2010年04月11日

・地元の神社の御柱で竹トンボ

御柱といえば諏訪大社が有名ですが、駒ヶ根市内の小さな神社でも、地域に根付いた行事として伝統が引き継がれている。

ここの地区の御柱祭は今日開催された。


地域の大人や子供大勢参加して、長さ10mの丸太を曳く。

神社の四方に立てる4本の御柱を700mほど先の神社まで里曳きするのだが、行程のすべてが下り坂なので苦労はない。


御柱が神社に到着すると神事が執り行われ、引き続き獅子舞が奉納される。

里引きに参加した子供たちの興味は、これから配られるお菓子袋にある。

地区の青年団が焼きそばやフランクフルトを振る舞い、ヨーヨー釣りのお楽しみコーナーも無料で楽しめる。


私の役目は、竹トンボコーナー。

大人やこどもが、真竹から削り出して作るお手伝いをする。

鉈や小刀(またはカッター)を使うので、ケガをしないように目が離せない。


子供たちには、それなりに飛ぶ竹トンボを作って与えることもある。

でも、自分で作ったものでないと、あそんで壊して終わりになることが多い。

自分で苦労して作る子供は、より高く、より遠くへ飛ばすにはどうすればよいのかと探究心旺盛だ。

それにも増して、大人が夢中になる。


子供用の竹トンボを作った後は、大人が一生懸命に自分の竹トンボを作り出す。

中には自前の道具を持参するつわものもいる。

こちらも指導している手前、稚拙な竹トンボで終わってはいけないという気が働いて、凝った「作品」を作り上げることになってしまう。


遠心力を増すために羽根の先端の重量を残しつつ、中央部は極限まで削り込む。

揚力と空気抵抗のバランスを考慮しながら、羽根の断面形状を削り出す。

時間が限られているので満足のいくものはできないが、それでも数十メートルは飛んでいく。


竹を小刀とサンドペーパーで加工するだけで、これだけのパフォーマンスを発揮する竹トンボは凄いと思う。

毎年、地元の小学校でも「ふるさと授業」として子供たちに教えているが、身近な材料と手軽な道具を使って高度な工作ができることを学んでもらえるのは嬉しい。

鉛筆も削れない現代っ子を出さないように、今年も頑張ろうと思う。  
Posted by komachan at 21:29Comments(0)日常

2010年04月10日

・春の味噌仕込

今日は味噌仕込。

昨年収穫した無農薬大豆を使って自家製味噌を仕込む日です。


例年の恒例行事にしてますが、今年は釜と竈を新調した。

釜はオークションで見つけた口径52cmの大釜。

先に釜を買ってしまってからかまどを探したが、これが高い。

最低でも5万円以上する。


大釜が6300円とかなり安く手に入ったので、かまども費用を掛けないようにしたいなと、ネットで大きな竈を探している途中でふと思いついた。

家にあるものでつくれないかな?

敷地内にストックしてあるモノの中から素材として使えそうなものをイメージすると、ドラム缶が良さそうだ。

直径が60cmだから大釜のつば(外径65cm)にピッタリ!


ドラム缶にはBDFが入っていて、まだ60L残っていたがポリタンクに移し替える。

グラインダーに切断砥石を取り付けて即席かまどの製作に取り掛かる。

各部の寸法は釜を置いた状態で使いやすいと思われるあたりを感覚で決めて、ギュイーンと切り始める。

一時間もすると竈らしい姿になった。


さらに使いやすくしようと煙突も付けた。

廃品のストーブ煙突の再利用です。


手前味噌の方は、簡単な作り方です。

市内の酒屋さんから麹は買って来る。

米を持ちこむとかなり安くなる。

自前の米でも麹を作ってくれるということなので、来年は豆も麹も自家栽培の素材で行こうかな。


大豆が7kgに麹が6kg、塩が3kg。

味噌は約28kgできる。

大豆を柔らかく煮て、冷ましたらミンサーでつぶして、麹と塩を混ぜて仕込は終わりという簡単仕込。

甕に入れて最低3ヶ月、美味くなるのは半年から一年たったころ。

今年も無農薬大豆の栽培に成功するとは限らないので、貴重な味噌になるかもしれない。  
Posted by komachan at 22:32Comments(0)百姓

