2011年10月09日
・リヤカーが田んぼで活躍

腰痛は、しっかりと動いたことで血行が良くなってかなり良くなりました。
明日は落穂ひろいと稲刈り機やリヤカーの清掃、整備です。
来年、しっかりと仕事をしてもらうために、今年調子が悪かったところを改善してより使いやすく改造します。
写真のリヤカーもだいぶくたびれて来たので、枠を作り変えなきゃ。
タイヤのチューブも」劣化して空気が漏れるから新品と交換しなければ。
古い道具はつくりがしっかりしているので、適度に手を入れていればかなり長持ちします。
50年くらいは現役で頑張ってもらえる。
でも、手直しを怠ると、すぐに粗大ゴミになってしまいます。
うちにある道具の多くは、他所で粗大ゴミ扱いされてしまったものに、しっかりと手を入れて命を吹き込んで再生したものが多い。
明日も頑張って手入れします。
2011年10月08日
・台風余波で稲刈りも大変

バインダーの内部で絡み合ってしまい、故障してしまう。
無理をして刈っていたら、やかりダウン。
手で刈り取るとか、コンバインを頼むとか、いろいろと対策を考えたところ、バインダーに先んじて束ねてある藁を鎌で切って歩くのが効率的ということになった。
ところが、バインダーの調子が悪い。
刈り取った稲を送る装置が磨り減って機能不全に陥ってしまった。
スペアのバインダーを持ち出して応急対策。
なんと、スペアまで結束不良。
結局のところ、全体の1/3を刈り取ったところで打ち切り。
ハザ掛けに取り掛かりました。
女手がハザを作っている間に、バインダーの修理しました。
なんとか元の機能に戻ったようなので試運転してみたら調子は上々。
ハザに稲を掛け終えたところで日没になりました。
2011年10月03日
・台風で倒伏した稲起こしは4000箇所

明日には完全復旧の見込みです。
台風の風が巻いたのでしょう、倒れている方向が一定ではありません。
これでは機械で刈り取ることはできない。
絡み合っているので、手で起こすのも一苦労です。
4株から6株をひとまとめにして藁でくくって立たせる。
この作業を4,000箇所。
手がすっかり百姓のそれになりました。
藁のくくりもかなり手馴れてきました。
業が身につくという点では、災害復旧も悪いことばかりではない。
2011年09月29日
・農薬散布は消毒と称す

うちの畑と道を挟んだ隣にあるこんにゃく畑では、おじさんが毎日のように農薬を散布しています。
低毒性なのでしょう、マスクもせずに。
病気予防の薬剤散布で、農家では「消毒」と称します。
殺虫剤の散布にも消毒と言ってる場合もありますが。
見た目の綺麗な作物を消費者に提供するためには欠かせない農薬散布。
薬漬けでなければ満足に育たない作物が当たり前になっています。
農業技術の進化は、実のところは農薬と化学肥料が前提となっていて、偏った進化でしかない。
環境に適合した、生態系を活用した農業の進化は農薬ほどには進んでいないようだ。
だって、農薬・化学肥料メーカーが儲からなくなってしまいますからね。
消費者には美味しくて綺麗な農産物が提供され、種苗メーカーは一代交配の種子でぼろ儲け。
間に挟まれた農家は、板ばさみどころか逃げ場が無い。
農業は環境を破壊している一面を持つ産業だし、農家が苦しめられるように進化してきた。
うちは生産農家ではないので、こうした苦しみの外にいて大変だなあと眺めている。
でも、うちの田んぼでは明日も台風で倒れた稲起こし。
大変だけれど、うまい米を食いたいからね。
2011年09月27日
・堆肥の切り替えし

堆肥の山の一番上に重ねてあった麦わらの束に隠れていたようです。
バックホーのバケットに引っ掛けられて、さらに土でくっつけられて逃げられなくなってしまっています。
シマヘビのようです。
幸いけがも無いようなので、写真を撮ったら逃がしました。
元気に這っていきました。
堆肥を切り替えしたのは、新たに水中汚物ポンプを手に入れたので、し尿を一気に堆肥に投入できるようになったから。
口径50ミリなので便槽二箇所を数分で空にする容量があります。
でも、ホースを清掃するなどの手間が掛かるので、やっぱり簡単ではありません。
良質の堆肥を作るにはし尿は欠かせないので、手間を惜しまず続けます。
2011年09月26日
・中央アルプスに掛かる夕焼け

