2009年11月10日

・飲酒運転に甘い裁判所

加西市、飲酒運転の処分緩和 最高裁敗訴確定で 


 酒気帯び運転で職員を懲戒免職処分にしたのは過酷として、最高裁が処分を取り消したのを受け、加西市は10日、元課長(58)に対して処分を見直し、停職9か月にすると発表した。
 また、職員の懲戒処分に関する市の指針についても一部改正し、飲酒運転をすれば免職、または停職とする。
 元課長は2007年5月、酒気帯び運転で交通切符の交付を受け懲戒免職となったが、飲酒運転をすれば一律免職とする市の基準は厳しすぎるとして提訴。今年9月に最高裁が市の上告を棄却。市の敗訴が確定した。元課長は復職し自宅待機になっている。
 同市は研究者、市民ら6人でつくる懲戒審査委員会(松本誠委員長)を開き、処分と飲酒運転に対する市の処分指針を再検討してきた。
 松本委員長が同日、中川暢三市長に答申。同委員会では、免職の次に重い「停職1年」を検討した上で、社会的制裁や職員が反省している点などを情状酌量し「停職9か月」にしたと説明した。
 中川市長は「答申の通りに今日付で処分し、指針を改定する」とした。 =神戸新聞 2009/11/10 12:23=

     ◇                    ◇

こういった法曹界のしゃくし定規な体質は、時として社会問題の改善の妨げになる。

加西市が飲酒運転は一律免職としていた処分方針は時流に則ったものだった。

さらに、いつも言い続けていることだが、飲酒運転は過失ではなく故意による犯罪だ。

同市の処分規定が後退を迫られたのは法曹界に責任がある。


飲酒運転を根絶するためには厳罰化は最善の方法だ。

しかし、社会が厳罰化しようとするのに対して、法曹界が流れを乱そうとしている。

ここは国会の出番だ。


道路交通法の規定では物足りない。

刑事事件としてさらに厳しく取り締まる法律を整備するべきだ。

すでにアメリカ合衆国を初めてとして、各国においては、身体能力に影響する物質として、酒類も覚醒剤等の向精神薬と同じ定義とし、「Driving under the influence(薬物等の影響下での運転)」(DUI)として基準を設け、当該DUIの基準を超えた場合は刑事事件となる。