2010年04月09日

・子育て手当てのばら撒きを見直す


子ども手当、半額は「現物支給」=民主若手が提言

 民主党の磯谷香代子氏ら衆院当選1回の有志議員は9日、子ども手当に関する提言をまとめた。同党の衆院選マニフェスト(政権公約)では、2011年度から月2万6000円の満額支給を実施するとしているが、提言は同年度も1万3000円の半額支給とし、残りは現金ではなく、小中学校の教育費や給食費、保育所・幼稚園の利用者負担に充てる「現物支給」とするよう求めている。
 手当が子育て以外に使われる恐れが指摘されていることに対応する狙いがある。

基本的には賛成ですが、「手当が子育て以外に使われる恐れが・・」には、民主党の新人議員の浮世離れがしのばれる。

お金には色が付いていないのだから、手当てが何に使われようと支給先の勝手でしょ。

子育てしている家庭は、子ども手当額以上に子育てにお金を使っている。

だから子育て手当ては全額子育てに使われると考えるのが妥当です。


子育て手当ての半額を学校や保育所に現物するなんてケチなこと言わずに、中学校以下の児童はすべて無料で通学、通園できるようにした方がいい。

子育て手当ての全額をそちらに振り替えても文句は出ないと思う。

さらに生活に困窮していたり所得が少ない世帯には、本当の意味の子育て手当てを付加すればいい。


いまの子育て手当ては選挙目当てのばら撒きだから、お金持ちを中心に批判が出るのは避けられない。

本当に子育て費用に困っている世帯にとってはのどから手が出るほど欲しいが、そうでない家庭にも同じだけ配るのは適当ではないと思う。

原資が借金だからです。

無い袖を無理やり振って捻出している子育て手当てを、なくても困らない家庭に支給するのは道理が通らない。


昨年の衆院選では、選対本部にこの手の苦情が少なくなかった。

「社会全体で子育てを支援する制度です」とごまかすのに苦労した。

本当の趣旨は、社会が支援するのではなく、税金が家計を支援しているのです。

支援してもらわなくても困らない方でも、有権者様に袖の下を差し上げることで民主党の基盤を確固たるものにしたかった。


次の参院選でも同じ手を使うのはあまりにも稚拙だと思うので、今度は本来の姿に変えてもらいたいですね。

高校卒業まで学校に納める費用は原則無料。

一定の範囲で交通費も免除。

これでこそ社会が子供を育むといえるのではないでしょうか。  
Posted by komachan at 20:02Comments(0)政治一般

2010年04月08日

・ビオトープにメダカやエビが棲みついた

田んぼに「温水池」を併設しているのだが、今日、小魚が生息しているのを発見!

待望の魚だ。


減反名目が「ビオトープ」となっているのに、魚が全くいない状態が続いていた。

理由は、農業用水が遠方からコンクリートで囲われた水路で引き込まれているので、生き物の生息環境にない。

奇跡的に流れ込むのをひたすら待っていた。


今日確認できたところでは、メダカとフナ、それとエビ。

田んぼのエビというと豊年エビが定番のようだが、姿からすると沼エビのようだ。

作付面積を増やそうと思い、ビオトープの面積を縮小するために干上がらせて見つけた。


うちの田んぼは13aしかないが、駒ヶ根市からは5a減反しろととんでもない指示が来た。

民主党が推進した戸別所得補償の副産物だ。

この制度では10aまでは自家用米に使われるとして補償から除外される。

駒ヶ根市のおバカな農林課の職員は、それをも下回って減反させようというのだからとんでもない奴だ。


お役人がしゃくし定規に減反させようとしても、逃れる手立てはいくらでもある。

それも合理的に。

お上から押し付けられた減反面積を超えて減反している農家と協力することだ。

近所の農家に3a分の減反を振り分けて、うちの田んぼは2a減反することにした。

これで昨年よりも1a分広く田んぼが使えるので、ビオトープを縮小することにしたわけ。


縮小するとひと口に言っても、長さ20m法じり1.5mほどはある土手を数メートル移動させるのだから簡単ではない。

小型のバックホーを使って一日がかりだった。

燃料にはBDFを使っているので、一日中天ぷら油の臭いとともに作業してました。  
Posted by komachan at 22:57Comments(0)百姓

