2009年11月20日

・ボーナスを削れない駒ヶ根市

長野県が県職員の期末・勤勉手当(ボーナス)の年間支給月数を、国家公務員の2倍の幅となる0・7カ月分減額する方針を決めたことで、県と同一歩調を取るかどうか、県内各市の判断が割れている。

県は、県人事委員会が10月に出した勧告に従い、県職員の月給を平均0・19%減額し、ボーナスの年間支給月数(現行4・5カ月)を0・7カ月分減らすための条例改正案を27日招集の県会定例会に提出する。

ただ、県職労などはボーナスの大幅引き下げに強く反発し、組合側との合意は得られていない。 =信濃毎日新聞 11月20日=


村井知事は来夏の県知事選の再選をあきらめたようです。

連合の支援で田中前知事を破った恩恵を捨て去り、公務員ボーナスの大幅削減に踏み切ったからです。

選挙でお世話にならないなら、甘い汁を吸わせておく必要もないということでしょう。


一方、駒ヶ根市は県の方針にならって減額することが非常に難しい。

杉本・駒ヶ根市長は、市長選の最中は市職労の不法行為を断罪し、市の財政改革のために市職の待遇を見直す方針を示していた。

しかし、これは選挙に勝つための方便で、当選してしまえば市職労と「密約」を交わしてもたれ合いの市政に一直線。


魂を売って手に入れた市長の座ですから、維持するのはなかなか大変なようです。

市民派を装っていたものの自民党系からの全面的な支援で選挙を戦ったために、市民の目線でいることもままならない。

次善の策として100人委員会という市民の声代弁組織を使って、市民協働の体裁を保つのがやっと。


リーダーシップが発揮できない分を市民の声という錦の御旗でカバーする。

一見、市民の声に耳を傾けているように見えて、自分は、はめられた足かせで市長らしい仕事ができないので市民のちからに寄りかかっているだけ。

だから100人委員会も市長のコンセプトがあってそれに肉付けするのではなく、全くの丸投げ・・・。


そんな市長だから、県が断行したボーナスカットを持て余している。

自分の口から「カットする」とは、口が裂けても言えないから、市民に何とかしていってもらおうと。

県内の他市が方針を示して職員と交渉しているのに対して、駒ヶ根市は方針を示す前に交渉から入る。

あくまでも市職労の意向に従うのが杉本流というか、主従が逆転しているだけなんですがね。  
Posted by komachan at 19:30Comments(0)市政