法律家が飲酒運転に甘い処分を適用できないように法律の縛りを設ける時に来ていると思う。

飲酒運転は故意でなければ発生しない事件だ。

容赦は一切必要ないという社会的な共通認識が求められる。

国会議員の諸君、飲酒運転の抜本的な法体系の改善に即座に手を付けてくださいな。
  
Posted by komachan at 19:31Comments(0)社会問題

2009年11月09日

・電動スクーターが始動

我が家の電動スクーターが公道を走れるようになった。


手続きはこうだ。

市役所に出向いて、ナンバーの交付を受ける。

販売証明書と印鑑だけでナンバープレートが無料で発行される。


続いて自賠責保険に加入する。

農協で手続きしようと思ったら、車体番号がおかしいと疑われてしまった。

数字だけが並んだ車体番号というのは通常なくて、頭にアルファベットが付くのだそうだ。

そう言われても販売証明書に記載されているし、市役所でナンバープレートも発行されているのだから何にもやましいことはない。

本局に確認してもらって事なきを得た。


自賠責は契約期間によって掛け金が大きく違う。

1年 6,960円、 2年8,790円、 3年10,580円、 4年12,340円、 5年14,070円、

1年あたりの保険料は6,960円、 4,400円 、3,530円 、3,090円 、2,820円

迷わず五年の契約にした。

一年契約の二年分の金額で五年間だからかなりお得だ。


ナンバープレートと自賠責シールを張り付ければ、公道に走りだせる。

不安があるとすれば、力がないので坂道では自転車並みになってしまい、自動車との速度差が大きくて危険だ。

また、エンジン音がないので歩行者などに存在を認識してもらいづらい。


坂道以外の走行性能では、気になることといえばサスペンションが安っぽいことくらいで、日常の足としては十分に役立ちそうだ。

駒ヶ根市内を動き回るなら距離的にも十分安全圏内だ。

しかし、市外に出かけるにはちょっとリスクがある。


走行ルートも急坂の上りがない道を選んで走らないと、歩く程度のスピードまで低下することがあるから不安だ。

走行コストは極端に安いので、最短距離を選ぶのではなく、できるだけなだらかな勾配を選んでモーターに過負荷がかからないように考えて走る必要がある。

電動バイクで原付相当は600wと法律で決められているらしいが、1kwくらいないと実用性はない。


1kwになると原付二種扱いになるのですが、それでも1.36馬力でしかない。

600wでは0.82馬力だから、普通の原付スクーターとは一桁違う。

一般に普及するには、電動バイクの出力規制を根本から見直す必要がありますね。  
Posted by komachan at 22:08Comments(0)温暖化防止

2009年11月08日

・シャッターの修理は大変だ

いつものことだが、週末が休日にならずに忙しい。

平日は稼ぐ仕事で、週末は家庭の作業という区分けをしている。

今週末のメインは倉庫のシャッターの修理。


その前に、玉ねぎの植え付けがまだだと気がついた。

時すでに遅し、農協でも苗の取り扱いは終了していた。

ただし、売れ残りの「ショボイ」赤玉ねぎの苗があって、どうですかと聞かれた。

ダメもとで植えることにして「いくらですか」と尋ねると、『タダ』だった。

ラッキー!


