2009年01月11日
・ノーマルタイヤで雪道は自殺行為

10日午後4時ごろ、軽井沢町の町道で東京都港区の男性が、雪に滑って後進する自分の車と石垣の間に挟まれる事故がおきました。
男性は病院に運ばれましたが一時間後に亡くなったそうです。
圧雪状態の坂道を登っていてスリップし後方に滑り出したために、同乗の妻と一緒に車を降りて止めようとしたという。
運転席の窓枠をつかんでいたが車と石垣の間に挟まれ、車輪が側溝にはまったために身動きが取れなくなったようです。
男性は妻と子どもをつれて町内の会社の保養所に向かう途中だったと報じられています。
男性の車はノーマルタイヤを履いていた。
信州に来て間もない頃、まったく同じ経験をしたことがありました。
広域農道を宮田村から来て大田切の橋を渡った先に、ちょっとした坂道があります。
ノーマルタイヤのワゴン車(FR)に乗っていたんですが、坂の途中で渋滞に遭って停車しました。
路面はシャーベット上の雪だったのでノーマルでも何とか走れたのですが、渋滞が長引いている間に気温が低下して路面が凍結してしまいました。
じりじりと後ずさりを始める車に成す術もありません。
車内から滑り止めに使えそうなモノを見つけ出して路面とタイヤの間に挟み、何とか後進を喰いとめましたが、今から思えば軽井沢の事故と同じ惨劇に見舞われていたかも知れません。
側溝に落ちそうになった車を助手席側の窓枠をつかんで押し戻したのですから・・・。
寒冷地の路面状態は突然姿を豹変することがあります。
都会から来た人の想像をはるかに凌ぎます。
雪が降ったらチェーンをつければいいと思っていた、その当時のわたしもまったくの認識不足でした。
わたしの場合は運良く、その場でチェーンを仮装着して坂を上りきり、空き地でしっかりとチェーンを付け直して事なきを得ました。
しかし、周りの車、特に後方にいた車には多大な迷惑を掛けました。
信州に都会から来る人の多くはノーマルタイヤです。
都会から来た人が「ほかの車がチェーンを履いていないから」と勘違いするのは、地元の車はほとんどがスタッドレスタイヤを履いているからかもしれません。
何とかなるかもしれないとの思い込みが危険な事故を引き起こします。
都会から雪国に行楽で出かける人は、雪道を甘く見ないでもらいたいと思います。
2009年01月10日
・雪かきは機械に頼ると楽だな~。

雪が降れば雪かき仕事です。
しっかり積もった雪は手作業では大変なので機械力に頼ってます。
幅3mの通路を延べ100m以上と、駐車場でも30坪ほど除雪するので・・・。
昨年はミニバックホーで寄せていましたが、今年はフォークリフトにバケットを取り付けてパワーアップしました。
幅一メートルのミニバックホーでは、排土板で寄せている雪が脇からはみ出てしまって効率が悪かった。
バケットだと幅は2倍だし、はみ出さないしで、効率は飛躍的に向上します。
バケットは以前からあったんですが、フォークリフトのエンジンが不調で、雪の抵抗に負けて動けなかったので使えていませんでした。
今年はシーズン前にエンジンの整備をしてパワーが復活。
大量の雪でも力強くかき寄せていきます。
しかし、機械除雪の悪影響もあります。
フォークリフトの重い車重で圧雪になったところがすぐに凍ってしまうからです。
日が当たらない場所は、放っておくと春まで凍結したままになってしまうから、手作業で圧雪を取り除きます。
すでに凍ってしまった場所もあるので、そこだけは仕方がないので塩カルを撒きます。
家の出入り口なので凍っていれば歩いて転ぶし、郵便屋さんのバイクも危ない。
圧雪になる前に要所は手作業で除雪してから、機械除雪へと移る段取りがいいと思いました。
2009年01月09日
・エチオピア誘拐、伊那市の赤羽さん