2009年11月19日

・薪ストーブに着火

ここのところ、寒い日が続きますね。

暖房なしではとても暮らしていける温度ではないので、居間の薪ストーブや子供部屋のFFファンヒーターが初稼働しました。


一昨日の記事で内窓を取り付けた効果を検証したんですが、アルミサッシの断熱効果がほぼゼロだったことに疑問が。

そこで、測定に使用したアルコール温度計をチェックしてみました。

すると、バラツキの誤差が0.5度ありました。

さらに、温度計を置いた場所は隙間風が入り込んでいた。


再度測定してみたところ、外気温4.5℃、アルミサッシの内側5.7℃、内窓の内側7.0℃、障子の内側(室内)8.1℃

それぞれの差は1.1~1.3℃とほぼ互角だということになりました。

ただし、無暖房の部屋で外気との温度差が3.6℃しかないので、あまり参考にはならないかも。

外が氷点下で室内を暖房した時に本当の効果が現れる。


内窓に頼るだけではなくて、アルミサッシの隙間もこまめにチェックして「すきまモヘアシール」を貼り付けていきます。

でも、隙間の間隔よりも厚いモヘアシールを貼ると、戸の動きが極端に重くなる。

ぴったりのサイズというのはほとんどないので、ちょっと厚めを貼ってハサミで刈り込むようにしている。

結構面倒くさい。


話は変わりますが、アルコール温度計という名は付いているものの、中身は灯油だそうです。

精度もかなり荒くて、1~2℃。

精度はJIS規格で、刻んである最小目盛りの±2目盛り以内と決まっているそうです。

つまり、一目盛りが1℃タイプなら±2℃以内の精度を保っていることになる。

実際は、温度計製造業者の努力で±1℃以内で出荷されているようです。  
Posted by komachan at 21:11Comments(0)日常

2009年11月18日

・森林の温室効果ガス吸収は机上の空論

日本が2012年までに6%の削減を達成するとしている温室効果ガスだが、そのほとんどは森林の吸収に依存している。

しかし、現実の森林は手入れが行き届かないばかりか、手入れされた場所でも切り捨て間伐が横行しているために実質の温室効果ガスの排出減になっているはず。

それを裏付ける研究成果が発表された。

温室効果ガスの削減における机上の空論が許されなくなる日が近い。

     ◇                    ◇

地球温暖化がこのまま進むと、森林が二酸化炭素(CO2)の発生源になる――。こんな仮説を、広島大や国立環境研究所がまとめた。21世紀半ばには、土壌で微生物が落ち葉などを分解する際に放出するCO2が、樹木が光合成で取り込むCO2を上回るという。日本の森林生態系の一部を再現して予測した。チームは「さらなる温暖化対策が必要になるかもしれない」と指摘している。

 予測実験は、国立環境研究所(茨城県つくば市)と広島大など5大学の研究チームが行った。

 広島大の中根周歩(かねゆき)教授(森林生態学)らは02年から、広島県東広島市の広島大キャンパス内に大型の温室に似た4メートル四方、高さ5メートルの実験施設を計6基設置。施設内にブナ科のアラカシの若木を植えて森林生態系の一部を再現。21世紀半ばの環境を想定して、施設内部の気温やCO2濃度を上昇させ、光合成による樹木のCO2吸収量から、土壌微生物の呼吸によるCO2放出量を引いた「炭素収支」を計算して予測した。

 記録が安定してきた07、08年の観測では、温度上昇に応じて、土壌微生物の活動が盛んになり土壌の呼吸速度が速くなった。一方、光合成による植物生産もCO2濃度の上昇に連れて増えるが、一定の濃度以上では頭打ちになることが判明。その結果、21世紀半ば以降の環境に近いとされるCO2濃度600ppm(現在の1.8倍)、気温(3度高)に設定した場合、1ヘクタール当たりのCO2の年間収支は、07年が5トン以上、08年でも2トン以上と、大幅なマイナスになった。

 一方、環境研と広大などは、全国6カ所の森林で温度を人工的に上昇させ、CO2を放出する土壌呼吸の増え方だけを測定する別の実験施設を設置。実験の結果、気温10度上昇による土壌呼吸の増加率は、現在の2.7~3.6倍になり、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のモデルの数値より高くなった。北海道から九州まで全国6カ所の森林で実験した土壌呼吸の増え方はほぼ同じ傾向を示したという。

 森林のCO2の収支バランスは、熱帯雨林や針葉樹林など生態系の特徴や樹齢、緯度などの違いにより、異なることも予想される。海洋研究開発機構による地球規模のシミュレーション(09年)では、2100年ごろまでは微生物のCO2排出量は増えるが、森林のCO2吸収量も増え続けるとの予測結果が出ている。温暖化で、コケ類しか生えなかった地域でも樹木が育つことなどが原因のようだ。

 広島大の中根教授は「今回の実験は限定的なので、地球規模で森林の炭素収支が逆転するかどうかはまだはっきりしない。ただ、温暖化対策では、土壌から出るCO2の増加を考慮する必要がある」と主張している。環境研地球環境研究センターの梁乃申(リャン・ナイシン)・主任研究員も「温暖化で土壌から出るCO2が増加し、さらに温暖化につながる悪循環に陥る恐れもある」と負のスパイラルを懸念している。(福家司)

     ◇

 海洋研究開発機構の伊勢武史研究員の話 広島大などの実験は、温度とCO2濃度の両方を変え、長期間にわたって検証しており、世界的にも貴重な研究だ。生態系はCO2を吸収するばかりではなく、温暖化によっては、排出源になる可能性も認識しておかないといけない。