時期遅れなので地温を上げようとビニールマルチを敷くことにした。

ビニールマルチは使い終わったあとが厄介な廃棄物になるので使わないようにしていたが、今回は背に腹は代えられない。

10年も前に買って使わずにとってあった黒マルチを引っ張り出して来て畑に敷いて使った。


翌日(今日ですが)は、いよいよシャッターの修理に取り掛かる。

高さ4メートル、幅3.6メートルのかなり大きなシャッターだが、壊れて閉まらない状態だ。

先日、突然降り出した雨にあわてて、リフトを下げ忘れたまま倉庫から出ようとしたフォークリフトが、出入り口上部の梁に衝突して梁のトラスが歪んでしまった。

このトラスにシャッターは取り付けられていたので、見事に歪んでしまったのだ。


梁のゆがみを矯正するにはシャッターが邪魔になるので取り外さなければならない。

しかし、シャッター内部の構造を知らないので取り外す段取りが見当つかない。

いつものことだが、分からないものは分解しながら考える。


最大の難関は、シャッター本体の重さが相当あり(4m×1.8mの鉄板だからね)、外すのも再度取り付けるのにもどうやって持ち上げるかだ。

カバーを取り外して内部が見えるようになった状態のまま、眺めること数十分。

フォークリフトの爪にパレットを取り付けて、その上に丸めておくことにした。

こうしておけば、パレット上からシャッターの巻き取り部までの1mほどの重さだけを持ちあげればいい。

プロがどうやっているかは知らないが、うちにある機械で何とかしようとするとこの方法がよさそうだ。


こうしてシャッターを分解し、梁をむき出しにすることに成功したところで、やはりフォークリフトの出番だ。

ぶつかって歪めたのだから、全く逆のことをやれば矯正できるのではないかという乱暴な発想だ。

フォークリフトのアームと梁のトラス間に当て木をして、アームを前倒しにする。

ある程度まで梁が戻ったところで、フォークリフトが後ずさりしてしまう。


後輪に車止めをして、もう一度挑戦。

フォークリフトは後ずさりせずに、梁が逆に歪んだ状態まで押し込めた。

フォークリフトを離すと、かなり戻るので、戻った状態が直線になるところまで行くのは勘に頼るしかない。

3.6mの梁が10cmほど逆に歪んだ状態までやったところ、戻って直線に落ち着いた。


あちこちが曲がってしまったシャッターの構成部品を板金加工で手直しして、正常に動くように組み立て終わると、ちょうど女たちが買い物から帰ってくるところだった。

おやつを食べて、へとへとで寝込んでしまった。

寝て疲れを取らないと次に待ち受けている「ラーメン打ち」のエネルギーが補充できないからだ。

今夜の夕食は、手打ちラーメンが食べたいということになったので、疲れた体に鞭打って(ちょっと大げさ)ハルユタカでラーメン作り。


加水率を少しずつ変えて、ベストの値を探っているが今日は42.5%でやってみた。

40%だとちょっと硬すぎたからだ。

かなりいい麺が打ち上がって、おいしくいただいた。

これにて今日のエネルギー残量はゼロ・・・。

早く寝よ~。  
Posted by komachan at 19:56Comments(0)一休み

2009年11月07日

・電動スクータープロッツァEV-R55購入

我が家の次なる温暖化防止対策として「電動バイク(スクーター)」を導入した。

一円で3km走れるというのが売り文句だ。

ガソリンで走る原付バイクの燃費を40km/Lとすると、一円だと0.3kmしか走れないので10倍の差がある。


値段は原付スクーターが15万円前後なのに電動スクーターは20万円以上が相場だからちょっと高めだ。

ところがオークションを眺めていたら半値以下で新車が出品されていた。

締切2時間前というから気が付いたのは全くの偶然。


話はちょっと外れて、電動スクーターを買おうと思ったのは、来年春から高校に通うのが二人になる。

伊那の北の方にある高校に行くと決めているようなので、電車で通学する可能性が高い。

通学電車に連絡するバス路線を作らない駒ヶ根市の無策ゆえに、親が送り迎えしなければならない。

できる限り子供にも自力で駅まで行かせたいので、すでに電動アシスト自転車を導入しているが、夜の帰り道を自転車では女の子には危険なので軽トラックに乗せて迎えに行くことになっている。


ところが二人となると軽トラックでは役に立たない。

一人は自力でかえって来てもらわないとならないわけで、そうなるとバイクという選択肢になる。

ガソリン車では芸がないので電動バイクが浮上してきたというわけである。


電動スクーターにもいろいろあって、中国製の安ものだと6万円を切る価格で売られていたりする。

今回購入したプロッツァEV-R55は車両本体:207,900円と専用充電器:18,900円で23万円近くもする。

が、運よく8万7千円で新車を手に入れることができた。

オークションの出品者のお宅から運んでもらうのにバイク運送で1万5千円かかったが、トータルでも10万2千円と半値以下だ。

原付スクーターよりも安い。


試乗は、登録してナンバープレートが付いたあとになるが、こそっと家の周りを走ってみた。

急坂はやはり厳しいが、平坦な道路なら力強く走る。

駅の行き帰りくらいだったら十分に実用的だと思う。


ただし、娘は原付免許を持っていないので、学校の許可をもらって、講習を受けて、受験してと、時間が相当かかりそうだ。

それまでは妻の通勤の足になる。

冬だから車との併用になるだろうが、1km走るのに10円以上かかる乗用車に比べて0.3円の電動スクーターの経済性は魅力的だ。

仮に、往復10kmの通勤で毎日自家用車だと25000円のところ電動スクーターだと800円!!!

