2011年07月16日

・伊南子ども劇場 低学年キャンプ



伊南こども劇場の低学年キャンプに技術指導に行ってきました。
水鉄砲を作ったり、バーベキューの竹串を削ったり、数十本の真竹を素材に、遊び道具や​調理道具を作り出します。
総勢80人とかなりの人数なので、流しそうめんも大掛かり。

あまりに長いので、スイッチバック型になりました。
これは、手伝いに駆けつけてくれた中高生の作品です。
ノコギリで切り、鉈で割り、金槌で節を取り、ノミで仕上げる。
ベテランの域に達している彼らには安心して任せられました。

煮炊きはもちろんすべて薪。
カレーを煮込むに適した火力、パンを焼くための熱、バーベキューや鱒に火を通す遠火の​強火。
薪のくべ方を知らない大人が多いですから、指導することだらけです。  
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2011年05月21日

・2011年度 伊南子ども劇場 あそび塾

今日は、伊南子ども劇場 あそび塾がスタートしました。

第一回 あそび塾 画像紹介

駒ヶ根市の某所にある秘密基地で行われるのが「伊南子ども劇場 あそび塾」です。
保育園児から大人まで40人以上が参加して山の自然を遊びます。

鋸(のこぎり)と鉈(なた)を基本的な手道具として使い、欲しいものは、そこにある素材を工夫して作り出す。
薪も雨でびしょびしょの場合を除けば、山にある乾燥した枝葉を集めて煮炊きする。
これが子どもでも自然にできてしまうのが遊び塾のいいところです。

施設が整ったキャンプ場がカタカナのアウトドアとするなら、こちらはまさしく野外体験ですね。
秘密基地の中には、子どもたちだけが知る「子どもの秘密基地」もあって、隠れて自分たちなりの居場所を作ることもあります。
小さな子どもが鋸や鉈を使いこなして自分の必要とするものを作り出す体験は非常に重要です。

刃物は危険ですが、生活力を高める上では欠かせない道具でもあります。
鉈などは子どもにとって非日常だと思われますが、竹と鋸と鉈があれば、食事に使うお皿、コップ、スプーン、箸など一通りそろえられる。
「五平餅を焼くぞ」となれば、一斉に竹を割り始める子どもたちはまことにたくましい存在です。

参加は随時可能だと思いますので、興味を持った方は事務局にお問い合わせください。
伊南子ども劇場 〒399-4114 長野県駒ヶ根市上穂南4−12 - 0265-83-4130
メール inankodomo@cek.ne.jp  
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2011年04月14日

・放射線うつると言わないように

福島原発の事故から逃れて千葉県船橋市に避難した子どもが「放射線がうつる」などと言われ、いじめられたとして同市教育委員会は、児童、生徒への適切な指導を求める通達を、市内の小中学校計83校に出しました。

福島県から避難し船橋市内の公園で遊んでいた小学生のきょうだいが3月中旬、別の子どもたちにいじめられたという。

市教委からの通達は、指導に当たっては「思いやりを持って接し、温かく迎える」「避難している人の気持ちを考えて言動に注意する」など避難している子どもたちへの配慮を要請している。

「(放射線に対する)大人の不安が子どもたちに影響を与え、冷静な対応が取れなくなる恐れがある」と保護者と連携した対応の重要性も指摘していることも重要です。


原子力事故のレベルが最悪のレベル7に引き上げられたことで、放射線への恐怖心を持つなという方が難しい状況になっています。

原発は安全だ、原子炉は安定しているとしていた国の発表を鵜呑みにしていた人ほど、ショックが大きいのではないでしょうか。

不安を煽らないようにしたのかもしれませんが、政府の事故に対する評価の変遷はまったく逆効果だった。


いじめた子どもを叱るのはかわいそうでしょう。

親と一緒に原発事故をテレビで見て、親の反応から原発から逃げてきた子どもと放射能を結びつけるようになったと考えられます。

テレビの向こう側で起こっている凄惨な事故を子どもにやさしく伝えるのは簡単なことではありませんが、感受性の高い子どもが過敏に反応したり、間違った解釈をしないように、丁寧に導くのが親の役割ではないでしょうか。