=朝日新聞 2009年11月18日=
  
Posted by komachan at 21:39Comments(0)温暖化防止

2009年11月17日

・電動バイクと内窓の性能検証

最近、省エネ対策として電動バイクと内窓を取り入れた。

電動バイクは一回目の充電を終えたので、その性能がつかめた。


走行距離36kmでバッテリーの充電サインが現れ、急坂を登れなくなる。

一回の充電に要する電力量は1.45kwhだから1km走るのに40wの電力消費という計算になる。


またCO2の排出量は、0.555kg- CO2/kWh×1.45kwh÷36km=22.4g-CO2/km(環境省令第3号基準)
(中部電力単独の排出係数は0.47kg- CO2/kWh)

自家用車を通勤に使うと1リットルで12kmだから、2.32kgCO2 /リットル÷12km/リットル=193g-CO2/km(環境省令第3号基準)

約9倍の違いがある。


費用で比べると、電動バイクは 22円/kwh×1.45kwh÷36km=0.886円/km(電力料金目安単価基準)
(我が家の電力単価は21.9円/kwh)

自家用車は130円/リットル÷12km/リットル=10.8円/km

約12倍の違いが生じている。

一円で3kmとのメーカーのうたい文句ほどではないが、1kmを一円以下で走ることができるのは魅力だ。


往復10kmの短距離通勤なら、自家用車は必要なく電動バイクでも十分だし、コストも環境性能も格段の違いがある。

ただし、冬の寒い日や天候不順の時には無理してバイクでは続かないので、自家用車の利便性も必要になる。


一方、内窓は性能比較が難しい。

今日は寒かったので、アルコール温度計で窓の内と外の温度の違いを測定してみた。

外気温4℃、アルミサッシの内側4℃、内窓の内側6℃、障子の内側(室内)8℃


測定したのは無暖房の部屋だから外気温との差はわずかしかないが、それでも内窓と障子の断熱効果は確認できる。

しかし、外気温とアルミサッシの内側の温度が同じだというのは、温度計の誤差を考慮してもびっくりだ。

既存のアルミサッシの断熱性(熱貫流抵抗)の低さは思っていた以上かもしれない。


※後日、再検証したところ、温度計の誤差と測定位置がまずかったからだと判明。  
Posted by komachan at 21:27Comments(0)温暖化防止

2009年11月16日

・かん水を手作りした手打ちラーメン

明日は二女の誕生日で、手打ちラーメンを作る約束の日だ。

この日のために何度か無かん水のたまご麺を打ってみたが、評判はいいものの何となく物足りない。

オートバイで日本全国を旅して、毎日のように昼食にラーメンを食べていたので口が肥えてしまっているのが原因の一つだ。


かん水を身近で売っているところはないようなので無かん水で売っていたが、かん水を手作りできることを知ったので明日の「作品」はかん水+たまご麺に決定。

かん水の代用品として使うのは重曹。

重曹はとても弱いアルカリ性なのでそのままではかん水としての効果は期待できない。

しかし重曹(炭酸水素ナトリウム)の水溶液は65℃以上になると二酸化炭素の泡を出して、かん水の主成分である強アルカリ性の炭酸ナトリウムに化学変化する。

市販されているかん水は炭酸ナトリウムと炭酸カリウムを混合しているものが多いらしい。


今日のレシピは、
・小麦粉(ハルユタカ)470g
・水 150cc
・たまご 1個(50g)
・塩 大さじ一杯
・重曹 小さじ一杯
これで通常なら6人前の麺になる。

我が家の娘たちは大食漢なので、これで5人分では少ないが、明日はラーメン鍋の予定なので具材のボリュームでちょうど良くなるはず。


水150ccを沸騰させ、塩と重曹を入れたカップに注ぎ良く混ぜると、泡が出て重曹がかん水に化学変化する。

作った塩入りかん水を室温になるまでさます。(良くさましておかないと小麦粉が固まってしまう。)