4年で元が取れてしまう。


実際は、天気が悪い日や寒い日は乗らないだろうから半分に割り引いて考えても、一年で一万円以上の経費の差が生じる。

CO2の発生量も経費の差と同様だから削減効果はかなり大きい。

バッテリーの寿命がどのくらいなのか検討がつかないが、たまたま入手した電動スクーターは「懸賞当選品」だったということで、替えバッテリー(21000円)無料券のおまけつきだった。


早速、充電器を接続する電源系統にワットチェッカーを取り付けて電力使用量を測定し始めた。

電動アシスト自転車のバッテリーも同じ電源から充電するように配線したので、少なくとも一年間はデーターをとってみたい。

カタログスペックと実態の違いなどが出てくると面白いと思う。  
Posted by komachan at 23:15Comments(0)温暖化防止

2009年11月06日

・鳩山首相が2050年までに80%削減

鳩山由紀夫首相は6日午後の参院予算委員会で、地球温暖化対策に関し、2050年までの温室効果ガス削減の長期目標について「私ども(民主党)は60%以上削減と掲げて衆院選を戦ったが、不十分という声がある。さらに高い目標を掲げるべきだ。できれば80%という方向に向け、政府としても動いていきたい」と述べ、80%削減を目指す考えを示した。

鳩山内閣は既に、20年までに1990年比25%削減する中期目標を打ち出している。

長期目標に関しては、7月にイタリアで開かれたサミット(主要国首脳会議)の首脳宣言に「先進国が50年までに80%削減する」と明記されているが、民主党のマニフェストは「50年までに60%削減」と見劣りしていた。


