2011年12月08日
・【玄関ホール仕切り】 カーテン

玄関ホールと廊下をカーテンで仕切りました。
もちろん夜間の就寝時間帯だけですが。
断熱が不十分な開口部の一つが玄関引き戸。
一般的な断熱玄関程度まではレベルアップしていますが、まだまだ熱の漏洩はかなりあります。
カーテンを設置することで削減できる熱エネルギーは200w以上。
省エネに効果がある内窓の設置で200wを節減しようとするなら、10万円程度の出費が必要になることもあるといえば、カーテンの威力がお分かりいただけますかな。
簡単なシミュレーションの結果では、カーテンで仕切られた玄関ホールの気温は9度弱と見込まれる。(外気温-10度、室温20度)
玄関を入った途端にメガネが曇るのも防いでくれるのではないかと期待しています。
2011年12月07日
・【洋服タンス → TVボード】 リフォーム
【アフター】

工房楽木の家具リフォーム
【洋服タンス → TVボード】 仕上がり
タンスがTVボードに変身しました。
解体した木材だけで構成し、あらたには何も足していません。
扉や引き出しのつまみも再利用しています。
前開きの扉は、タンスの扉を半分に加工したもの。
引き出しは前板がタンスの側板。
下段はタンスの扉の鏡板で構成されています。
台座も、元のタンスのイメージを保ったまま寸法を変えて取り付けています。
扉を開けた棚板はタンスの天板を一回り小さく加工しました。
外形寸法 幅1250mm×奥行400mm×高さ450mm
【ビフォー】

2011年11月04日
・超ローコスト高断熱窓を自作しよう 初心者入門編
窓からの寒気や結露で悩むお宅は少なくないでしょう。
ガラスを交換したり、高価な内窓を取り付ければ少しは改善しますが、費用の割にはがっかりな結果に終わることもあります。
そこで、手軽で安価、効果も抜群の手づくり窓をご紹介します。
うちの実例を元に断熱性を数値評価していきますので、参考にしてください。
初級編、中級編、上級編とグレードアップしていく予定。
◇ ◇

まずは、現在市販されている一般的な窓では最高ランクの断熱性を有するとされるLow-E複層ガラス+樹脂複合サッシ。
単独の熱貫流率(※1)は2.33(W/m2・K)
次世代省エネ基準でⅡ地域に指定された寒さの厳しい信州でも標準的に使われている断熱窓ですが、はっきり言って力不足です。
寒いし、結露します。
最も簡単な断熱性アップはカーテンの設置です。
厚手のカーテンを部屋の内側に取り付けると断熱性が16%向上します。 (※2)
難点は、断熱性が向上してもカーテンの生地が湿気を透過させるので、結露が止まるどころか悪化してしまう。
多くの家庭で陥っているジレンマの一つがこれでしょう。
※1 熱貫流率:熱を通す割合。数字が小さいほど良い。詳しくは検索して勉強してください。
※2 サッシの熱貫流率2.33(W/m2・K)の逆数が熱抵抗値0.43(m2・K/W)。これにカーテンの熱抵抗値0.08(m2・K/W)を加えた0.51(m2・K/W)の逆数1.96(W/m2・K)がLow-Eサッシ&カーテンの熱貫流率。
◇ ◇

では、どう対処するか。
この窓は縁側にあるので、室内側には障子が取り付けられています。
寒いときには障子を閉めることを前提にすると結露が緩和されます。
もちろん断熱性も38%向上します。 (※3)
幸いなことに雪見障子となっているので、障子の下半分がガラスによって防湿性能が上がっているから結露が防げる。
ファンヒーターなどの燃料を燃やした排気ガスを室内に出すタイプの暖房器具だと、空気に含まれる水分が多いから問題があるかもしれない。
※3 サッシ&カーテンの熱貫流率1.96(W/m2・K)の逆数が熱抵抗値0.51(m2・K/W)。これに障子の熱抵抗値0.18(m2・K/W)を加えた0.69(m2・K/W)の逆数1.45(W/m2・K)がLow-Eサッシ&カーテン&障子の熱貫流率。
◇ ◇