倒伏した稲を起こしていて、気が付いたら夕闇が迫っていた。
手元が赤くなってきたので見上げると、中央アルプスの上が真っ赤。
稲の立て直しには今週いっぱい、いやそれ以上掛かるかもしれない。
まだ、青籾が多いので手で刈り取ってしまうこともままならない。
台風の被害がわが身に降りかかるとは予想もしていなかったが、全滅したわけではないのがせめてもの救いです。
ボチボチと起こして、バインダーで綺麗に刈り取れるようにします。
2011年09月26日
・中央アルプスに掛かる夕焼け

倒伏した稲を起こしていて、気が付いたら夕闇が迫っていた。
手元が赤くなってきたので見上げると、中央アルプスの上が真っ赤。
稲の立て直しには今週いっぱい、いやそれ以上掛かるかもしれない。
まだ、青籾が多いので手で刈り取ってしまうこともままならない。
台風の被害がわが身に降りかかるとは予想もしていなかったが、全滅したわけではないのがせめてもの救いです。
ボチボチと起こして、バインダーで綺麗に刈り取れるようにします。
2011年09月01日
・絶滅危惧種がいる幸せ

最近、自宅の生態系の調査に凝っている。
主に植物と昆虫を対象にしている。
調査方法は、写真を撮ってフェイスブックのアルバムに投稿すると植物好きや虫好きの面々があれやこれやと同定(種を判定すること)してくれる。
さらに、生態調査の専門家や大学教授がお墨付きを与えてくれるので、間違いない。
自分ひとりで図鑑を眺めてコツコツと調査するのに比べると早いし正確。
さらに、写真がネット上にアルバムとして残ることで、そのまま図鑑として利用できる。
インターネットの便利さを痛感する。
大事なのは、同定に必要な情報が得られるように、できる限り詳細で鮮明な写真を撮ること。
植物は動かないからまだいいが、虫は逃げるし都合よく現れてくれない。
上の写真はウスバキトンボのメスだが、この写真だけでは不足で側面から撮ったものも不可欠。
運良く両方撮れればいいが、ダメなときはまたの出会いを待たなければならない。
知らない虫だと撮ったかどうかもよく判らないから、素人の調査は苦労の連続です。
でも、生態調査をすることによって無駄な農薬を使わなくて済むようになるし、絶滅が危惧されている稀少な生物がいることも判ったりする。
絶滅危惧種という超レアな虫が自分の家に庭にいるのは、嬉しいものですよ。
2011年08月02日
・どこ産なら安全な米?
放射性物質コメに影響は 日本土壌肥料学会会長に聞く
放射性物質によるコメへの汚染について、農林水産省は1日、収穫時の検査方法を今週中に関係自治体に指示する方針を示した。コメ汚染対策の一環として、今春、国の作付け制限基準作りに協力したのが日本土壌肥料学会。会長を務める東北大大学院農学研究科の南條正巳教授は「コメへの影響が現実にどう出るのかは、よく分からない。収穫時検査の徹底が必要だ」と指摘している。(聞き手は編集委員・長谷川武裕)
―農水省は4月、それまで行った水田の土壌調査で放射性セシウム濃度が土1キログラム当たり5000ベクレルを超える可能性が高い地域と、福島第1原発から30キロ圏内のコメの作付けを制限した。
<移行係数0.1に>
「土の中に含まれる放射性物質が、作物にどれだけ吸収されるのかを示す移行係数という数値がある。国は玄米への移行係数を0.1に設定した。食品衛生法の玄米の暫定規制値が500ベクレルであることから、土壌ベースでは5000ベクレルとし、作付けを制限した」
―0.1という移行係数はどうやって算出したのか。
「国内の実際の水田での観測から得られた白米への放射性セシウムの移行係数は、0.00021から0.012。最も移行度の高い0.012として、土の中の放射性セシウムの1.2%が白米に移行する」
―作付け制限基準は玄米ベースで、移行係数の観測データは白米だ。双方の放射線量の違いは。
「玄米は白米の約1.4倍から2倍、放射線量が高くなるとされる。玄米を基準とした国の作付け制限基準は、安全性に配慮した結果、4倍から6倍程度厳しく設定した計算になる」
―コメへの影響で懸念される点は。
<正直分からぬ>
「まず第一に、移行係数はある意味、平常時の研究から算出されたデータであって、今回の原発事故による高濃度の汚染土壌にそのまま適用できるかどうか、はっきりしないことがある。稲わら汚染が広範囲に及び、さらに汚染牛も多数出ていることも考え合わせると、コメへの影響がどう出るのか、分からない部分があるというのが正直なところだ」
―ホットスポットと呼ばれる汚染度の高い地域が見つかっている。
