2008年09月10日
・外は賑やか内は混乱の自民党政府

連立を組む公明党の太田代表が再選するからです。
これでもなお民主党代表選挙が行われないことだけを取り上げて自民党が批判し続ければ、政府による言いがかりとなってしまう。
そもそも、自民党は他党に言いがかりをつけていられるような状況ではなくなってきているはず。
事務所費疑惑の太田大臣が治める農水省は、ずさんな検査体制の不備をつかれて汚染された事故米を全国にばら撒かせてしまった。
不正転売した三笠フーズが諸悪の根源ですが、これを野放しにした責任は農水省にある。
それなのに太田大臣は、契約違反として販売した際の差額に30%のペナルティーを上乗せした額を同社に請求する方針を示した。
農水省が被害者であると国民に訴えかける演出で、所轄官庁としての責任追及の矛先をかわす狙いがある。
さらに、自民党にとって痛手となるのが社会保険庁の年金改ざん事件。
社保庁の職員による改ざんですから政府の責任が問われる。
厚生年金では、入力ミスによる年金の目減りも深刻です。
入力ミスは、厚生年金のコンピューター上の記録と原本に当たる紙台帳を照合する約2万件のサンプル調査で、現役の加入者も含め277人に見つかっていた。
ミスの割合を約4億件ある厚生年金の紙台帳全体の記録に当てはめると、560万件に相当する。
派手な総裁選の演出で国民の目を逸らしていますが、政府が抱える問題は山積している。
それなのに、福田首相は気が向いた時以外は記者のぶら下がり会見を拒否している。
まことに無政府状態となっていることこそが、自民党の政権担当能力の欠如を示している。
だからこそ、これら全てを覆い隠そうと5人の総裁候補者が全国を動き回って、衆院選の便乗選挙運動をも兼ねて国民の関心を一生懸命に逸らせる。
政権与党がこれですから、政治不信がさらに深刻になって投票率が下がれば、公明党の組織票頼みの自民党を利することになる。
どこまでもうまくできた筋書きですね。
2008年09月09日
・民主党は何もしてくれなかった

福田首相が無責任な止め方をしても民主党の支持率が上がらないのは、辞任の原因が民主党の政策に分があったからではないことが影響しているようです。
昨日参加した市民団体の会合で、自民党もダメだが民主党の方がましだと思えるような活躍もないことに、市民のやるせなさが感じられました。
市民が抱える医療崩壊を立ち直らせるためには、市民の力ではできることが限られているので、政治を変えなければいけませんねと振ったところで、冒頭の嘆きがあちこちから漏れてきました。
事実であるだけに、自民党から民主党への政権転換が必要だとの立場であっても二の句が継げません。
福田首相の無責任辞任は許せないが、それでもなお自民党にすがりたいと思う国民が多いのはなぜだろうと考えています。
思い当たるのは、自分にとって今が一番大事な人が多いからではないかと思います。
民主党は、政権をとってから政党として熟成し、党所属の政治家も一人前に育っていくことができます。
一方の自民党は、先はないが今さえ良ければいいと思えば安易に任せてしまったほうが気が楽。
果実にたとえれば、素性の良い苗木が民主党で、老木となって朽ち始めているのが自民党。
朽ち始めたとはいえ何とか生きている枝には垂涎の甘い果実が僅かになるのが自民党。
ただし、虫食いもひどく、手当ての甲斐もなくまもなく寿命を終えることは明らか。
苗木は、肥料をやり、無駄な枝を剪定し、手をかけて育てればこの先何十年も元気の良い果実をたわわに実らせることが期待できる。
でも、手をかけながら待つのは次世代への貢献だから自分が大事な人にはわずらわしくてやってられない。
自民党に先がないのは、多くの日本国民が理解している。
しかし、民主党に先があることを理解するには、常に不安が付きまとう。
先が見通せない日本国民は、すがる思いでこれからの日本の行く末に光を当ててくれるリーダーを待ち望んでいる。