障子の断熱で重要なのが隙間です。
正面から障子を見ていると気が付かないが、断面で見ることが大切です。
前後の障子の重なりには大きな隙間が生じて、ここから空気が漏れています。
防ぐには『網戸用すき間モヘアシール』がお勧めというか、これ以外にない。
障子の動きを制約せずに気密性を保つ優れものです。
さらに、障子と柱、障子の突合せに隙間が生じているはず。
建具の下面を削って調整して隙間を無くすと共に、障子の枠に太い毛糸を両面テープで貼り付けます。
間違っても市販の厚い『すきまテープ』を貼ってはダメです。
反発力が強すぎて動きの良い障子だとしっかりと閉まらなくなってしまうし、見た目も悪い。
◇ ◇
以上で、三層ガラス窓に匹敵する、極寒の地、北海道でも通用する高断熱開口部の出来上がり。
あるものをうまく利用すると断熱性は飛躍的に向上します。
でも、これは、うちでは序の口です。
物足りないと感じたり、「我が家の窓には障子がない」とか、「ペアガラスじゃないから参考にならない」と嘆く方は、初級編へどうぞ。
(準備中)
ガラスを交換したり、高価な内窓を取り付ければ少しは改善しますが、費用の割にはがっかりな結果に終わることもあります。
そこで、手軽で安価、効果も抜群の手づくり窓をご紹介します。
うちの実例を元に断熱性を数値評価していきますので、参考にしてください。
初級編、中級編、上級編とグレードアップしていく予定。
◇ ◇

まずは、現在市販されている一般的な窓では最高ランクの断熱性を有するとされるLow-E複層ガラス+樹脂複合サッシ。
単独の熱貫流率(※1)は2.33(W/m2・K)
次世代省エネ基準でⅡ地域に指定された寒さの厳しい信州でも標準的に使われている断熱窓ですが、はっきり言って力不足です。
寒いし、結露します。
最も簡単な断熱性アップはカーテンの設置です。
厚手のカーテンを部屋の内側に取り付けると断熱性が16%向上します。 (※2)
難点は、断熱性が向上してもカーテンの生地が湿気を透過させるので、結露が止まるどころか悪化してしまう。
多くの家庭で陥っているジレンマの一つがこれでしょう。
※1 熱貫流率:熱を通す割合。数字が小さいほど良い。詳しくは検索して勉強してください。
※2 サッシの熱貫流率2.33(W/m2・K)の逆数が熱抵抗値0.43(m2・K/W)。これにカーテンの熱抵抗値0.08(m2・K/W)を加えた0.51(m2・K/W)の逆数1.96(W/m2・K)がLow-Eサッシ&カーテンの熱貫流率。
◇ ◇

では、どう対処するか。
この窓は縁側にあるので、室内側には障子が取り付けられています。
寒いときには障子を閉めることを前提にすると結露が緩和されます。
もちろん断熱性も38%向上します。 (※3)
幸いなことに雪見障子となっているので、障子の下半分がガラスによって防湿性能が上がっているから結露が防げる。
ファンヒーターなどの燃料を燃やした排気ガスを室内に出すタイプの暖房器具だと、空気に含まれる水分が多いから問題があるかもしれない。
※3 サッシ&カーテンの熱貫流率1.96(W/m2・K)の逆数が熱抵抗値0.51(m2・K/W)。これに障子の熱抵抗値0.18(m2・K/W)を加えた0.69(m2・K/W)の逆数1.45(W/m2・K)がLow-Eサッシ&カーテン&障子の熱貫流率。
◇ ◇