その頃はこの世に居ないと思うが、家庭の温暖化対策を前倒しするという前提だと、どうやって80%削減にこぎつけるか。

現状では、一般的な五人世帯の温室効果ガス排出量に対して我が家は、ほぼ50%OFFを達成している。

主なところは、薪ストーブと太陽熱温水器だが、省エネもかなり徹底していると思う。


これ以上絞り込むのはかなり難しいから、新技術を取り入れることになる。

有力なのは太陽光発電だが、我が家の最大排出源である自家用自動車の削減には寄与しない。

電気自動車を太陽光発電で充電するのが解決の道ではあるが、今のところ庶民の実用化には至っていない。


そこで、電気自動車までのつなぎとしてバイオ燃料の普及に期待する。

大阪府の橋下徹知事は、植物資源からつくるバイオエタノールをガソリンに10%混ぜた燃料「E10」対応の知事公用車を全国で初めて導入したそうだ。

わずか1割だが、E100に向けた助走段階と割り切ればいい。


手っ取り早いのはBDFなんだが、適当な車両が国内では販売されていない。

仕方がないのでトラクターとバックホーの燃料に限定して利用している。

燃料パイプが腐食するなど、弊害があちこちに出るので一般に普及するためにはBDF対応機種の市販が絶対条件だ。


さて、電気自動車はまだ先の話だが、手をこまねいていても温室効果ガスの削減は進まないので、次善の策に手を付けた。

詳しくは明日のブログをお楽しみに。  
Posted by komachan at 20:21Comments(0)温暖化防止

2009年11月05日

・ベストのゴミ焼却場を作りませんか

川崎重工業は中国で、排熱や廃棄物を回収して再利用する最新鋭のごみ処理プラントの販売を始める。

ごみの焼却から発生する熱をセメント生産過程に活用して、工場の二酸化炭素(CO2)排出量削減につなげるほか、焼却後の灰もセメント原料として再利用する。

セメントは製造業のなかでも鉄鋼と並んでCO2排出量が多く、中国政府は国内セメント工場の省エネ化を進めている。

工場の低炭素化とごみ処理を両立する環境機器として売り込む。 =日本経済新聞 2009/11/05=


上伊那広域連合の職員は、このニュースに接して何を感じ取るだろうか。

ゴミ処理プラントとセメント工場。

上伊那で計画が進められているゴミ焼却場と共通するキーワードがこの二つだ。


現在の建設予定地は市民の意見を取り入れたものの、非科学的な手法で選定されたものだ。

評価項目の配点は目分量だし、加点方法も単純加算で評価項目の重要性が正確に反映されていない。


伊那市に建設するとすれば最適地は市役所の隣だ。

理由は、市役所の熱源プラントに焼却場の排熱を有効活用できるからだ。

ゴミ焼却場に隣接して健康ランドなどを建設する例があるが、全くの無駄。

新たにエネルギー消費施設を作ったのでは有効利用とは言えない。

既存のエネルギー消費をまかなってこそ排熱の有効利用が達成される。


また、伊那市役所の隣にはセメントプラントがあるはず。

川崎重工業のニュースがここでつながる。

CO2の最大排出元の一つであるセメントプラントに排熱を利用できれば言うことなしではないか。


焼却場の用地選定ではこういった価値ある評価項目は一切入っていない。

伊那市役所近辺に用地が来ることを拒む市議会議員が圧力を掛けたと噂されている。

安全な施設と主張する上伊那広域連合の言い分からすれば、市役所の隣にあっても何ら問題はないはずだ。


焼却場の建設地は、まだまだ紆余曲折があるだろう。

現在の予定地が最適地ではないからだ。

伊那市長や一部市議、上伊那広域連合の立場からは最適かもしれないが、合理的な理由は見当たらない。


この問題の関係者の多くがこのブログを見ている。

見ているからには、焼却場を現在の予定地に作ることが最善ではないことも知っている。

科学的に評価し直せば、別の場所が最適になる可能性が高いことも気が付いている。

しかし、お役所仕事の制約が「脱皮」を許さない。


ゴミ焼却場の混迷を打破するには伊那市政の転換が最も早道だ。

小坂市長は勇退するようだから後継候補がどこまで変化に言及するかが注目される。

継承路線を掲げるならば、落選させるしかない。


本来なら、上伊那広域連合の事務局が新たな知見を取り入れて、斬新な発想に基づいた計画を立てて市長を説得するのが本筋だ。

お役所仕事の枠内で「言われたことをやり遂げる」が至上命題だと思い込んでいるなら、哀れだと思う。

自分の仕事にプライドがあるなら、真に最高のプランを作り上げてみてはいかがだろうか。


上伊那のゴミ処理は、改善の余地がふんだんに残されている。

事務局のやる気が発揮されれば、地域住民への利益は格段に増幅する。

これこそが公僕がなすべき使命だ。

これまでの殻を破って、上伊那のゴミ処理プラントが日本全国いや世界中でニュースになるような素晴らしい計画に見直してもらいたい。


今の計画がベストではないと、殻を打ち破るならお手伝いしますが。  
Posted by komachan at 21:45Comments(0)上伊那

2009年11月04日

・たばこ税増税は大衆課税ではない

国会では予算委員会で与野党の論戦が繰り広げられている。

テレビをつけたら共産党の笠井亮氏が沖縄の基地問題で政府の矛盾を突いていた。

衆院選での民主党の公約や鳩山代表の口約が、普天間基地の県外もしくは国外移転を沖縄の有権者に期待させておきながら、政権を取ったら県内移設にトーンダウン。

閣内不一致の閣僚発言にも矛先は容赦ない。


対する鳩山首相は、本心から国外移転を今でも願っているが、前政権の約束などに縛られて思うようにならないジレンマを正直に出していた。

人間味があって良い答弁だったと思う。

共産党さんグッドジョブ、ナイスアシストだった。


その共産党の市田忠義書記局長は2日の記者会見で、鳩山政権が検討しているたばこ税の引き上げについて「庶民増税、大衆課税はよくない。健康の問題や医学的な見地から言えば、たばこはよくないというのは結論が定まっているが、これを税と絡めることは私は賛成ではない」と批判した。

