2011年12月20日

・超ローコスト高断熱窓を自作しよう 上級者編

屋外の冷え込みが厳しくなるにつれて結露に悩まされるお宅も増えてくる。
暖房をガンガン効かせている部屋だけが暖かい反面、暖房機を設置していない場所はブルッ・・・。
こんな悩みを抱えた住宅は日本に何十万軒もあるのだろう。
簡単手軽に悩みが解決できたら。
その可能性を探るシリーズです。

◇                    ◇

【断熱障子増設】 内窓も良いけど商事のほうが風情がある。小窓を手軽に二重窓にする方法を初級者編と中級者編でお伝えしました。
http://www.facebook.com/note.php?note_id=180910131995381
http://www.facebook.com/note.php?note_id=196041457148915
しかし、大きな掃き出し窓にはそのままでは適用できません。
中空のポリカーボネート板(以下、中空ポリカ)は剛性に劣るので、6尺を自立させるのは無理がある。

剛性を補う建具が必要です。
自分で建具を作れる人はDIYの範疇を超えているので別として、既存の建具を利用すれば掃き出し窓の高断熱化と断湿化が可能になります。
手軽なのは障子です。

掃き出し窓の手前に障子を追加する。
難しいのは敷居と鴨居ですが、だからこそ上級者編なんです。
近所の工務店や大工さんに声をかけておいて住宅解体で捨てられる部材を手に入れるのが一番いい。
障子もお古を貰い受けてください。
敷居と鴨居は、ありあわせの木材で作ってもらっても大した費用はかからないと思います。

上級者編なので細かいことは省略します。
重要なのは、断熱性と断湿性。
両方の特性ともに、障子に中空ポリカを重ねることで達成できます。【断湿化障子】 中空ポリカで断湿すると断熱性も向上します。 Low-Eのペアガラスと組み合わせると断熱性能を示す熱貫流率は1.3(W/m2・K) 窓としては文句のつけようのない性能です。

高断熱仕様のLow-Eペアガラス樹脂複合サッシと組み合わせれば、熱貫流率は1.3(W/m2・K)。
ペアガラスの内窓を取り付けたものと比べても勝るとも劣らない。
でも、内窓だとエコポイントがもらえるから、エコポイント対応の販売店で部材だけ買って自分で取り付ける手もありですね。

◇                    ◇

障子だけだと外側のサッシは確実に結露します。
断熱だけで断湿が不十分だからです。
ホームセンターで売られている断熱障子紙でもダメです。

中空ポリカをお勧めしている理由は、美観を損ねない、断熱性が高い、加工が容易、比較的安いなど、簡単に入手できる素材としては抜きん出て優れているからです。
  
Posted by komachan at 20:35Comments(0)リフォーム

2011年12月19日

・ハリエンジュの学習机

たまにしかない本業の紹介。
珍しい木で学習机を作りました。

ハリエンジュは別名ニセアカシアとも呼ばれる。
堅くて美しい木肌をしている。
有害な外来植物として「侵略的外来種」に定められている迷惑樹木の一つです。

狂いやすく割れやすいが、腐朽への強さは国内樹木の中でもぬきんでている。
ヒノキやヒバと比べてもワンランク上の耐久性です。

加工難度は高いけれども製品となってしまえば壊れないし腐らない。
控えめに50年家具との位置づけにしてあります。

用途がなければ駆除のための伐採も進まないと思い、積極的に利用しています。  
Posted by komachan at 20:24Comments(0)仕事

2011年12月18日

・駒ヶ根高原スキー場 本日オープン!

おはようございます。
霜も降りることなく穏やかな朝です。(気温は氷点下ですが。。)

うちの向かいにあるスキー場は、今日がオープンの日。
スノーマシンの雪煙があわただしさを物語っています。
自然雪はほとんど無いので、ゲレンデ全体に人口雪を敷き詰めるのは大変な作業ですね。

