2011年09月29日
・農薬散布は消毒と称す

うちの畑と道を挟んだ隣にあるこんにゃく畑では、おじさんが毎日のように農薬を散布しています。
低毒性なのでしょう、マスクもせずに。
病気予防の薬剤散布で、農家では「消毒」と称します。
殺虫剤の散布にも消毒と言ってる場合もありますが。
見た目の綺麗な作物を消費者に提供するためには欠かせない農薬散布。
薬漬けでなければ満足に育たない作物が当たり前になっています。
農業技術の進化は、実のところは農薬と化学肥料が前提となっていて、偏った進化でしかない。
環境に適合した、生態系を活用した農業の進化は農薬ほどには進んでいないようだ。
だって、農薬・化学肥料メーカーが儲からなくなってしまいますからね。
消費者には美味しくて綺麗な農産物が提供され、種苗メーカーは一代交配の種子でぼろ儲け。
間に挟まれた農家は、板ばさみどころか逃げ場が無い。
農業は環境を破壊している一面を持つ産業だし、農家が苦しめられるように進化してきた。
うちは生産農家ではないので、こうした苦しみの外にいて大変だなあと眺めている。
でも、うちの田んぼでは明日も台風で倒れた稲起こし。
大変だけれど、うまい米を食いたいからね。
Posted by komachan at 23:09│Comments(0)
│百姓
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