2012年01月09日
・寒い冬は太陽光発電の季節

粉雪がちらほらと舞っている曇り空だからです。
雪が舞うほうが暖かいというのですから、寒冷地の寒さは一般感覚とちょっと異なるでしょうね。
寒くて喜ぶのが太陽光発電です。
冬は日差しが弱いので発電量は夏よりも減りますが、気温が低いから発電効率は上がります。
8月に10%だった総合発電効率が13%まで向上します。
ちなみに、これまでの一日最大発電量は5月に記録した75kwh。
冬でも50kwhくらいは発電するので、うちの一ヶ月の消費電力を一日で作り出してしまいます。
原発なんて要らないんだって実感します。
2012年01月08日
・薪ストーブの遮熱

というと聞こえはいいのですが、実際はアルミホイルを貼り付けてあります。
強力な遠赤外線の輻射熱を発する薪ストーブは、壁面を直接暖めます。
壁面からも二次輻射が発せられるので、薪ストーブの置いてある部屋は室温以上に温かく感じるんですね。
ところが、外壁を暖めるということは、その熱の何割かは外に逃げてしまうことを意味します。
断熱材があるから大丈夫と思っていると、さにあらず。
エアコンなどの空気暖房と違って壁の表面空気による熱抵抗がない分だけ薪ストーブの熱は外に逃げやすいんです。
そこで、遠赤外線を効率よく反射するアルミ箔の出番です。
すでに5年間、薪ストーブの脇にアルミ蒸着シートを張りつけたラワン合板で、その効果を検証してあります。
壁が吸収していた遠赤外線が、アルミ箔で反射されて室内に照射されるので暖かさが倍増します。
ハロゲンヒーターの正面にいるときに似てますね。
薪ストーブの熱を無駄にすることなく、有効に暖房に使うための一工夫です。
2012年01月07日
・古建具利用の内窓

居間の縁側は、市販の高性能窓や内窓に頼らずに超高性能の断熱性能になっています。
使ったのは古い板戸。
板を取り除いて中空ポリカーボネート(以下、中空ポリカ)に差し替えてあります。
外側から順に、①既存アルミサッシ、②密閉空気層、③中空ポリカ、④非密閉空気層、⑤中空ポリカ、⑥密閉空気層、⑦中空ポリカ。
資材としては4重の7層構造になってます。
断熱性能を表す熱貫流率は1.1(W/m2・K)。
窓としては文句無く最上級だと思います。
2間幅(3.6メートル)で欄間窓がついた高さ2.2メートルの大きな開口でした。
欄間窓と掃き出し窓一枚分は、断熱材で塞いであります。
断熱する前と後ではどれくらい違うか。
外気氷点下10度、室内20度として、断熱強化する前は、窓から1750wの熱が逃げていました。
断熱後は175wですから、1/10!
この断熱窓の一番の特徴は、材料費が安い。
全部で2万円くらい。
既製品で同じ性能を引き出そうとすると資材費だけでも40万円程度はするんじゃないかな。
薪ストーブの熱を縁側に貯めて循環ファンで家中に給気していますが、この窓が外に熱を逃がさない重要な役割を担っています。
2012年01月06日
・七日正月を祝って紅白ナンテン

明日の正月七日を「七日正月」といいますから、その前日を年越しとして祝うんですね。
そこで、おめでたい「紅白のナンテン」
赤白が混在するナンテンは珍しかろう。
2012年01月05日
・無断熱住宅が次世代省エネ基準をクリア
うちの断熱リフォームが区切りとなる次世代省エネ基準をクリアしました。
そこで、現状報告です。
専門的な数字が並んでいますが、建設当時の無断熱からどれほど暖かくなったかは、下段の右端に示しました。
家から外に逃げる熱は、当初の1/5に減っています。
昭和54年に建てられた在来の軸組み真壁仕上げの無断熱住宅を8年前に中古で購入しました。
居間のコップで水が凍る家です。
しばらくはそのままの状態で暮らしてみましたが、もちろん寒いし、蛇口が凍って水が使えない、結露が凍結して窓が開かないというかなり過酷な環境でした。
こどもたちに十分に寒さを体験させたことで、4年ほど前からボチボチを断熱対策に取り掛かりました。
内窓を追加し、天井にグラスウールを敷き、外壁サイディングや内壁を剥がしてグラスウールを充填するなど、徐々に断熱性を高めてきました。
最小限のコストで最大限の効果を上げるために、部位ごとに熱収支を計算し、断熱資材の単価と断熱効果を比較する。
資材は、基本的にホームセンターで手に入る汎用製品。
既成概念にとらわれずに、資材の持つ潜在的な断熱性に着目して設計を繰り返しました。
今年の初めに耐震補強の補助金を得られたので、一部の窓を耐力壁に換えるついでに断熱材を充填し、窓もLow-Eペアに交換できたのは幸運でした。
設計に要した時間は数百時間に及びますが、実際に作業している時間の数倍であることは間違いありません。
低コストで断熱性を高めるためにもっとも重視するのが、全体の断熱性のバランスです。
熱負荷の大きいところからつぶしていくので、結果として無駄がなくなります。
この計算表のQ値は正式なものではなく、あくまでも概略値です。
設計の最終目標は北海道地域のQ値1.6を切ること。
概略設計では基本骨格を変えずにQ=1.58までは可能であると考えます。
そこで、現状報告です。
専門的な数字が並んでいますが、建設当時の無断熱からどれほど暖かくなったかは、下段の右端に示しました。
家から外に逃げる熱は、当初の1/5に減っています。
昭和54年に建てられた在来の軸組み真壁仕上げの無断熱住宅を8年前に中古で購入しました。
居間のコップで水が凍る家です。
しばらくはそのままの状態で暮らしてみましたが、もちろん寒いし、蛇口が凍って水が使えない、結露が凍結して窓が開かないというかなり過酷な環境でした。
こどもたちに十分に寒さを体験させたことで、4年ほど前からボチボチを断熱対策に取り掛かりました。
内窓を追加し、天井にグラスウールを敷き、外壁サイディングや内壁を剥がしてグラスウールを充填するなど、徐々に断熱性を高めてきました。
最小限のコストで最大限の効果を上げるために、部位ごとに熱収支を計算し、断熱資材の単価と断熱効果を比較する。
資材は、基本的にホームセンターで手に入る汎用製品。
既成概念にとらわれずに、資材の持つ潜在的な断熱性に着目して設計を繰り返しました。
今年の初めに耐震補強の補助金を得られたので、一部の窓を耐力壁に換えるついでに断熱材を充填し、窓もLow-Eペアに交換できたのは幸運でした。
設計に要した時間は数百時間に及びますが、実際に作業している時間の数倍であることは間違いありません。
低コストで断熱性を高めるためにもっとも重視するのが、全体の断熱性のバランスです。
熱負荷の大きいところからつぶしていくので、結果として無駄がなくなります。
この計算表のQ値は正式なものではなく、あくまでも概略値です。
設計の最終目標は北海道地域のQ値1.6を切ること。
概略設計では基本骨格を変えずにQ=1.58までは可能であると考えます。