寒いのに雪が少ない南信ではスキー場に無理がある。
でも、高速道路のICを降りて、数分でゲレンデに到達できる利便性を売りに頑張ってるんですよ。

午前10時のオープニングには、たくさんのスキーヤーで賑わってくれるかな。  
Posted by komachan at 08:23Comments(0)駒ヶ根

2011年12月16日

・福島原発事故は収束したのか

野田総理が、福島原発の事故に対して終息宣言を発表しました。
「発電所の事故そのものは収束に至ったと判断した。」

この発表は、重いですね。
収束していない事故を収束したと言い切ることで、野田総理が得るものは何でしょうか。
国民から評価してもらえると思っているのでしょうか。

もしも、この発表で野田政権の支持率が上昇するようなことがあれば、日本人の見識が世界中から疑われることになります。
海外のメディアは、野田総理の収束宣言をまったく信頼していないのですから。

CNN 【福島第一原発の冷温停止宣言、「安全になったわけではない」と米専門家】
http://www.cnn.co.jp/world/30004950.html

           ◇                    ◇

一方で、総理が終息宣言をしたことで大いに助かる場所もあります。
海です、
大量の放射線の汚染水が垂れ流しされてきましたが、これからは許されなくなります。

東京新聞 【保安院 海への汚染水 ゼロ扱い 】
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011121690070643.html

保安院は、海への放射線廃棄を既得権として持ち続けるために、事故が収束するまでは「緊急事態」に伴う特例扱いだった。
しかし、終息宣言が発表されてしまったことで、特例扱いが終わってしまうというジレンマに陥る。
野田総理は、保安院との連携に手を抜いたようだ。

矛盾だらけの野田政権のやり方がどんどん破綻していく。
破綻してもそれに気がつかないかのように、どんどん進んでいく。
日本を破滅に向かわせているとしか思えない。  
Posted by komachan at 20:38Comments(0)東日本大震災

2011年12月15日

・寒中にツバキの花

連日の寒さにもめげずに、ツバキの蕾が緩み始めました。  
Posted by komachan at 21:41Comments(0)一休み

2011年12月14日

・室内なのに氷点下

玄関引き戸が結露します。
理由は、表面温度。
室内側のアルミ枠が氷点下です。

アルミは熱伝導率が高いので、外の温度を効率よく室内に伝えてくれます。
もう少し寒くなると枠だけ凍ってしまう。
開かなくなることもしばしばです。

家全体としてみると概ね寒くなくなってきましたが、こうしたコールドスポットが点在している。
金を掛けずにコツコツとコールドスポットをつぶしていっていますが、絶滅させるにはまだ時間がかかりそうです。
玄関を丸ごと断熱性の高いものに変えてしまえばいいと思われるかもしれませんが、市販されている寒冷地仕様の玄関ドアでも熱貫流率はせいぜい2.3程度。
これでは結露は止まりません。

すでに窓で実証済みですが、断熱だけでは結露が止まらない。
四つ星の高断熱窓がビッシリと結露していましたが、その窓の熱貫流率も2.3だったんです。
手をこまねいて何も対策をしていないわけではなく、玄関全体としての断熱性はかなり高めてありますが、全体では合格点でも部分的に不合格。

有効な対応策は、やはり断湿です。
しかし、窓と違って頻繁に出入りする戸口はなかなか厄介。
手持ちの資材で金を掛けずに結露を止めるには。

まだ、踏ん切りがつくほどのアイデアが思い浮かびません。  
Posted by komachan at 19:43Comments(0)日常

2011年12月13日

・放射線基準を超えたら希釈せよと環境省

放射性廃棄物を他の廃棄物と混ぜて放射線量を低く見せかけることは違法行為ですよね。
しかし、これを国が推奨したとしたら、大変なことになる。
放射線の汚染米も流通させることだってできるようになる。

ありえない話だと思っていましたが、高濃度の放射線に汚染された廃棄物を、環境省が他の廃棄物を混ぜて希釈することを指導したというニュースが流れました。
これが既成事実となれば、放射線で汚染された物質が広く社会に出回ってしまいます。
大変な過ちを犯そうとしている環境省。

           ◇                    ◇

東京都杉並区は13日、区立堀之内小学校で、校庭に敷いていた芝生の養生シートから、1キロ当たり9万600ベクレルの放射性セシウムを検出したことを明らかにした。

 国が焼却灰の埋め立て基準として定めている「1キロ当たり8000ベクレル以下」を10倍以上上回っている。区が環境省に問い合わせたところ、同省は「シート1キロに対し他の廃棄物1トンを混ぜれば希釈され、埋め立て基準を下回ることは可能」と回答。区は焼却処分する方向で検討する。 =2012.12.13 時事通信社=  
Posted by komachan at 20:33Comments(0)原発