小泉元首相は、この国民の不安を上手に利用したが、利用しただけで期待には応えてくれなかった。
でも、夢よもう一度と自民党の華やかな総裁選に、あるはずのない光を見出そうと目がひきつけられてしまう。
自民党の支持率が多少上がったといっても、自民党に政権政党として期待していることの現われではない。
民主党に期待することの不安が払拭できない迷いが、多くの日本国民にあることの裏返しだと思う。
この不安にどう応える、民主党。
2008年09月08日
・薬物力士が自民党演出に待った

相撲協会主導で行われた力士への薬物検査の結果、ロシア出身の二名の大麻使用が確定した。
これに対して力士の弁護士が、相撲部屋の意思として手続きに異議を唱えて法廷闘争に持ち込む構えを見せている。
相撲界以外のスポーツ界ならば、ドーピングの判定に異議を申し立てること自体がご法度。
大相撲という閉鎖された団体が社会規範を持ち合わせていないことを図らずも表に出してしまった大失態です。
ところが、この反社会的な行為が社会に貢献している側面がある。
自民党が狙った総裁選演出の効果にかなりのダメージを与えているからです。
大相撲の薬物力士報道が世間の注目を一手にひきつけたために、綿密に練られた自民党広告が二番手に。
さらに、農薬や猛毒のカビに汚染された工業用米が食品加工に流用された事実が明らかになり、国民の関心がさらに分散しています。
大相撲は文部科学省所管の財団法人なので、担当大臣である自民党の鈴木恒夫衆院議員には責任の一端がある。
有毒米の方は、事務所費問題で一躍名を馳せた農水相の太田誠一衆院議員が、ずさんな検査体制の責任を負うことになる。
自民党は、総選挙のためにメディアを悪用した宣伝に力を入れ、政権与党としてやるべきことをなおざりにしている。
「人が代わればうまくいくかもしれないじゃないか。その可能性にかけよう」
福田首相が退任を決意した後に官房長官に語った言葉として伝えられています。
こんな人任せな総理大臣が、今でもその地位にあり、日本社会が混乱しているのにのんびり「銀ブラ」を謳歌しているというから無責任も極まった。
メディア戦略に多彩な顔ぶれをそろえて悦に浸っていられるほど、政権与党である自民党が気楽でいられる状況ではない。
所詮は自民党内部の人事に過ぎない自民党総裁選びなのだから、ニュースとして区切りをつけて報道してもらいたい。
総裁選出の過程など、選出権を持たない国民が知っても仕方がない。
自民党総裁と民主党代表が確定した時から、双方の政策を国民に訴えるべき。
それまでは、国民生活に次から次へと現れる難問に即座に対応するのが本来の仕事だと思いますよ。
2008年09月07日
・大麻所持を認めるか偽証罪を選ぶか

検査機関による尿の詳細検査で、6日、大麻の陽性反応が裏付けられた幕内力士・露鵬(28)(大嶽部屋)と十両・白露山(26)(北の湖部屋)。
検査した三菱化学メディエンスは、国内唯一の世界反ドーピング機関(WADA)公認機関。
これに異を唱える北の湖理事長は、スポーツ界にとどまる資格はない。
大麻を吸引していたことがほぼ確定した露鵬と白露山だが、本人は事実無根だと主張しています。
しかし、表向きに限っても彼らが無罪だと信じるものは師匠と金で雇われた弁護士だけになってしまった。
大麻に限らずドーピングに手を染めた者は、ほとんどの場合「私はやっていないと」嘘を言う。
世界的なドーピング事件としては女子陸上短距離選手マリオン・ジョーンズが有名だろう。
長年にわたり運動能力向上薬の使用を否定していたが、昨年10月に2件の偽証罪で有罪を認め、ことし1月にニューヨーク州の連邦地裁で実刑判決を言い渡され、収監されていた。
ジョーンズ受刑者が2000年のシドニー五輪で獲得した5つのメダルははく奪されている。
彼女が出所したのは二名の力士の大麻疑惑が確定した5日のこと。
マリオン・ジョーンズは禁止薬物を使用していたことよりも、それを隠し続けたことで過去の実績だけでなくを全て失いました。