伊那市出身ということもあり、地元では大きく取り上げられています。
フランスの国際医療支援団体「世界の医療団」(MDM、本部・パリ)は8日、日本人女性医師の赤羽桂子さん(32)とオランダ人男性看護師がエチオピアで誘拐され、7日に隣国ソマリアで解放されたとの声明を発表しました。
赤羽さんは、社会貢献活動として昨年4月から半年間の予定でMDMのエチオピア・ミッションに加わっていた。
赤羽さんは長崎大大学院医歯薬学総合研究科に在籍し、医師歴7年。
長崎大学はこれまで、赤羽さんが同大の大学院生であるかどうかなど一切コメントしてこなかったが、解放の情報を受け8日、同大医歯薬学総合研究科博士課程に在籍する大学院生と認めた。
危険地域への無謀な海外渡航で拉致されて迷惑を掛ける馬鹿者と違い、国際貢献の担い手として参加していた医師です。
しかし、誘拐する側からすれば多額の身代金が見込める無防備な日本人の一人としての扱いだったと思われます。
日本政府としては認めませんが、邦人誘拐の解決策として億単位の身代金が国から支払われているようです。
邦人誘拐が発生しないように紛争地域の治安向上に貢献することが求められます。
危険地域への渡航を法律で禁止できる韓国などとは違い、強制力を持たない日本では今後も類似の誘拐事件は多発すると思われます。
身代金は国が支払うといっても一時的な立替であって、最終的には馬鹿者の場合は自腹で弁済、国際貢献の場合でも支援団体が弁済するのが当然だと思います。
危険地域への渡航に申請させるビザでは、高額の誘拐保険の加入を義務付けてはどうだろうか。
少なくとも馬鹿者の渡航はかなり抑制できるのではないかと思う。
しかし、国際貢献している人たちの誘拐には打つ手があるのだろうか。
行かねばならない理由があり、日本人として誇りに思える活動に障害となってしまう誘拐事件を防ぐ方策を、日本政府としても検討する必要があると思う。
しかし、今の無政府状態ではそれも期待できそうにない。
定額給付金の迷走を見ているだけでも、政府が国を動かす機能を持っていないことが明らかです。
2009年01月08日
・自動車のCO2排出量が悩ましい

正月の帰省のように家族みんなで出かけるにはミニバンが必要だし、仕事に軽トラックは不可欠なのでこの組み合わせに落ち着きました。
日常の足は、もっぱら軽トラックに集中します。
その理由は、ずばり燃費。
シエンタが日常1リットル当たり11kmのところを、軽トラックなら15km走れるからです。
シエンタのカタログ燃費は1リットル当たり14km。
高速型のエンジンらしく街乗りでは2割落ち。
ところが高速道路へ出ると一変して元気が出て、駒ヶ根から中央高速を東へ向かうと甲府あたりでは17.4km/Lにまで伸びます。
今年の正月の帰省は、箱根駅伝の大渋滞と東名の帰省渋滞に遭いながらも、中央-東名-関越-長野道の周回でちょうど14km/Lでした。
燃費の17.4km/Lは中央高速を時速95kmくらいで走ったときですが、関越を時速105kmくらいで走ったときは14.9km/Lに落ちます。
シエンタの経済速度は時速90km前後だと考えています。
駒ヶ根は起伏が激しい地形なので、特に東西に走行しようとするとアップダウンが続きます。
高速走行が得意なシエンタでは経済性が悪いので、しかたなく日常の足は軽トラックになります。
我が家の昨年のガソリン代は約16万円だったので、シエンタの燃費と軽トラックとでは4万円もの違いが出るからです。
ちなみにガソリンの総量は、業務用も含めて1,127リットルでした。
CO2の排出量は2.6トンにもなり、我が家から出るCO2の7割以上を占めています。
軽トラックとシエンタの燃費の差は、CO2にすると0.7トンの違いに相当します。
さらに大きなミニバン(トヨタのアルファードなど)では、実燃費は街中だと5km/Lという報告もあるので、財布にも地球にも悪影響なのでとても手が出せません。
アルファードにはハイブリッド車もありますが、実走行データで比較すると我が家のシエンタとほぼ同等です。
ハイブリッドだから地球に優しいと勘違いして購入している人も多くいると思いますが、大きいことの罪滅ぼし程度にしかなってないんですね。
ミニバンでガソリン車と同程度の走行性能を備えた電気自動車ができてくれないかな~。
そしたら太陽光発電と組み合わせて、一気にCO2の排出を減らせるのに・・・。
2009年01月07日
・宮下一郎の選挙対策、戸草ダム建設