障子の断熱で重要なのが隙間です。
正面から障子を見ていると気が付かないが、断面で見ることが大切です。
前後の障子の重なりには大きな隙間が生じて、ここから空気が漏れています。
防ぐには『網戸用すき間モヘアシール』がお勧めというか、これ以外にない。
障子の動きを制約せずに気密性を保つ優れものです。
さらに、障子と柱、障子の突合せに隙間が生じているはず。
建具の下面を削って調整して隙間を無くすと共に、障子の枠に太い毛糸を両面テープで貼り付けます。
間違っても市販の厚い『すきまテープ』を貼ってはダメです。
反発力が強すぎて動きの良い障子だとしっかりと閉まらなくなってしまうし、見た目も悪い。
◇ ◇
以上で、三層ガラス窓に匹敵する、極寒の地、北海道でも通用する高断熱開口部の出来上がり。
あるものをうまく利用すると断熱性は飛躍的に向上します。
でも、これは、うちでは序の口です。
物足りないと感じたり、「我が家の窓には障子がない」とか、「ペアガラスじゃないから参考にならない」と嘆く方は、初級編へどうぞ。
(準備中)
2011年11月01日
・欄間窓の高断熱化2

一見すると遮熱材のように見えるが、カネライトに日差しが当たって劣化するのを防止するためです。
遮熱材としての効果があるかもしれませんが、遮熱効果って定量的に把握できないんですよね。
強い熱線(遠赤外線など)を反射する効果(遮熱)は認められますが、熱伝達を遮断する(断熱)にはほとんど無力。
時折、遮熱材に断熱性があるかのような宣伝文句を見かけますが、ほとんどがまやかし。
グラスウールやスタイロフォームと併用して初めて効果が発揮されるものです。
話を戻して、アルミホイルの上には中空のポリカーボネートを置きます。
網戸のレールに、はめ込むだけだけだから簡単施工。
気密性を高めるために隙間をシリコンシールで目張りします。
これで外れなくなるから防犯性もガラスより高まりました。
内側は、とりあえず下地にその辺に転がっていた合板を張って、いつの日か暇になったら仕上げ材を張ろうと思います。
以上で、欄間窓の高断熱化は完了。
外側 : 中空ポリカーボネート + アルミ箔
中心 : カネライト30ミリ×2層 + 発泡スチロール30ミリ
内側 : 合板
熱貫流率は0.4(W/m2・K)
2011年10月31日
・欄間窓の高断熱化

採光のためについているものの断熱の上からは塞ぎたい。
塞いでも単純開口率は41%あるから十分だろう。
思い切ってサッシを外すことにした。
サッシを外したところにカネライトの30ミリ厚を隙間なく入れる。
引き違いだから二層になる。
さらに室内側に30ミリの発泡スチロールも入れて断熱層の厚さは90ミリ。
外は中空のポリカーボネートを網戸のレールを利用して取り付け、室内側は・・・、何で仕上げようか。
防犯性も考慮しないといけないし。
室外側は遮光しないとカネライトが劣化するので、カネライトの表面にアルミホイルを貼り付ける予定。
熱貫流率(W/m2・K)は6.5から0.4へと向上するので、熱損失を94%も削減できる。
2011年10月28日
・断熱リフォームがひと区切り

外壁の耐震化工事に使った端材を利用しました。
相欠きにしてフィニッシュネイルで取り付けます。
長さを切り揃える前に板を並べる順番を決める。
柾目と板目が混在しているので、左右のバランスを整えるためです。
陽に焼けてしまえば判らなくなるのですが、しばらくは気になるので。
周り縁がまだですが、他の壁も板で仕上げなければならないので、どちらを先にやろうか悩ましい。
窓上の小壁には断熱材を入れてないので、明日、天井に上がって籾殻を充填します。
これで、断熱化する予定の壁はすべて終了。
ちなみに、この壁の断熱性能(熱貫流率)は0.49(W/m2・K)。
驚くほどの数値ではありませんが、無断熱のときの5倍程度に断熱性が高まっています。
この断熱化が終わった段階で、家全体の断熱性能は次世代省エネ基準の95%までになる。
残り5%が厳しい。
絞りきったボクサーの減量のようなもので、簡単に落とせるところがない。
2011年10月26日
・玄関脇壁の断熱化

何を入れるかでずーっと悩んでいた。
天井から籾殻を流し込んでも、小窓下に充填できないところができるし、GWを入れようとすれば内壁を剥がさなければならない。
思い切って内壁と下地の木材を除去しました。
見えるのは外壁の下地です。
その外側はモルタル仕上げですが、もちろん外断熱ではありません。
内壁を剥がしたら隠れていたアルミサッシの枠が見えましたが、びっしりと結露。
外気が入り込んでいました。
気密化と断熱化の両方が必要です。
アルミサッシ枠が内部結露していた部位は、結露していた面に両面テープで発泡スチロールを貼り付けました。
隙間はシリコンシールで目貼り。
これで、アルミサッシの表面に水分が到達しないから結露しない。