大麻疑惑の渦中にいる両力士も、大麻吸引が罪に問われないと侮って嘘を言い続けていれば、近い将来に裁判の被告や証人の立場になった際に『偽証』をする羽目に陥ってしまう。
弁護士が彼らの身を本当に守ろうとしているならば、早急に懺悔することを薦めるべきだと思います。
さらに弁護士の役割としては、北の湖理事長に自首(自主)退任をさせることです。
このまま北の湖理事長が、非常識な行動をとり続ければ北の湖部屋そのものの存続までもが危うくなる。
相撲は強かったが頭脳は空っぽな御仁が相撲界のトップになってしまったことが、大相撲の不幸の始まりだった。
これを機に、相撲の実績ではなく協会の運営能力で理事を選ぶようにアドバイスが必要だと思います。
2008年09月06日
・読売グループは自民党広報局

今朝8時からの”ウェークアップ”は、『福田首相退陣怒りの声』と、タイトルは勇ましいがコメンテーターは自民党が勢ぞろい。
野党からは民主党で最も自民党に近いとされる前原氏が一名のみ。
福田首相の無責任辞任の言い訳と、自民党内部の総裁選を宣伝するために公共の電波を独占している。
読売新聞は社説を見ても明らかなように自民党政権を支持し、一般国民と敵対するマスコミの地位を確固たるものにしています。
読売グループの会長は、あのナベツネ。
政界を陰で操るのは自分だと豪語してやまない自称ゴッドファーザーは、WBCの監督人事にも世論を無視して、北京五輪で大失態を演じた星野続投を強烈にアピール。
大相撲の風紀を乱す先陣を切る朝青龍を横綱に推挙した横綱審議委員でもあり、スポーツ界を汚染する元凶となっています。
大麻疑惑で国技の信頼が失墜している大相撲の報道姿勢を見ても明らかです。
社説で「角界大麻疑惑 「国技」の信頼は保てるのか」と批判した毎日新聞は、関連記事『相撲 大麻』の検索記事は99件に上る。
次いで朝日新聞が32件に対して、最も少ないのが読売新聞で18件にとどまる。
グループ会長が関連する相撲協会の不祥事をできるだけ世に出さないようにする努力の跡がうかがえます。
このような庶民の敵が黒幕として支援する自民党が生き残るためには、きれいごとは捨てる覚悟ができていると思います。
福田後継を選ぶ党内の権力争いが、いつの間にか総選挙の顔見世興行に利用されてしまっている。
これを読売グループの総力を挙げて、読売新聞と読売テレビ(日テレ系)で国民に垂れ流す。
朝日新聞や毎日新聞を初めとしたマスコミの『読売包囲網』に日本のモラルを託すしかありません。
2008年09月06日
・パラリンピックのメダルに報奨金

金額は金メダルが100万円、銀メダルが70万円、銅メダルが50万円。財源は民間からの募金を充てる方針。
足りない場合は、国費の運用益で運営する障害者スポーツ支援基金から支払う。
パラリンピックとオリンピックは明らかに違います。
オリンピックは、原則として全ての人にオープンですが、パラリンピックは「身体障害者」のみの競技会です。
本来なら金メダルは世界最高のアスリートにのみ与えられるべきだと思うのですが、限られたカテゴリーのメダルも同等だとする考え方に疑問です。
パラリンピックのアスリートが劣っているとか、努力が足りないとかではなくて、オリンピックの位置づけをあやふやにしてしまうのではないかと思うんです。
さらに、身体障害者だけしか出られない差別された競技であることを意識しておくことも大事です。
知的障害者が同じ扱いを受けていないことがひとつの典型としてあげられます。
障害者スポーツの振興を本当の意味で考えているなら、個人に与える報奨金ではなく、競技団体の活動費を補助するのが本筋のはず。
今回、唐突にパラリンピックの報奨金が話題になった背景には、衆院選をにらんだ自民党の現金バラマキ作戦が考えられます。
本題に戻って。
オープンな競技で最高のアスリートとなった者のみに与えられるのが金メダルだと思うので、エンブレムが違うだけで、ほぼ同じ材質のメダルをパラリンピックだけに与えるのは筋違いだと思います。