塩入りかん水とたまごを混ぜる。

ボウルに小麦粉と塩入りかん水+たまごを入れ、箸で軽く混ぜる。

あとは通常の麺打ちの要領で、捏ねて、寝かせて、捏ねて、寝かせて、パスタマシンで伸して、麺切り。

ampia150(パスタマシン)のダイヤル5まで伸して、1.5mmのカッターで細麺に仕上げる。

冷蔵庫で一晩乾燥させると良いらしいが、他の食材のにおいを吸うのと、明日は気温が上がらず最高気温が10度を下回るので室温で乾燥させる。


明日の出来上がりが楽しみだ。


(当日:ラーメンの麺としてはなかなか良い出来だと思いましたよ)  
Posted by komachan at 21:25Comments(0)一休み

2009年11月15日

・内窓(インプラス)を取り付けて

我が家は築30年近い在来工法の木造住宅です。

外壁には全く断熱材が入っていない。

冬は本当に寒いです。


昨年、天井裏には断熱材を敷き詰めました。

残るは壁と床。

さらに、部屋の暖房負荷で最大要因は窓です。

もちろん、ペアガラスなんてものは使われていません。

洗面所は、隣の浴室からの湯気で窓が結露し、朝方の寒さで凍結することも珍しくない。

子供部屋の北側の窓も同様だ。


そこで、窓の断熱性能を向上させることにした。

コストパフォーマンスに優れているのは樹脂製の内窓だ。

各社が性能を競っているが、送料まで含めたトータル価格でトステムのインプラスが最安値だった。

市価の半値以下。(w1800×h900とw1300×h900で38,000円)


内窓の取り付けそのものは簡単だが、内窓を取り付けるための下地作りには手間がかかった。

子供部屋は出窓になっているのに四方に断熱材がないから、入れられるように細工する。

洗面所の窓は内窓を取り付けるための奥行きが足りないので枠を増設するのだが、コンセントがあったり塗り壁だったりと既存のオプション部品で対応できるほど簡単な条件ではない。

下地作りだけで3日要した。


さて、注文してあった内窓が届いて取り付けに取り掛かかると、あっという間、ほんの数分で取り付け完了。

本当に簡単でした。

気密性も既存のアルミサッシとは比べ物にならない。


内窓を取り付けた両室ともほとんど暖房しないので温室効果ガスの削減効果は発揮しない。

子供部屋はFFのファンヒーターを取り付けてあるものの、子供たちはない方が勉強にはいいと言って、足カバーや足元ヒーターなどを使いつつ寒い部屋で過ごしている。

洗面所は脱衣所も兼ねているので、脱衣するときのみ壁に取り付けた遠赤外線ヒーターで体を直接温めるから、ほんの数分だけ暖房する。


暖房の節約というよりも寒さの緩和のために取り付けた内窓の威力が発揮されるのは、氷点下になる一月だろう。

洗面所の蛇口が凍って使えないといった悲惨な状況はなくなるんじゃないかな。

ものすごーく寒い家に我慢して暮らしているように勘違いされてしまうかもしれませんが、体が健康なうちはできるだけ寒暖のメリハリをつけた方がいいというのが我が家の方針。


しかし、基本的に寒いのが苦手なわたくし(暖地育ち)だから、寒さ対策はかなり実施しています。

子供部屋は内窓を取り付けた北側が障子を含めて三重の建具だし、東側も二重。

居室の窓は障子と組み合わせてすべて二重になってます。

隙間風が入らないように、ふすまなどの建具の隙間は調整してなくし、戸車などで生じる隙間はモヘアシールでふさぐ。


とはいえ、家全体の断熱化に至るまでには、まだまだ相当の時間がかかると思う。  
Posted by komachan at 20:48Comments(0)節約

2009年11月14日

・修学旅行に餞別を渡す不見識

来週は娘が研修旅行に出かけるらしい。

昨日、お土産注文リストなるものを学校からもらってきた。

旅先で購入できるお土産をあらかじめ選んでおいて、宅配便で送り届けてくれるサービスがあるらしい。


なんてバカな!

旅先の土産を出かける前に選んで注文するなどという愚かな行為に学校が関与しているとは情けない。

もちろん、旅行代理店の口車に乗せられているに違いないが、本末転倒以外の何物でもない。


ところが、こういった「有り得ない」ことを引き起こしているのが保護者のバカげた行為だというのだ。

高校生が修学旅行(一般的にはこう言いますよね)に出かけるとなると、親戚から餞別が渡されて、それ相応のお土産をお礼に返すことになる。

ならば、前もって注文しておけば、旅先で大量のお土産を選ぶ手間も、手荷物も減らせるというのだ。


これもまた本末転倒。

観光旅行じゃないんだから、高校生にお土産を義務付けるような「餞別」など無用だ。

お土産注文リストを用意して生徒の負担を減らそうという学校側の意図もわからないではないが、本来なら保護者に向けて、おかえしのお土産を買って帰らなければならない餞別の自粛を求めるべきだろう。