日本人が海外旅行先の列車で「お前日本人か」と問われ、「そうです」と答えると、その外国人は離れた席に移動したという話をテレビで耳にしたことがあります。

日本の製品が輸入先から放射線測定証明書を求められているというニュースも目にします。

こういった偏見が子どもの脳裏に悪い影響を与えているのではないか。


テレビ漬けの今の子どもたちをテレビから引き離すことは難しいと思うので、親が一緒に見て、適切にフォローすることが大事だと思います。

震災や大津波災害、原発事故が子どもたちの心に良い影響を与えるとは思えないので、できる限りボランティア活動や復興を目指す被災者の姿などを見せるように配慮してもらいたい。

小中学校の指導も通り一遍ではなく、子どもが被災者を理解し、すなおに受け入れられるように導いてもらいたい。


原発事故への政府の対応には腹立たしく思うこともあるが、事故現場では本当に命を懸けて原子炉を冷却している。

かろうじて安定を保っている今の状況を、少しでも悪化させないように関係者は必死の努力を続けているはずだ。

事態は、テレビで楽観論を言い続ける専門家の説明とは異なり、危ういバランスの上で最悪の事態への転落を防いでいることが分かってきた。


これから長い年月、日本は放射能汚染との共存を迫られる。

平常時の放射線の安全基準は、いつの間にか消え去って、非常時のそれに置き換えられている。

気が付かないように放射線被害が当たり前の日本社会が形作られていることに、注意深く猜疑心を向けていくことも大事だろう。


子どもの心に疑念を持たせないようにしながら、大人は猜疑心を持ち続けるという、難しい気配りが求められているような気がします。


**関連記事

福島第1原発:UAE、日本人持ち込みの食品没収

**本日の発電量 72.8kwh
-第一発電所 30.5kwh
-第二発電所 42.3kwh
気温が上昇してきたので発電効率が落ちてきた。

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2010年08月20日

・米の付加価値商品

米の消費が低迷して日本の食料自給率が低下している。

その一方で、米を素材とした新たな食材が食卓をにぎわしている。

     ◇                    ◇

コメパン焼き器の発売延期 三洋電機、注文殺到で

三洋電機は20日、コメを入れるとパンが焼き上がる世界初のホームベーカリー(家庭用パン焼き器)「GOPAN(ゴパン)」の発売を、当初予定の10月8日から11月11日に延期すると発表した。販売店から注文が殺到し、数量が確保できないため。

 コメを使ったパンの需要は高く、消費者からの問い合わせも相次いでいるという。同社は発売時に5千台を用意する計画だったが、1万台程度が必要になったと説明している。  =2010/08/20 【共同通信】=

     ◇                    ◇

売れすぎで一時販売休止 日清カップヌードルごはん

日清食品(大阪市)は20日、今月16日に近畿2府4県で先行発売した電子レンジで調理できる即席カップライス「日清カップヌードルごはん」と「日清カップヌードルごはん シーフード」の販売を一時休止すると発表した。

 発売から4日で目標の約2倍の出荷量となり、生産が追いつかなくなった。近畿2府4県では9月下旬をめどに販売を再開する予定という。  =2010/08/20 【共同通信】=

     ◇                    ◇

米の食材としての魅力は、まだ開発し尽くされたわけではなさそうだ。

漫然と慣行農法で米を作り続けて「米価が下がった」と嘆いているだけではだめだ。

環境への負荷を低減し、食材としての付加価値を高めた、無農薬有機栽培米などを積極的に作付する意欲が求められる。


農協任せの手抜き農法では、高付加価値の米作りは無理だ。

農家自身が探究心を発揮して、自分の田んぼの土壌にあった農法を見つける必要がある。

付加価値が高ければ、一俵4万円以上で取引されることもある。


我が家は出荷が主ではないが、無農薬有機栽培で無除草というおまけつきの米は、知人にのみ1俵4万円でお裾分けしている。

他は食べて消費してしまうので、売り物にはならないからです。
  
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2010年02月08日

・中3の塾通いに全国平均32万円

中学3年生の子供を持つ家庭が一年間に支出する塾や家庭教師の費用は31万6千円。

文部科学省の「子どもの学習費調査2008」のデータです。

皆さんの家庭でも、こんなにも費やしてますか?