北京五輪のオープンウォーターの女子10キロに出場した南アフリカのナタリー・デュトワ選手。
パラリンピックの選手でありながら、オリンピックに堂々と参加して16位の成績を上げています。
パラリンピックの金メダルよりも16位の成績のほうが価値が高いかどうかは別にして、障害者であることを理由にしない垣根のない競技への参加姿勢には、世界中から賞賛の声が上がっています。
デュトワ選手は、「自分が足が1本しかないとは考えていない。試合に参加したいのであれば、丈夫な体を作らなければならない。私にとって体の障害は問題ではない。私は一本の足だけでも遠くまで泳げる」と語ったという。
パラリンピックは戦争で負傷した兵士たちのリハビリとして「手術よりスポーツを」の理念で始まっています。
メダルを目指す特別なアスリートのためにパラリンピックが変貌していますが、障害者スポーツの祭典としての本来の価値を間違えていってしまうのではないか。
パラリンピックのメダリストに報奨金を出すなとまでは言いませんが、身体障害者だけが対象となった限定された競技会であることを念頭において、オリンピックのメダルとの違いを認識しておく必要がある。
少なくとも報奨金は競技団体がやることであって、スポーツの所管ではない厚労相が音頭を取って金をばら撒くのはおかしい。
とりもなおさず、政権の人気取りにパラリンピックを悪用する自民党は最低だ。
**関連記事
変わるパラリンピック:/上 メダル減少 競技性向上を重視 - 毎日jp(毎日新聞)
変わるパラリンピック:/中 のしかかる負担 難しい「競技専念」 - 毎日jp(毎日新聞)
変わるパラリンピック:/下 用具の優劣 公平性に疑問の声 - 毎日jp(毎日新聞)
2008年09月05日
・大分教員汚職、親族家族に真犯人

本年度に限っているところが、腐敗した大分県教育委員会らしい対応ですね。
法的に時効が認められているなら別ですが、確たる証拠が得られないからというのでは、関係者の怠慢でしかありません。
不正採用された教員も、潔く退職するのは14人にとどまる。
臨時雇用の道も残されていますが、投げやりになっている人もいるようです。
同県中部の小学校の男性教員(20代)は西日本新聞の取材に「今は人間が信じられない」とも語った。
この20代の男性教員は、新学期になってから学校に通っていない。ただ「自主退職するつもりはない」。
男性教員によると、8月30日に呼び出され、県教委担当者から「不正があった。合格取り消しです」と告げられ、とにかく驚いた。「県教委の責任について明確にされず、謝罪の言葉もなかった。許せないと思った」と振り返る。
5日の期限になれば、採用取り消し処分になるが、臨時講師の道も残されている。だが、男性教員は「腐りきった大分県の教育界が変わるまで、もうかかわりたくない。取り消しするなら、すればいい。臨時講師にもならない」と話した。 =西日本新聞 9月4日=
さらに同紙の伝えるところによると、
一連の事件を受けて、不正の実態を調べた県教委のプロジェクトチームの調査報告書に、口利きを依頼した者についての詳細な記述はない。このため、県内自治体の教育担当者は「もし親が口利き依頼をしていても、決して子には伝えないだろう。子は親を一生疑うことになる。今回の県教委の対応は、親子のきずなにまで傷を付けたのではないか」と批判した。
最も罪を問われなければならない不正採用を依頼した悪人が明らかにならずに、受動的に不正採用された教員だけが罪をかぶることになってしまっている。
この罪人が家族であり、親族であることがこの事件の不幸な点の一つです。
しかしもっとも不幸なのは、何の落ち度もないのに教育環境を貶められた子どもたち。
たまたま大分県の小中学校の分だけが顕在化しましたが、高校教員を含めて、どこの県でも似たような不正が横行していると専門家は指摘します。