2012年01月04日
・新築なのに低断熱住宅が多すぎる

仕事の成果は、外見に何の変化もなし。
これが大切なんですね。
せっかくリフォームするのだからと欲を出すと無駄な出費を招く。
見た目は近所の家と変わらないのに、中身はまったくの別物が目指すところ。
すでに、寒冷地の次世代省エネ基準(Q値1.9)をクリアして、当面の目標は1.8を切ること。
断熱リフォームに着手する前はQ値(熱損失係数)9.4の無断熱住宅でした。
近隣の古い家の多くは、未だにこの状態です。
ガンガン石油を燃やし、電気を浪費して寒さを凌いでいる。
一方の新築住宅もそれほど省エネが進んでいないようです。
暮れの常会の忘年会で、二年前に新築した家の暖房費を尋ねたら、電気床暖房だから月に3万円だそうです。
うちの200倍!
ここ数年で、常会内には9軒の新築住宅が建ちましたが、うちよりも優れた断熱性を有するものは一軒のみ。
総合的なエネルギー収支でうちに迫るものは皆無です。
エネルギーを垂れ流しする家が、作り続けられている現状を何とかできないのだろうか。
2012年01月03日
・キッチン外壁断熱

当初の計画では、シンクを移動して壁を剥がし、内側から断熱材を入れる予定だったが、シンク裏の壁はハンマードリルでもなかなか穴が開かないほどに強固なモルタルつくりだったので、断熱強化は外側からに変更。
しかし、設備配管と配線が邪魔をしてとてもやりづらい。
外した部材を使って復旧させるから雑な仕事もできない。
昨年の今ごろは、家の大半の壁を剥がして耐震補強したこともあって、心配したよりも手が動いてくれて思いのほか手早くサイディングを撤去できた。
見ての通り現状は無断熱。
貫が邪魔して厚い断熱材が入らないので、50ミリのグラスウールを二重に充填することにした。
床下の開口から冷気が入り込むと結露するので、ウレタンフォームを開口部にあわせて成形して塞ぐ。
室内から湿気が漏れるとグラスウールが結露してしまうが、内壁が厚いモルタルでしっかりとシールドされているから、追加の気密工事は不要。
これにて外壁の99.9%に断熱材が入った。
残りの0.1%は籾殻断熱したところの充填不足を見込んでいる。
それでも目立った断熱欠損はないので、良しとしよう。
2012年01月02日
・2012年正月二日

つくりもの門松ではなくて、地面に根ざしている「門に生えている赤松」です。
昨日は帰省先の伊東からの移動で半日を費やした忙しい正月でしたが、今日はのんびり。
箱根駅伝の山の神の走りを楽しもうか、撮り貯めてある映画を鑑賞しようか。
気持ちとしては、ホームセンターに出かけてグラスウールを仕入れ、天井に敷きたいのですが、奥さんから「それじゃいつもと同じじゃない!」と言われてしまったので、正月の楽しみには出来そうもありません。
何もしなくてもいいとなると、何かしたくなる天邪鬼な性分。
2012年01月01日
・2012年始めのごあいさつ

年初から、リクエストにお応えして帰省先の伊東海岸で初日の出。
あいにくの曇り空でしたが、かろうじて太陽が顔を出してくれました。
水平線は雲が立ち込めて日の出を拝むことが出来ませんので、頂から。
今年もおつきあいください。