世の中には子供のことよりも自分の世間体を大事にするアホが少なからずいるようで、地域性とはあまり関係がないようです。

一例として

= お世話になっている知人のお子さんが修学旅行に行きます。 餞別を・・・ =

上に示したyahoo知恵袋の書き込みには、餞別を渡すべきではないという多数派の意見があって、良識ある人は修学旅行生に餞別を渡すことの悪弊を分かっている。

ところが、質問したアホは、『親は「お土産買って来なさいよ」と子供に指示するでしょうからそのときは受け取ってくださいね。』と同類のアホの意見をベストアンサーに選んでいる。



観光旅行と研修(修学)旅行の区別がつかない大人が少なからずいる。

目的の違いが理解できないというよりも、旅行と付くから同じだろうと思い込んでいるとしか思えない。

ここの読者にはアホの同類はいないと思うが、もし身近にいたらどれだけ恥ずかしい行いであるか教えて差し上げましょう。


旅先の限られた時間の中で、いかに多くを学ぶかということに一生懸命になっている(はず)の研修旅行生の邪魔をするのはやめてもらいたい。

学校側も餞別がもたらす生徒への悪影響を保護者にぶつけるべきだと思う。

保護者にも常識教育が必要だ。

いや、餞別を渡すことが社会の常識だと思い込んでいる人たちに「常識」と言っては勘違いされるだろうから見識を磨く教育だと位置づけた方がいい。


悲しいかな、こういったサイトが必要になっているのが現実だ。↓

修学旅行 お土産専門サイト  
Posted by komachan at 21:21Comments(0)選挙

2009年11月13日

・地上デジタルは見られるようになったものの

遅まきながら我が家でも地上デジタル放送が視聴できるようになりました。

契約しているケーブルテレビ(CEK)がデジタルチューナーを無料で配布してくれたおかげです。


CEK(エコーシティ駒ケ岳)は、駒ヶ根市、飯島町、宮田村、中川村の4市町村が営業エリアです。

この4市町村の世帯は、CEKに加入していれば自腹を切ってデジタルテレビを買わなくても、地上波デジタル放送が見られるんです。

とってもお得な気分になります。


一昨日、CEKの事務所でデジタルチューナーの配布会があり、受け取りに出かけてきました。

取り付けの説明会も兼ねていたのですが、ご自分でできる方はおかえりいただいて結構ですというので、先に抜けてきました。

単純な配線だから簡単だと思ってのことです。


ところが、地上波デジタル放送をアナログテレビで視聴するというのは意外と簡単ではない。

さらに、一世代前のHDD&DVDプレーヤーとの組み合わせとなれば、さらにややこしい。

最悪なことに、我が家のアナログテレビは、モノラル音声で背面の入力端子が一系統しか用意されていないシンプルな機種だ。


再来年まではアナログ放送が視聴できるので、無理して地上波デジタルを視聴しなくても不都合はない。

テレビが旧型なのは贅沢を慎んでいることもあるが、一番の理由はあまり見ないからだ。

子供たちは一週間でも2~5時間見るだけだし、食事をしているときはテレビを見ない習慣なので、「あれば用足りる」程度の必要性だ。

親子揃って楽しむのはレッドシアターなどのお笑いもので、これも録画しておいて夕食後の団らんで「あーだこーだ」と批評しながら1時間だけ見る。


テレビにあまり執着がないので、デジタル化されても恩恵がピンとこない。

しかし、アナログ放送が終わるのは確実だから対応には迫られる。

壊れてもいないテレビを買い替えるのももったいないなと思っていたら、ケーブルテレビが救いの手を差し伸べてくれたという訳だ。


ただし、無料配布されたデジタルチューナはアナログテレビの視聴者に配られたにしては、旧型機種との親和性はかなり低い。

接続できるケーブルがHDMIだけでD端子をもつ一昔前のデジタル機器との接続性が全くない。

不便な典型としては、録画するにはデジタルチューナに予約を設定し、HDDレコーダーにもまったく同じ録画予約をしなければならない。

HDMI端子を持つ新しい録画機ならば、デジタルチューナーの予約録画設定に連動するらしいのだが、古い機種だと二度手間を強いられる。


タダだから文句は言えないが、地上デジタルでテレビの使い勝手がよくなることはなさそうだ。

さまざまなテレビ番組を視聴するヘビーユーザーにとってはテレビのデジタル化はメリットがあるのだろうが、アナログ放送でも十分すぎる情報を得ている我が家のような家庭にとっては、『今のところ』何にもメリットは感じられない。