不正を働いた教育委員会が全国各地に少なからずあることで、これからの教育問題の解決に暗雲が立ち込めます。
腐敗した体質を刷新するためには、罪を認めてやり直すことが求められていますが、全国どこの教育委員会も不正を隠蔽することだけに勢力を注いで懺悔する気配は微塵もうかがえません。
一国の最高指導者が責任を全うせずに投げ出すような無責任がはびこった日本ですから、教育者が聖職者であると信ずる楽観論者も小数になってきたと思います。
しかし、このような状況が子どもたちに与える悪影響は甚大です。
不正や腐敗が蔓延する中で育った子どもたちが、正義や倫理をないがしろにすることに無頓着になるのは見えています。
権力者(教育委員会もそのひとつ)たちが腐敗した今の世の中を改めるには、政治権力の構造を抜本的に変えるしかない。
それができるのは、選挙権を有する日本国民以外の何者でもない。
2008年09月04日
・芸術作品と工作物のはざま

先月28日の朝日新聞の記事に「作品改変に彫刻家抗議」というものがあった。
滋賀県中央子ども家庭相談センターにつくった作品「創造の翼」が無断で改変されてしまったことに作家が怒ったという。
「作品は私の分身」と抗議する作家に対し、センター側は「芸術作品として認識していなかった」と釈明。
芸術家の作ったものは『芸術』と主張する作者に対して、所有する側は施設に付属する『設備』との認識。
この『作品』が設置されたのは、24年前だからバブル経済に向けて自治体の金遣いが粗雑になっていった頃です。
行政の施設に『芸術』を取り入れる余裕というか無駄遣いが見境いなくなりはじめた頃のものです。
公共施設に『芸術作品』という設備を税金で作ることが、なんとなくステータスのような錯覚にとらわれていたのかもしれません。
問題となった作品が芸術かどうかは、作家が決めるわけでも持ち主が決めるわけでもないと思う。
その時代の社会だったり、歴史文化が芸術としての価値を認めるかどうかにかかわってくるのではないでしょうか。
仮に、この作品がロダンの「考える人」だったら、今回のような問題は生じなかったはず。
万人が芸術作品と認める域に達していない程度のものであったことで認識の違いが生じたんだと思います。
施設を作るときに芸術作品として購入したなら、それなりの対応が必要だと思うが、そもそも子どものための施設には大枚をはたいて取り扱いに窮する芸術よりも、子どもの創造性を育む優れた遊具のほうがいいと思う。
作品を改変されたと怒る作家の気持ちも分かるが、自分の作品に固執するばかりではなく所有者の都合にも配慮した柔軟な思考があっても良いのではないか。
所有者も芸術に限らず作り手の想いに配慮した、取り扱いが必要だと思う。
芸術作品だからなんでも改変はダメというのでは芸術家のエゴだと思うので、人が精魂込めて作ったものに対しては、わけ隔てなく価値を見出し、社会的な価値が高いと認められたものには取り扱いに注意することを心がけてもらいたい。
**参考法令 同一性保持権
同一性保持権とは、著作者人格権の一種であり、著作物及びその題号につき著作者の意に反して変更、切除その他の改変を禁止することができる権利のことをいう(著作権法20条1項前段)
ただし、建築物の増改築・修繕等に伴う改変の場合には、同一性保持権の適用が除外され、改変が認められる(著作権法20条2項)。
今回の芸術が、建築物の付属設備なのか、単独の著作物なのかで判断が分かれそう。
2008年09月03日
・三段腹と垂れ下がった乳と弁護士

手元に今月号がある方は読んでみると、とっても得しますよ。
担当しているのは南箕輪村に事務所がある「長谷川 洋二 弁護士」。
手元にない人のために、要点だけピックアップして紹介します。
※弁護士を対象にした記事なので名誉毀損だとか、著作権だとか過敏に気にしてます・・・。
『不倫の証拠とは何か。不倫妻の発見方法』
◇質問:不倫の証拠とは何を集めればいいですか?