戸草ダムは昨年6月に事業者の国土交通省が計画の中止を発表したダムです。
計画中止に反発する土建屋や利権派政治家たちの圧力が国策をゆがめてしまった。
利水事業者として事業に参加してきた県は「水需要の伸びが期待できない」「当初計画の単価では売電が困難」などを理由に、ダムの発電と工業用水の使用権を01年に取り下げた。
これにより、当初の多目的ダムとしての位置付けは崩れ、建設計画は見直さざるを得ない状況となった。
その後、国の財政状況が悪化する一方、大規模工事への風当たりも強くなる中、ダム本体の建設工事に着工されないまま20年が過ぎている。
これに対して、宮下一郎氏(衆院5区、自民)は4日、「造ることにすると(国交省)中部地方整備局から説明があった」と明らかにしました。
伊那市内で同日開いた小坂樫男市長の後援会新年会で述べました。
同省では「調整中としかいえない」(北沢利実天竜川上流河川事務所副所長)としているらしい。
ダムの必要性からすると建設は中止が妥当だが、地元の政治家(すなわち宮下一郎)の面子がつぶれてしまう。
言い換えれば、河川施設としては不要だが、宮下一郎の選挙対策として必要だから、国交省が「調整中」と言ったのが本音でしょう。
無駄な公共事業で国や地方の財政を逼迫させる自民党政治家の悪弊が如実に現れています。
迫りくる衆院選で惨敗が濃厚となってきた自民党が、なりふり構わぬ『ばら撒き』で起死回生を狙っている。
地元への土木予算獲得がそのまま選挙の票につながる宮下一郎衆院議員としては絶対に譲れないはず。
彼と運命共同体と化した利権派の地方政治家を色分けするには、戸草ダム建設促進に加担しているかどうかで簡単にわかりますね。
2009年01月06日
・派遣問題の現場を知らない政治家

派遣契約打ち切りなどで仕事や住居を失った人たちに宿泊場所や食事を提供していました。
実行委によると、失業者らの中には派遣契約を打ち切られた後、持ち金が尽きて路上生活を余儀なくされ、派遣村に駆け込んだときには衰弱しきっている人も多い。このため肺炎にかかるなどして入院するケースが相次いでいるという。
一方で、総務省の坂本哲志政務官は5日、同省の仕事始めのあいさつで「年越し派遣村」について触れ、「本当に真面目に働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」と述べた。
また、昭和40年代の学生運動を引き合いに出し、集まった人たちについて「(厚生労働省の)講堂を開けろ、もっといろいろな人が出てこい(と主張した)。何かしら学生紛争の『学内を開放しろ、学長よ出てこい』という戦術、戦略が垣間見えるような気がした」とも述べた。
現場の困窮を知らずに机上の論議に捉われている無能な政治家の典型です。
これに関連してミスター自民党の石原都知事も噛み付いた。
一連の問題について石原知事は5日、年頭のあいさつで「(この問題について)厚労省はどう対応したらいいかわかっておらず、結局、ボランティアや地方自治体が協力して成果を挙げた。本当に国は大事な現場を知らない」と述べ、同省の対応を批判した。
今の自民党政治は失政を取り返すことができない。
政治が機能していないことの現われだと思います。
今そこにいる困っている人たちに手を差し伸べるのが人道支援。
理屈は後から何とでもなるから、ともかく難を逃れるための手助けをする。
人として当たり前の行いなのに、難癖をつけて批判したり、挙句の果てには政治家までも弱者に鞭打つ発言を平気でしてしまう。
こうした不心得ものの批判や無能な政治を尻目に、心ある地方行政やボランティアが機能しているのは明るい兆しです。
捨てる神あれば拾う神あり。
拾う神の側の人間でありたいと思います。
2009年01月05日
・正月に太平洋と日本海を900km