古いAV機器をどうやって接続したら使えるようになるのか、配線の組み合わせに頭を悩ますだけデメリットに感じられてしまう。


なんとかアナログとデジタルを使い分け、HDDとデジタルチューナーを入力が一系統しかないテレビに繋ぎ、これまでと同等の使い勝手にすることはできた。

一ヶ月間は、有料チャンネルが無料で見られるキャンペーン期間だが、元々テレビを見る時間が少ない我が家の家族にとっては魅力がほとんどない。

デジタルチューナーは配線はしてあるものの、見てるテレビ放送はアナログのままだ。


10年以上前の製造のテレビが壊れるまでは、アナログ機器とデジタル機器の混在で何とかしのぐことになると思う。  
Posted by komachan at 22:51Comments(0)雑感

2009年11月12日

・田中優氏の講演会で湧いた疑問

11月3日に駒ヶ根で開催された田中優氏の講演会を紹介したところ、読者が数名参加されたようだ。

当日のブログに参加しての感想と疑問が寄せられた。⇒田中優さんの講演、拝聴してきました。

かなり的を射た指摘だったので、主催者に投げかけてみた。

主催者からの反応は以下の通り。

     ◇                    ◇

田中優さんトークライブを開催させていただきました「田中優さんを伊那谷に呼ぶ会」のスタッフです。
改めまして、講演会にお越しいただきありがとうございます。

「駒ヶ根に想う」ブログ開設者の方より、講演会の感想を書かれている方がいらっしゃるとのご連絡をいただき、拝読させていただきました。

講演会をお聞きになられ、いろいろ感じ、考えていただいているようで大変うれしく思います。
僭越ですが、私たちが話し合ったこと、考えていることなど、参考までに書かせていただけたらと思います。
なお、個人的な先観も入っており、全てスタッフ全員の意見ではありませんのであらかじめご了承下さい。

私達(スタッフ)自身も、田中優さんに出会い、お話を聞いた時は、本当に目からうろこで、地球温暖化をはじめとする環境、社会、経済の現状、仕組みなど、そんなことになっていたのかと大変衝撃を受けました。

特に私たちが普段使っているお金、その今までの使い方(買う物、貯金)が戦争への加担、貧困問題のどうどう巡り、地球環境の悪化に大きく影響を与えていたことに、言葉がでませんでした。

書かれているご感想の中に、具体的に自分に何ができるのかもどかしさを感じるとありますが、確かに現状を知ればしるほど、大きなことすぎて自分に何ができるのかと落ち込み気味になります。

ですが、一気に変える力はないものの、実は自分達一人一人、そして日々の一つ一つの選択が社会を形成していることは間違いなく、一歩、一歩、自分にできることを取り組んでいくことが確実に前に進むことにつながると感じています。

一人一人小さな力でも、それが集まれば大きな力になります。現在の政権交代もそれを示しているのではないでしょうか(民主党になっていいということではなく、みんなが今のままではだめだと気づいて動いた一例として)。

田中さんは、現状とその仕組みを詳しく調べ、伝えてくれるとともに、それを打開するために私たちにできることの一部を紹介して、きっかけを与えてくれます。
まだまだ、アイデア次第で、それ以上に大きな動きを起こせることもあるかもしれません。
きっと、田中さんはもちろん、他の人にはできなく、自分にしかできないこともあるはずです。

私たちが大切に思うことは、現状のままではよくならないということを再認識し、見て見ぬふりをするのではなく、現状や仕組みをまず自分自身のこととして知ろうとすること、それに対して自分がどう感じ、何を行動できるかを考え、そして何より小さなことでも 自ら実際に動くこと、機会があった時、また機会を作り、人に伝えることです。