市田氏は「禁煙権と同時に喫煙権もあり、国民的な議論が必要だ」とも述べた。

こっちの方はバッドジョブだな。


禁煙権と喫煙権を同列に扱うとは不見識極まりない。

前者は健康を守るための防衛権利だが、後者は個人の嗜好であり権利など存在しない。

タバコは健康に害があることが国際的に認められているのだから、将来的に廃絶の流れが妥当だと思う。


愛煙家のブログなどを拝見しても、タバコが高額になればやめられるという他力本願の書き込みも見受けられた。

タバコ生産者を守るという詭弁も聞かれるが、発展途上国で大麻などの麻薬製造で生計を立てている生産者を守るのに似て、本筋の論議から外れる。

税源として煙草に依存する国家は、真の先進国としてはまだまだ途上にあると言える。

国民の健康を害して国会財政に寄与するタバコ税に依存しては、乱暴な言い方をすれば麻薬で国家予算を賄っている北朝鮮を批判できないのではないか。


少なくともタバコ増税は大衆課税ではない。

WHO(世界保健機構)は2008年の報告書で、「たばこにより本年500万人以上の人が亡くなった。これは結核とHIV・エイズとマラリアによる死亡者数を合計した以上の規模である。」と警鐘を鳴らしている。

世界的に見ても愛煙家の数は確実に減少しているし、増税は国民の健康の増進に結果として役立つから国民救済の側面を併せ持つ。  
Posted by komachan at 19:43Comments(0)政治一般

2009年11月03日

・来年の米作りのために田起こし

今日は田んぼの秋起こし。

先日(土曜日)に脱穀を終え、残った藁を稲わらカッターで細かく裁断してある。

28日のブログで備忘録に稲わらの腐熟に必要な窒素分は4.5kgで鶏糞だと200kgを入れる計算になっている。


朝、市内の養鶏場に予約してあった鶏糞を受け取りに出かける。

軽トラックに満載して1000円ととってもお買い得だ。

定積載は350kgだが、1トンくらいまでは乗せても軽トラックは壊れない。

ただし、長距離や高速は無理だが。


仮に1トン載せたとすると(載せたと書くと交通違反ですかね)1kg当たり1円だからホームセンターで売られている鶏糞の10分の一の低価格。

今回は二往復したので2トンで2000円だ。(あくまでも仮定の話ですよ)

ホームセンターで買えば2万円だからその差額はなんと1万8千円!

肥料の地産地消は環境にも財布にもとってもいいですよ。


さて、軽トラックに満載した鶏糞を田んぼに入れるには、家族総出の人海戦術が繰り広げられる。

長女は部活動を優先したので4人で1トンの鶏糞を播くことに。

軽トラックで動き回りながらスコップで播き散らかそうと思っていたが、コチコチに固まっているはずの田んぼもあまりに重い軽トラックだとタイヤが沈んでしまった。

仕方がないので1輪車に小分けしてブロック分けで小山を作っていく。

結果としてはこの方がやりやすかった。


11aの田んぼに入れた鶏糞は1.7立方メートル。

窒素分だと20kgに相当する。

このうち4.5kgは稲わらの腐熟に使われる予定だから、残りの15.5kgの窒素が来年の肥料になるはず。


昨年の秋は稲わらの腐熟用の肥料を入れていないで、窒素相当14.4kgを施肥して反収7俵だった。

来年の米作りでは、単純計算だと7俵×20kg÷14.4kg≒10俵。

こんなに単純ではないと思うが、間違っているとも思えない。


BDF(バイオディーゼル燃料)で元気よく耕していくトラクターが稲わらを土に混ぜ込んでいく。

旧型の非力なトラクターだから一度で深耕できないので、固くなった表土を砕くために一回、稲わらを土に混ぜ込むために一回前面を耕す。

終えた頃にはおやつの時間を過ぎていた。


化学肥料をパラパラ播いて、でかいトラクターでガーっとやれば、もっと短時間で終わっちゃうんでしょうね。

でも、我が家は農を生業とする農業生産者ではなくて、自家消費が目的の百姓だから作業の質が大事だ。

鶏糞を仕入れるところも子供を連れていくし、播く主力も子供たち。

進学などで手伝えなくなったときのことはその時になって考えることにしている・・。  
Posted by komachan at 20:56Comments(0)百姓