2010年04月07日

・巨人軍の木村氏死去にご冥福を祈る

巨人軍コーチの木村拓也氏が亡くなった。

広島球場でノックしようとした時、くも膜下出血になっていた。

ご冥福をお祈りします。


職場の同僚も、くも膜下出血で亡くなっている。

国家プロジェクトの打ち合わせの席での出来事だった。

原因は過労。


バブルの最盛期は、労働力は使い捨て同然だった。

「倒れるまで働け。倒れても代わりがいる」

あるプロジェクトリーダーの信念だ。

こちらのプロジェクトは首都の最重要インフラ整備計画だった。

一人の人間の命よりも事業の遂行の方が大事だった時代なので、職場に「残業は控えるように」と形だけの指示が発せられただけだった。


木村氏がなぜ、くも膜下になったのかは分からない。

過労だけが原因ではないので、無理やり関連付ける気もない。

しかし、ホームベースの横で倒れ込む木村氏の映像を見た時、打ち合わせの途中椅子からずり落ちるようにくも膜下で亡くなったかつての同僚の姿が重なった。


人の命よりも大事な事業があるのかということも気になった。

あるクレーンオペレータが自殺したらしいとの情報が寄せられている。

クレーン事故の責任に押しつぶされたのか。

事件の背後にある何かが死に追いやったのか。


命の重さが人によって違い過ぎるような気がする。  
Posted by komachan at 22:12Comments(0)雑感

2010年04月06日

・ミカンを校庭に植えた容疑者だけが悪いのか

最近気になるニュースがこれ ↓ 

小学校にミカン植えた男逮捕=130本、一部土地所有-宮崎県警
 宮崎県日向市の小学校のグラウンドにミカンの木を植え、使用できないようにしたとして、県警日向署は6日、威力業務妨害容疑で、同市幸脇の無職福田究容疑者(59)を逮捕した。同署によると、容疑は認めているものの、「登記がある。わたしの土地に植えて何が悪い」と話している。
 逮捕容疑は3月19日午後5時半~同月22日午後7時ごろ、同市の日向市立幸脇小学校のグラウンドにミカンの木130本を植え、使用できない状態にして同校の業務を妨害した疑い。


児童の運動場を占拠した不法者だからけしからん。

その通りかもしれないが、引っかかるものがある。

逮捕された容疑者だけが100%悪いのか。


見方を変えてみよう。

自分の土地に果樹の苗木を植えたところ、無断で盗まれたとしたら窃盗罪のはずだ。

本来逮捕されるべきは、日向市教委の可能性があるのではないか。


報道では一方的に福田容疑者が悪者になっている。

過去の経緯もあって、「悪人」のレッテルが貼られているようだ。

宮崎県警日向署幹部は「これまでの福田容疑者の言動から、学校関係者を脅したり、被害届を取り下げさせたりする恐れがあった。子供たちの運動場を使えなくするなど、とんでもないことだ。厳しい対応が必要と考え、逮捕した」としている。


推定無罪の基本に立ち戻ると、今回の逮捕が正当なものだったのか疑問の余地があると思う。

なぜなら、件の土地の固定資産税を市が福田容疑者に課税していたからだ。

同市は近く土地の所有権を明確にするため民事訴訟を起こす意向のようだから、所有権が福田容疑者にあるとする判決が出る可能性が全くないわけではなさそうだ。

万が一、所有権が同市にないとなったら、今回の逮捕は不当にならないのだろうか。


この事件は、行政の不作為が根本にあるように思う。

学校に対して攻撃的な行為があったから社会からは悪人と決めつけられることになったが、やり方が違えば正反対の逮捕者が出ていたかもしれない。

85年もの長きにわたる日向市の不作為が一般市民を容疑者にしてしまったのではないだろうか。

児童の教育環境を破壊した行為は罰せられて当然だと思うが、逮捕者以外にも罰せられるべきものがいるような気がする。  
Posted by komachan at 19:02Comments(0)雑感