この会を運営しているスタッフも、一人一人、何か実績があって動いているものばかりではありません。よりよい社会、地球環境へ、そしてそれを次世代へ受け継いでいきたいという思いで、自分ができることを考え、周りに伝え、全体からみれば小さなことかもしれませんが行動している次第です。

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また、二つめの、「汚染された食料で命をつないでいる人々」と「農薬」の関係について、これらの原因は、“根”が同じ一つのものだということ、それが田中さんの話の論点と言えるのではないかと思います。

結論を簡単に言ってしまうと、「汚染された食料で命をつないでいる人々」を、現在もその状況に置かせているのは、「多国籍企業」です。

その多国籍企業は、「全世界の人々に必要な食べものの2倍の量」の食糧を、世界中で常に、自社や先進国の有利益のために動かしているのです。そのために、実は2倍もあるはずの食糧が貧困国に行かないのです。

そして、「農薬産業団体」というのは、その多国籍企業の一つであり、世界中に「農薬を使う」方向への操作をして、さらに、逆らう動きをつぶす圧力団体になっています。

つまり「貧困国に十分な食糧が行かない」のも、「農薬を世界中で使わせている」のも犯人は同じなのです。それが、自分の側が利益を得さえすればいいという考えの「多国籍企業」の戦略なのです。

田中さんが言っている農薬問題は、この「多国籍企業」に経済を操られるだけでなく、人々の生存の問題まで牛耳られることを阻止していこうということが、根幹にあるのだと思います。                     (田中さんにかなり取材したスタッフから)
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今、飢えに苦しんでいる人たちを貧困に陥れたのも、彼らから自立する力と術を奪っているのも「多国籍企業」であり、それを支えているのは悪気がなくとも安さと便利さを求め生活している我々であるという現状を認識し、変えていけるよう動かなければ問題は一向に解決しません。この問題についても、やはり我々にできることを考え、行動すべきことと考えます。

最後に、田中優さんのブログを紹介させていただきます。
「田中優の'持続する志'」http://tanakayu.blogspot.com/

以上、長くなりましたが、参考になれば幸いです。
是非、よりよい今、 素晴らしい未来に向けて、一緒に歩んでいけたらと思います。
ありがとうございました。

                      「田中優さんを伊那谷に呼ぶ会」スタッフの二人より  
Posted by komachan at 20:20Comments(0)読者

2009年11月11日

・京都議定書の国際公約達成は遠い

温暖化ガス1.9%増=京都議定書、初年度は未達成-環境省

 環境省は10日、京都議定書の初年度に当たる2008年度の温室効果ガス国内排出量(速報値)をまとめた。
二酸化炭素(CO2)換算で12億8600万トンで、議定書の基準年(CO2は1990年度)比で1.9%増加。議定書は08~12年度の5年間、年平均6%の削減を日本に義務付け、このうち5.4%は森林によるCO2吸収や海外からの排出枠調達によって削減する計画だが、初年度は目標達成に2.5ポイント届かなかった計算だ。
 08年度の排出量は、前年度(13億7100万トン)比では6.2ポイント低下。
世界的な金融危機に端を発した景気後退により、製造業でのエネルギー消費が減少したためとみられている。 =11月11日 時事通信=

     ◇                    ◇

年平均6%の削減のうち、森林によるCO2吸収や海外からの排出枠調達で5.4%だから国内の削減は0.6%とごく僅かでしかない。

08年が前年度比で6.2ポイント低下したといっても、景気後退が主要因ではね。

自民党政権では、国際公約である温暖化防止も偽物だったことが明らかになった。


この調子だと自民党が支配していた9ヶ月間とその余波で09年も大した違いはないだろう。

08年と09年の積み残しを12年までの3年間で帳消しにしなければならない。

たかが0.6%だがされど0.6%だ。


しかし、2020年までに25%削減を掲げた民主党政権は、さらに高いハードルに挑戦しなければならない。

0.6%で苦しんでいる今の状態から飛躍的な変化が求められる。

できることからコツコツと、などと悠長なことを言っている時期は終わりを迎えている。

国民が削減義務を負っているのだという現実を直視させるためにも、環境税を効果的に賦課するときが来ていると思う。  
Posted by komachan at 21:35Comments(0)温暖化防止