◇答え:(一部のみ抜粋します)
・妻が自宅の夫の前で相手のオッサンと肉体関係を開始してくれればその録画が立派な証拠になるし嫉妬しながらもコーフンできるし一石二鳥。
・最中に男女が興奮しすぎてアレがアソコから抜けなくなるということがマレに起こりますから男女が繋がったまま病院にでも運ばれれば確実な証拠。
・裁判所はホテルに入ったり、宿泊を伴う旅行の場合には当然に肉体関係はあったと認定します。だから、ホテルに入っちゃった場合は、ついでに彼女の中まで入らないと損しますょ。
・愛される女となった妻は、自分の全身をカガミに映して、三段腹と垂れ下がった乳とひからびた干しブドウのような乳首は隠しようがない
・最後に不倫中の奥様にアドバイス。不倫を隠すなら・・・
ゴシップねた満載のスポーツ紙やスキャンダル大好きの週刊誌じゃなくて、市民生活に密着した地域情報誌に掲載された「生活に役立つ法律の話」がこれです。
あえて論評しませんが、これを見た全ての善良な市民は、長谷川弁護士の人となりを知ることができてとってもラッキーだったと感じるでしょうね。
発行元のアド・プランニングに、この件で問い合わせてみました。
担当者は、「あまりの内容なので直接抗議しています」
私は長谷川弁護士という人物と直接お会いしたことはありませんし、機会がないことを願います。
フォレストウィングマンションのサイトにある不動産経営相談室で、長谷川弁護士の紹介がありました。
京都市出身。現在伊那市にて長谷川法律事務所を開業。主に南信地区の自治体や大手企業の顧問弁護士をつとめる。不動産関係の係争も数多く担当。
また、弁護士ランキングという興味深いサイトがあります。
都道府県別トップ10の長野県をクリックすると、末尾に名前が。→長野県
『このランキングは、一般消費者が弁護士に相談したり意見を聞いたり仕事を頼んだりする際の、参考のために作成しています。観点が違うため、企業・団体の方は参考にしない方が良いでしょう。』 =弁護士ランキング=
執筆している弁護士がどんな人かよりも、これを掲載しているアドプランニングの見識が問われる。
以前の法律相談を執筆していた方の気苦労が、ご本人のブログににじみ出ています。
とりあえず日刊で
2008年09月02日
・日本人の品格が問われる時がきた

昨夜は、安部前首相と食事をしていたというから、『みのもんた』と自民党の蜜月ぶりは折り紙つき。
この局を除けば、NHKも含めて『無責任』、『国民無視』、『政権担当能力がない証』と厳しい論評は枚挙にいとまがない。
TBSは、亀田騒動にしろ朝青龍のルール無視にしろ、むしろ擁護し、けしかけていた側で良識あるメディアとはいい難い。
(朝青龍を増長させているキャスターは『とくダネ』の小倉が筆頭ですが。)
今回の辞任劇が総選挙に向けた自民党の演出の序幕であることは疑う余地はないです。
麻生太郎次期自民党総裁を引き立てるために、対立候補としてコンパニオン議員をお飾りに使い、擬似政策論争で増税バラマキ政策が求められていると錯覚させる。
コンパニオンとして国民の前に現れるのは、小池百合子と野田聖子の二人が候補として名前が挙がっているね。
自民党が総選挙に向けて精一杯の演出に走るのは当然の成り行きで、それほど切羽詰った弱者となってしまっている。
でも、『窮鼠猫を噛む』の故事にもあるように、追い詰められた自民党は万策尽きるまで国民の目をくらまして生きる道を探る。
もちろん自民党は、衰えを見せ始めたとはいえネズミどころかキツネほどの狡猾さは持ち続けています。
今は、無責任と福田首相を批判しているマスコミも、今月後半になれば自民党総裁選の話題で持ちきりとなり、自民党の宣伝広報を盛大に国民に向けて発信する役目を担います。
国民が、今、抱いている自民党への不満を総選挙にまで持ち続けられるかどうかに、日本の再生がかかっている。
忘れやすい日本人の特性が自民党を増長させてきた歴史や、亀田や朝青龍を応援するルールよりも好みで選択する国民性を考えれば、自民党が生き残る可能性は決して少なくない。
自民党の華やかな演出に化かされるのか、見抜いて印籠を渡すのか。
世界中から注目を集める、日本人の品位が問われる時期を迎えているとの自覚を持ってもらいたいですね。
**福田辞任に対する毎朝読むの違いが鮮明
朝日新聞 福田首相辞任―早期解散で政治の無理正せ
毎日新聞 首相退陣表明 またも無責任な政権投げ出し
読売新聞 福田首相退陣 政策遂行へ強力な体制を作れ
自民党大本営発表の広報誌は読売新聞で決まりです。