2010年04月05日

・入学祝にTシャツプレゼント

コラブロというブログサービスを時々利用する。

商品がプレゼントされることもあり、ブログの傾向に反しないものに限って参加することがある。

物乞いのような「お仕事」は御免ですが。


今回はオリジナルTシャツのサイトのブログパーツを貼ってみた。

サイドバーに貼るので、姉妹ブログの「ナガブロ」に限定です。

ご褒美は抽選ということだったので全く期待していなかったら、今日になって「当選」のお知らせが来た。

メールで「当選しました」と来ると、ほとんどの場合は迷惑メールなので、見た瞬間は『またか…』と思ってしまったのだが、良く見るとまともな内容だった。


以前にも花粉症の眼薬など、必要なものが手に入る時は面倒でも書き込んでみたりしたが、今回は何の気なしにやっただけのことでTシャツが欲しかったわけではない。

自分オリジナルのデザインTシャツが作れるというかなりおいしいプレゼントだ。

今日は、二女の高校入学式だったので、都合良く「入学祝」にしてしまった。  
Posted by komachan at 21:43Comments(0)日常

2010年04月04日

・井戸水ポンプを交換

ここのところの雨ふりで地下の水位が上がったようで、井戸に水が溜まり始めた。

うちの井戸は、秋から春にかけての半年が空井戸で使い物にならない。

残りの半年は、田んぼに水を張ることもあり実用に耐えるだけの水量が確保できる。


しかし井戸水は飲用に適さない水質だ。

専ら風呂の湯沸かしに利用している。

飲用不適でも浴用には不都合はない。


井戸水はポンプで屋根まで上げて太陽熱で沸かす。

だから5m以上の揚程が必要になる。

一般的な浅井戸ポンプは揚程が20mくらいはあるので問題ないが、我が家の常は「廃品の再利用」なので制約がある。


これまで使っていた日立の井戸ポンプは、ついに寿命が尽きてしまった。

今朝、井戸の水位が上がったことに気が付いたので、半年ぶりにポンプに通電したら動かない。

いつものことだがインペラーとケーシングカバーが接触してモーターが回れなくなっている。


ケーシングカバーの取り付けボルトを少し緩めると、モーターが回り出す。

このままだと水が漏れた状態なので、擦れ合う音を確認しながら少しずつボルトを締めつけていく。

定常状態になったところで水圧が上がって圧力スイッチが切れるのを待つ。


ところが、いつまで待っても切れないので、スイッチの圧力設定を下げてみる。

かなり下げないとoffにならない。

これほど揚程が低くなると屋根に水が上がらなくなってしまう。


ケーシングカバーを取り外してインペラーを検査すると、羽根が一枚欠けていた。

ずーっと昔に使われていたものを10年ほど前に廃品として手に入れて、修理しながらだましだまし使い続けていたが、この辺で引退させようと思う。

代わりに数年前に手に入れておいた廃品の井戸ポンプを取り付ける。

こちらは住宅解体現場で廃品となったが、現役バリバリの頼もしい予備機だ。


ところがこちらも動かしてみるとガスケットから勢いよく水が噴き出す。

内部に残っていた水が凍結してガスケットを変形させてしまったようだ。

「ガスケット交換か・・・」と思って、ポンプヘッドを分解してみたらガスケットは切れていなかった。

凍結の圧力で外に押し出されて変形はしていたが、復元力で元通りになった。ラッキー!


古い井戸ポンプを取り外し、後継機に合うように配管をやり直す。

ところが、塩ビ管が硬化してしまっていて塩ビカッターで切ろうとすると途中で割れてしまう。

吸い込み側なので大して圧がかからないからと、多少いびつなままだが接着剤を塗りつけて固定してしまった。


試運転の状態は良好。

屋根までの道中は鳥居配管になっているところもあるので、エア抜きをして準備完了。

明日からは、水道使用量がグンと減る。  
Posted by komachan at 22:02Comments(0)節約

2010年04月03日

・若林の世襲を許す大バカな県民

自民党が壊れ始めた。

昨年の衆院選で政権交代した時から宿命づけられてはいたが、ついにその時が来たかという感じだ。

壊滅するのは参院選の後だと思うが、その前に脱出しようとするのは力のある議員たちからだろう。


自民党に離党届を出した与謝野馨元財務相を筆頭に園田博之前幹事長代理や参院議員の藤井孝男元運輸相も、同調する構えだが、皆知名度が高く、小さな政党でも存在感を示せる。