2011年12月12日

・陽だまり暖房

朝晩が氷点下で、日中は陽だまりがポカポカする信州の冬。
南側の暖かな部屋のエネルギーを家全体に巡らせることで室温を上げる。

今朝は、最低気温が氷点下4度。
北海道の札幌よりも低い気温です。
居間の室温は15度。
就寝時の室温が20度なので、外気温の影響で5度下がっているようです。

日中の最高気温は7度だったから何もしなければ室温はどんどん下がるだけ。
窓からの太陽エネルギーで暖めたいのですが、居間は南に面していません。
そこで、南側の座敷の暖かな空気を運んできます。

うちには、換気設備が二系統あって、一系統は第三種の24時間換気で便所を介して外へ排気しています。
もう一系統は、居間の天井に換気扇が設置してあって、ココから吸い込んだ空気をすべての居室に供給できるようになっています。
居間には薪ストーブがあるので、天井の暖かな空気を家中循環させるための設備です。

薪ストーブが燃えていない時間帯でも、この循環を使うと家の中の温度差を緩和することができます。
暖かな南側の座敷の空気と北側の廊下などの冷えた空気を居間でミックスして循環させるからです。

太陽熱で暖められた座敷の室温が18度の時に居間は15度、北側の子供部屋は13度。
お日さまの熱が届かない部屋でも、暖かな空気を循環することで寒さを和らげています。
子どもたちが帰ってくる頃には薪ストーブが暖め始めているので室温はもっと上がります。  
Posted by komachan at 19:58Comments(0)日常

2011年12月11日

・足長おじさん?

冬至に向けて日中の時間が短くなっていきますが、日の入りの時間(日没)は遅くなり始めたんですよ。
長野県では、今日から日の入りの時間が後ろにずれ始めます。
体感的には日が長くなる。

日射の恩恵にあずかれる時間が少なくなるということは、地表が太陽で温められるエネルギーも少なくなる。
だから寒くなるんですね。
人も作物もこれからが寒さの本番です。

今日は地元の常会(隣組)の忘年会がありました。
大人と子供で総勢50人以上でバイキングレストランに集結。
たらふく食べたから、今夜の夕食は手抜きになる見込みです。

帰り道に、昨年越してきた農業高校の先生と農業談義になって、その流れで小麦の麦踏みについてミニ講義をしてもらいました。
なるほどと思わせるうん蓄と、ちょっと違うんじゃないのという生産者の知恵とのギャップなど、いろいろと勉強になりました。  
Posted by komachan at 22:42Comments(0)雑感

2011年12月10日

・【結露防止障子】 断湿化

断熱性が向上しても結露が止まるとは限らない。
熱を遮る建具が必ずしも湿気も同時に遮ってくれるとは限らないからです。
障子がその典型。

障子はきわめて優れた断熱性を持っていますが、障子紙は湿気を通すので障子の外側にある窓は、より結露しやすくなる。
この性質を理解していれば、結露を止めるには湿気を止めればいいということが導き出されます。
そこで断湿。

断湿と似て非なるものが気密です。
断湿の相手が湿気(水分)であるのに対して、気密の対象は空気です。
湿気は空気に含まれているので気密性を上げれば断湿するのですが、気密に目を向けすぎると無用な神経を使うことになります。

ざっくばらんに言えば、高気密でなくても窓が結露しない程度まで湿気を抑えてくれればいいんです。
強い風が吹いて室内外の気圧差が生じたときには多少の空気の移動があってもいい。
連続して湿気が透過しなければいいのですから。

前置きが長くなりましたが、断湿にお勧めしているのが中空のポリカーボネート(略して中空ポリカ)。
障子の框(枠)の内側にすっぽりと「はめ込む」だけでいい。
中空ポリカはカッターで簡単に切断できるので、かなり精度の高い加工が可能です。

隙間ができてしまっても大量の湿気が流入することはありませんが、隙間が大きいようなら細めの隙間テープで目張りします。
脱落防止にもなります。

中空ポリカで断湿すると断熱性も向上します。
Low-Eのペアガラスと組み合わせると断熱性能を示す熱貫流率は1.3(W/m2・K)
窓としては文句のつけようのない性能です。  
Posted by komachan at 19:47Comments(0)リフォーム