2010年03月20日

・長野県のずさんな監査体制

ヤマウラが事故で死者を出した現場は長野県が発注したものだ。

発注者は長野県知事の村井仁。

適正な落札価格だとのコメントもあるが、裏工作できないかというと、そうでもないだろう。

談合と決めつける決定打はないが、官製談合ではないと確信できるほどの情報もない。


長野県の発注に疑念を持ちたくなる要因は、監査体制のずさんさにある。

新任の常勤監査委員は長野県の浦野昭治総務部長が就任する。

総務省が2006年に出した、職員OBを監査委員へ任用しないこととする指針を無視した暴挙だ。

県議会の多数が追認しているというのだから、こいつらはグルだと思った方がいい。


前任者を任期途中で強引に辞任させて、定年前の県職員を抜擢する人事だから何らかの思惑があるはずだ。

前任者も県職員OBだから五十歩百歩かもしれないが。

しかし、現職の県職員が監査委員になれば、自身の職務を監査することになる。

できるわけがない。


さらに、この新任の監査委員は田中前知事の下では、わけあって県農業信用基金協会に左遷されたが、村井知事が就任した06年9月、枢要ポストだった経営戦略局長で呼び戻され、同年11月から筆頭部長の総務部長に就いたといういわく付きの人物だ。

村井のような知事には役に立つ人材なのだろう。

官製談合であっても監査されない仕組みが出来上がっているのではないかという疑念がぬぐえない。


ヤマウラの現場は23日から再工事に着手する見込みだ。

単なるクレーン事故として、何のお咎めもないということのようだ。

労基署や警察が重要案件としない理由が分からない。

重要案件にできない理由なら思いつくが。

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Posted by komachan at 21:35│Comments(0)長野県政
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