太平洋と日本海を往復して両方の実家で正月を過ごそうとしたので大変です。
大晦日に南下した時には渋滞もさほどでもなかったが、正月明けの2日に都心を通過して日本海へ向けて北上しようとした際には大渋滞。
なかでも箱根駅伝の影響で伊豆箱根の交通がストップして、抜けるのにいつもよりも二時間多くかかってしまった。
東名高速も帰省ラッシュが始まっていて、一時間のオーバー。
環八ものろのろの長蛇の列で、関越に乗るまでが難行苦行の連続です。
圏央道の建設が待ち遠しい。
都心を基点として移動するなら公共交通機関で事足りますが、帰省で実家めぐりをするとなると公共交通では結べない場合がある。
まさにわたしたち夫婦のケースはそれで、駒ヶ根をスタートして中央高速-東名高速-関越道-長野道をぐるっと回って太平洋と日本海を巡ぐるしかない。
鉄道では途中が分断されていて使えない。
国や地方の財政が厳しいのだから道路建設は後回しでいいと常々思っていますが、盆暮れの帰省のときだけは早く便利な道路が開通してほしいと思う。
道路族の思惑に共鳴したくなってしまう。
道路整備が進めば進むほど便利になるので道路予算が最優先される事情が理解できる。
自分の都合を優先して考えれば、財政が厳しいのだからといった理性が働かなくなって道路族の甘言に乗せられてしまうだろう。
乗せられてしまったといえば、12/17に見た「テレビ朝日 ナニコレ珍百景」で紹介されていた柿田川湧水群を見てきました。
いつも横の国道一号を通り抜けて横目に見ていたんですが、テレビで紹介されたんで足を運んでみる気になった。
神秘的なブルーの水底からボコボコと清水が湧き出る。
三島市には清水町という地名があるほど水がきれいでおいしい。
富士山の雪解け水だと思いますが、JR三島駅の構内の水道蛇口の水でさえ、すごくおいしい名水です。
2009年01月01日
・あけましておめでとうございます。

資本家の金儲けの犠牲となって住む家を奪われたまま年を越した人も少なからずいたと思う。
遅かれ早かれ今年は衆院選が行われる。
自民党政権が倒れて民主党を核にした新たな政権が誕生するだろうが、それとて長続きするとは思えない。
アメリカがオバマ新大統領を迎えて活気付くのとは裏腹に、日本は混沌とした低迷期がしばらく続くかもしれない。
政界再編の嵐が吹き荒れ、日本が安定するにはかなりの時間が必要となるのではないか。
小泉改革に象徴される自民党政治の間違いが日本の良さを打ち消し、国民の平穏な生活を奪ってしまった。
弱肉強食のアメリカ型社会を取り入れたことで、運命共同体としてみなで力をあわせて築き上げてきた日本社会は過去の記憶になってしまった。
そんな殺伐とした社会になったからこそ、土と共に生きる百姓になっておいてよかったと思う。
ものづくりという庶民の基本的な生業で日々を生きる。
地域の自然を生かして、地域社会で役立つものづくりで生活を成り立たせる。
大企業のグローバルな経営戦略とは対極にある、ごくごくローカルな日々の営み。
派手なことはできないが、こつこつとできることを積み上げて子供たちが暮らしやすい社会を築くための力になりたい。
冒頭の画像は、今ひとつ元気のない注連飾りですが、子供が作ったものなので玄関に飾りました。
庭から紅白の南天をとってきて色付けに使ってます。
難を転ずる南天にあやかって、困難な日々に力強く生き抜いていきたいと思う。
今年もよろしくお願いします。