残りは、自民党の看板がなければ存在価値がない人たちばかりになると思われる。

これから自民党の議員になろうとする参院選候補たちはどうするつもりなのだろうか。


昨日、議員を失格した若林正俊の話題は、一晩でかすんでしまった。

与謝野氏の動きは、若林問題が自民党やはたまた民主党までも波及することを恐れて画策されたとも考えられる。

少なくともこのタイミングを選んだ一つの要因ではあるだろう。


親の失態は子供とは無縁のはずだが、若林親子の場合は事情が異なる。

子の健太は「父とは別人格」と予想通りの言い訳を発表したが、親の議席をそっくり引き継ぐのでは説得力がない。

自民党長野県連もそれを意識して「健太は公募で選んだ」として世襲批判をかわす考えだ。


4年前から議席の世襲が決まっている息子を「公募した」ところで、誰が信じてくれるというのだろうか。

自民党に票を投じてくれるおめでたい長野県民は、これでも「健太は公募の候補だから別人格」と広い心で受け入れるというのだろうか。

リニアを迂回させようとして日本国中から「バカな県民」と罵倒されることが多くなった長野県人だが、典型的な世襲候補を許すようだと「大バカな県民」に格上げされてしまうかもしれない。


大バカは自民党の『公募候補』に票を入れる人だけだよ。

賢明な長野県民は、大バカの仲間入りをしないように心がけましょう。  
Posted by komachan at 18:59Comments(0)政治一般

2010年04月02日

・偽装投票の若林元農相で悲喜こもごも

国会史に汚点を刻んだ若林元農相の問題のシーンがこれ⇒

青木幹雄前参院議員会長が欠席なのに名札が立てられ、投票のスイッチを押す準備ができている。

魔が差したと言っているが、準備周到で偽装投票したのは明らかなので、今回の10回だけではなく「前科」があるのではないかと疑いが残る。


このロクでもない議員は長野県民が国会へ送り込んだ。

下野した直後の自民党の首班指名候補になり、「自民党の顔」として機能したこともある。

スキャンダルで次々と辞任した農水大臣の代役を何度も務めたことで「お助けマン」と呼ばれていたらしい。


この夏の参院選には、息子の健太に世襲候補として地盤も看板もカバンもすべて引き継ぐつもりでいた。

世間一般には、100%世襲には批判があるが、長野県民は心が広いだろうと若林親子は高をくくっていたようだ。

ところが、親父がとんでもない失態を演じたことで、息子が世襲議員になれる可能性は極めて低くなった。


息子の健太もなかなかの奴で、2006年8月の県知事選挙では自民党から出馬する段取りになっていた。

ところが自民党本部から「世襲議員にしてやるから村井仁と交代しろ」と言われて、あっさりとバーター選挙にのってしまった。

4年待ったところで、自民党が「公募」という形式で約束通り世襲の道を用意してくれたのに、親父が台無しにしてしまった。


これを喜んだのは、小沢幹事長から見放された72歳のお爺さんだ。

民主党の参院長野選挙区は筆頭の候補に高島陽子県議を据えた。

だらしない県連に任せておけないからと、党本部主導で選挙に臨む段取りだ。

このままでは落選が必至とみられていた老人が、敵失に助けられて息を吹き返す見込みが出てきた。


72歳の御爺か、46歳の世襲かを選ぶ選挙になりそうな参院選。

リニアでは言いたい放題、普天間では無責任し放題の72歳。

県知事選でバーターして得た参院選の切符を持ってはいるが、国会史上、前代未聞の再失態も引き継ぐ世襲の46歳。


親と子は別人格だというけれど、親の引退を機に同じ参院で同じ選挙区に親の政治家としての遺産をすべて引き継いでいては同人格と見られても仕方がない。

ここまで馬鹿にされても若林(子)に投票するおめでたい長野県民がいるとしたら、情けないというか哀れに思う。

自・民以外の選択肢に票が流れるかもしれませんよ。  
Posted by komachan at 23:24Comments(0)政治一般