「土壌汚染の情報が少ないまま、田植えの時期を迎えたこともあり、作付けした地域にも汚染度の高い水田があった可能性は否定できない。作付け制限に関して国が安全に配慮した基準を設定したのは確かだが、詳細な土壌汚染地図はできていない。国が主導して早急に作るべきだ。肉牛のケースを見れば、コメについても出荷段階でのチェックをどうするのかなど、対策に万全を期すべきだと思う」 =河北新報 8月2日=
◇ ◇
高濃度に汚染された土壌で耕作された米は検査の対象になるが、それ以外の一般の米は大丈夫なのだろうか。
自分の田んぼはどうなっているのだろう?
飛散した放射性物質が風で流されて、たまたま雨が降ったところが高濃度に汚染されることがあるので、安心できる場所ない。
手軽に、植物の内の放射線を簡易測定できる装置があるなら、農協単位で設置して欲しいな。
もちろん東京電力の負担で。
放射性物質によるコメへの汚染について、農林水産省は1日、収穫時の検査方法を今週中に関係自治体に指示する方針を示した。コメ汚染対策の一環として、今春、国の作付け制限基準作りに協力したのが日本土壌肥料学会。会長を務める東北大大学院農学研究科の南條正巳教授は「コメへの影響が現実にどう出るのかは、よく分からない。収穫時検査の徹底が必要だ」と指摘している。(聞き手は編集委員・長谷川武裕)
―農水省は4月、それまで行った水田の土壌調査で放射性セシウム濃度が土1キログラム当たり5000ベクレルを超える可能性が高い地域と、福島第1原発から30キロ圏内のコメの作付けを制限した。
<移行係数0.1に>
「土の中に含まれる放射性物質が、作物にどれだけ吸収されるのかを示す移行係数という数値がある。国は玄米への移行係数を0.1に設定した。食品衛生法の玄米の暫定規制値が500ベクレルであることから、土壌ベースでは5000ベクレルとし、作付けを制限した」
―0.1という移行係数はどうやって算出したのか。
「国内の実際の水田での観測から得られた白米への放射性セシウムの移行係数は、0.00021から0.012。最も移行度の高い0.012として、土の中の放射性セシウムの1.2%が白米に移行する」
―作付け制限基準は玄米ベースで、移行係数の観測データは白米だ。双方の放射線量の違いは。
「玄米は白米の約1.4倍から2倍、放射線量が高くなるとされる。玄米を基準とした国の作付け制限基準は、安全性に配慮した結果、4倍から6倍程度厳しく設定した計算になる」
―コメへの影響で懸念される点は。
<正直分からぬ>
「まず第一に、移行係数はある意味、平常時の研究から算出されたデータであって、今回の原発事故による高濃度の汚染土壌にそのまま適用できるかどうか、はっきりしないことがある。稲わら汚染が広範囲に及び、さらに汚染牛も多数出ていることも考え合わせると、コメへの影響がどう出るのか、分からない部分があるというのが正直なところだ」
―ホットスポットと呼ばれる汚染度の高い地域が見つかっている。
「土壌汚染の情報が少ないまま、田植えの時期を迎えたこともあり、作付けした地域にも汚染度の高い水田があった可能性は否定できない。作付け制限に関して国が安全に配慮した基準を設定したのは確かだが、詳細な土壌汚染地図はできていない。国が主導して早急に作るべきだ。肉牛のケースを見れば、コメについても出荷段階でのチェックをどうするのかなど、対策に万全を期すべきだと思う」 =河北新報 8月2日=
◇ ◇
高濃度に汚染された土壌で耕作された米は検査の対象になるが、それ以外の一般の米は大丈夫なのだろうか。
自分の田んぼはどうなっているのだろう?
飛散した放射性物質が風で流されて、たまたま雨が降ったところが高濃度に汚染されることがあるので、安心できる場所ない。
手軽に、植物の内の放射線を簡易測定できる装置があるなら、農協単位で設置して欲しいな。
もちろん東京電力の負担で。
2011年05月19日
・布マルチの下には生物多様
布マルチの米つくりは、絶対に無農薬というのが大原則なので、生物が多様に生息しています。
また、布マルチの下は鳥などの外敵から守られているので、生息場所としてはとても都合がいい。
しかし、観察する側からすると布マルチの下にいられていは目にすることができない。
たまたま、外に顔を出した瞬間を朝昼夕と足しげく田んぼに通って画像に収めています。

布マルチの上で日向ぼっこをしていたのか、慌てて水の中に逃げ込むところ。

卵を背負っていないコオイムシ。メスかな

水があればそこにはアメンボ

田んぼといえばカエルです。まだ小さいアマガエル

血を吸わないウマビル
また、布マルチの下は鳥などの外敵から守られているので、生息場所としてはとても都合がいい。
しかし、観察する側からすると布マルチの下にいられていは目にすることができない。
たまたま、外に顔を出した瞬間を朝昼夕と足しげく田んぼに通って画像に収めています。