2009年11月02日

・ハルユタカの発芽と田中優さんの講演会

10月25日の日曜日に種を播いた小麦が発芽した。

ハルユタカという品種だが、栽培が難しいといわれているそうだ。

昨年、何も知らずに知人から分けてもらった種(1.1kg)を、秋播き小麦の作り方で栽培したら76kgが収穫できた。


収穫してから調べてみたら、ハルユタカの無農薬栽培品は貴重なんだと分かった。

あちこちから分けてほしいという声がかかり、小麦粉はもちろんのこと、種として玄麦も多くの方にお分けした。

来年は、駒ヶ根周辺の各地でハルユタカが栽培されることになると思う。


うどんやラーメン(これは父親の役目)、パンやクッキー(これは末娘の役目)へと、我が家の重要な食料となっている。

完全に自給するためには、さらに多くの収穫が必要なので栽培面積を3.2aに拡大して2kgを播いた。(昨年は2aで1.1kg)

分蕨する穀物の特性で、蒔いた種の量ではなくて栽培する面積に比例して収量が伸びる。

標準的な小麦の種まき量は約10kg/10aだから、本来なら3kgの種を播くはずだが、昨年は1.1kgの種でも70kg以上の収穫が得られたから、今年も標準量よりも少し減らしてみた。

     ◇                    ◇

ところで、ハルユタカの種をお分けした方も関わっている田中優さんの講演会が開催される。


11月3日(祝・火) 13:30~15:30

田中優講演会「今 私達にできること」

駒ヶ根市市民交流活性化センター
前売り800円・当日1000円高校生以下 無 料 
※ 託児有り(1人300円 要予約)

伊那谷に田中優さんを呼ぶ会
080-5145-6795(米山)
080-5116-1004(山崎)

我が家は、田んぼの肥料入れや田起こしで空き時間が取れないので不参加ですが、地球温暖化や環境問題に関心がある方はぜひ参加してみてください。  
Posted by komachan at 21:01Comments(0)百姓

2009年11月01日

・温暖化対策税で月額46000円お得に

小沢鋭仁環境相は30日、環境省の10年度税制改正要望を明らかにした。二酸化炭素(CO2)削減を目指してガソリンや石炭など化石燃料に課税する「地球温暖化対策税」の創設を盛り込んだ。小沢氏は「税収規模は2兆円を考えている」と述べた。ガソリン税などの暫定税率の廃止による減収分の8割程度に相当するが、小沢氏は「暫定税率廃止で減収するから、今度は増収という発想ではない」と強調した。

 環境省が昨年要望した環境税は、炭素1トン当たりの税を2400円で税収総額は約3600億円、1世帯当たり年約2千円の負担増となると想定していた。税収規模でみれば、今回の要望はその5倍になる。

 税収は一般会計としつつ、使途は住宅の省エネ化や太陽光発電の普及、エコカー減税など、鳩山内閣が掲げる温室効果ガス25%削減に向けた政策の財源にする。また、国際競争にさらされる産業や低所得者の負担が増えないような措置を取るとしている。  =朝日新聞 2009年10月31日=

     ◇                    ◇

麻生政権時代の環境税が3600億円規模で炭素1トン当たり2400円だったから、2兆円だと1万3千円が炭素1トンに課税されることになる。

世帯当たりのCO2排出量は2007年で約5.4トンだから仮に課税されたとしたら72000円だ。

50%削減すると36000円の可処分所得向上につながる。


家族数で仕分けてみると、この世帯当たりのCO2排出量は3人世帯の排出量に相当する(2004年データ)。

我が家のような5人家族だと6.9トンの排出が標準だ。

すると全量課税されたとすると92000円にもなってしまうが、50%削減すれば46000円のお得になる。


地球温暖化対策税なら温暖化防止に取り組めば実利として還元されることが実感できる。

所得の低い庶民には軽減処置があるようなので、実際にはもっとお得になることも予想される。

早期に地球温暖化対策税を導入してもらいたいな。  
Posted by komachan at 20:35Comments(0)温暖化防止