これを防止するために、床下部分には籾殻を充填し、細かな隙間には発泡スチロールを隙間に合わせて加工して詰め込む。
床下は開放になっていたので、新聞紙をくしゃくしゃにして詰め込んで、籾殻がこぼれないようにした。
縦胴縁の間隔が430ミリの場所があってグラスウールの幅が不足する。
30ミリ厚の発泡スチロールで入れ込んで幅を400ミリへ。
以上、すべて廃材で材料費はゼロ円。
作業は、明日も続く。
2011年10月07日
・籾殻で高断熱住宅

範囲は画像の白枠内です。
仕上げを壊さずに断熱化するには、上部の開口から断熱材を充填するしかない。
狭い隙間から充填して満遍なく充填できる素材で、手間が掛からず、身近にあるものとして籾殻を選択しました。
籾殻の熱伝導率(熱抵抗値)は0.05~0.06といわれていますので、10Kのグラスウールに匹敵します。
断熱前の壁の熱貫流率は2.5(W/m2・K)で、断熱後が0.9(W/m2・K)です。
熱の侵入を6割も削減できます。
断熱層をさらに厚くできる壁では熱貫流率が0.5(W/m2・K)まで高められて、熱の侵入を85%もカットします。
籾殻の断熱材としての利用は、古くは桂離宮の床に断熱材として、もみがらが15cm厚で入っている。
最近の事例では、いわき市に完成した「板倉構法」の木造仮設住宅にも使われています。
2011年10月06日
・スパイダーマンのように天井へ断熱材

家全体の天井に200ミリの分厚いグラスウールの断熱層ができました。
一日中、天井の中を動き回るのは、ジャングルジムの中を動き回るのと同じくらいに体力を使います。
天井を踏み抜いたら大変なので、梁の上と壁の頂上にだけしか足を置けないからです。
昨日、難しい場所を終えていたので、今日は比較的楽でした。
電気配線工事で頻繁に天井に上がっていた場所でもあるので、手や足を掛けてもいい部位が頭に入っているからです。
スパイダーマンのように体を使うのは、たまには筋力の強化になっていいですよ。
今夜の一枚は、一昨年に壁の断熱強化工事をしたときの様子です。
右下に見える縦縞は外壁サイディングです。
すなわち断熱がまったくない状態でした。
昔の大工さんは、家は寒くて当たり前と思っていたんでしょうね。
一部を除いて、無断熱だった家が断熱材で覆われました。
玄関周りと台所の外壁が無断熱の状態で残っているのが、今後の課題です。
台所は不燃内装で仕上げなければならないので、内壁を壊したくない。
天井から断熱材を充填する方法を考えています。
明日、うまくいったら公開しますよ。
2011年10月05日
・天井断熱を200ミリに強化

ますは、天井のグラスウールを厚さ200ミリに増量。
これで、天井の熱貫流率は0.228(W/m2・K)
室内外の温度差が30度として一平方メートル当たり7w(約6kcal)の熱しか通過しない。
天井全体で800wですから、小型の電気ストーブ一台分です。
家全体の熱負荷に占める割合は9%。
狭い屋根の隅々までグラスウールを敷き詰めるのは楽な作業ではありません。
ましてや、うちの天井は電線だらけ。
独立電源や太陽光発電など7系統もの複雑な配線網が張り巡らされているので、身動きがかなり制限されます。
画像の上に横たわる黄色いものはダクトです。
温風を各部屋に分配しています。
温風を作っているのは薪ストーブ。
薪ストーブの上部天井付近にできる暖かい空気を換気扇で吸い込んでダクトで送っています。
築30年の在来工法の一般住宅で全室暖房するためです。
障子と襖で仕切られた在来工法の住宅をセントラルヒーティングするのは難しい課題ですが、我が家では薪ストーブ一台で全室暖房してます。