平均でこれですから、多い家庭は1ケタ上に行っていてもおかしくないですね。

我が家のように0円という平均を下げる家庭があるのですから。

高校受験に備えた臨時出費という色合いが濃いようですが、中1~3の平均でも18万8千円です。


全国平均だから高いのか、都会が高くて地方が低いのか、はたまたその逆なのか、細かいことは分かりません。

15歳の人口は約145万人だから4500億円もの巨費が、中学三年生を持つ家庭から教育産業へ流れていることになる。

小学校と中学校のいわゆる義務教育期間では1兆2400億円!


学校で教える知識では受験できないということなんでしょうか。

受験生がいる家庭の親がこんなことを言うと「世間知らず」と批判されそうですが、学校の勉強をしっかりやっていればこれほど多額の出費は不必要ではないかと思いますがいかがでしょう。

このデータをみると家庭外学習に通わせない我が家のような家庭は少数派なんですね。


富める家庭は金にものを言わせて学力を身につけ、貧困にあえぐ家庭は義務教育で我慢しなければならないという構図のようにも思えますが、違和感がある。

エリートを養成するために、子どもらしい人格形成を犠牲にしてでも『知識』を詰め込んで、それで優れた人材が育つとは思えない。

金をかけずとも家庭のちょっとした心掛けで子どもの『知恵』を育むことはできると思う。


うちの受験生がどこの高校に合格するのかは、もう少し先まで待たなければならない。

長女と同じ学校を目指しているが、受験は何が起こるか分からないから努力あるのみ。

こうして親父がブログを書いている後ろで、当人は一生懸命に受験勉強している。

親と一緒に勉強したいというわけではなく、居間が一番ぽかぽかと暖かいからだが。


話がそれたが、家庭が自助努力で義務教育期間に1兆円を超える費用を負担しなければならない日本の教育システムは破たんしているのではないか。

義務教育がダメなのか、家庭の教育力が低下しているのか。

よその家庭のことはわからないが、我が家の教育方針は、家庭では知恵を身につけ、学校(義務教育)で知識を学ぶとしている。


家庭で身につける知恵とは、簡単に言ってしまえばお手伝いだ。

頭と体を使って家庭生活の一翼を担わせる。

例えば、風呂を沸かすのは子どもだけの仕事であって、太陽熱で足りない熱は薪風呂釜で加熱する。

浴槽に張られた水の温度と適温のお湯の温度差に見合った薪の種類と量を判断できなければ沸かせない。

雨の日や雪の降る寒い日など、周囲の環境条件の変化も頭に入れて、なおかつ午後6時を目途に沸かすことが求められる。

なかなか難しい仕事だと思う。


子どもたちにお手伝いを指示した時に、決まって交わされる会話がある。

未知のお手伝いを言い渡されると多くの場合は「どうやるの?」と聞く。

手とり足とり教えれば早く作業は片付くかもしれないが、子どもたちにはこう言うことにしている。

「頭を使え」。


突き離されれば自分で5W1Hを整理して解決の道を探るしかなくなる。

時間はかかるがこうして知恵がはぐくまれるのだと思う。

よその家庭が塾に通わしている時間に、我が家の子どもたちにはお手伝いのノルマが重くのしかかっている。

家計は助かるし、家庭も助かるし、当人たちも詰め込まれた知識ではなくて生きた知恵が身につくので、こっちの方が理にかなっていると思うのだが。  
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2010年02月07日

・地域の子育てを拒絶する親

今日は地区の子供会の行事で親子ボーリング大会だった。

駒ヶ根にボーリング場があった頃に一回行ったきりで、東京を離れてからほとんど投げた記憶がない。

一応、マイボールも持っているが、指の太さが合わなくなってしまっていた。


昨日、かなりの肉体労働をしたせいで朝から筋肉痛だったが、やはり影響が出てゲームの後半は思ったように球が行かない。

中盤まで200ペースを維持したものの最後にミス連発になってしまった。

一位になれたのは運がよかっただけだ。


地区の子供会の行事なので、都合がわるい子ども以外はほとんどが参加する。

子どもたちが行事の内容を『議決』するのでなおさらだ。

ところが、参加したくてもできない子供もいる。


親が地区の子供会に参加することを拒絶している家庭だ。

小学校に一緒に通学して、「明日はみんなで○○をやるんだよ」と盛り上がっても、そこの家庭の子供たちは参加できない。

子どもたちは一緒に楽しみたいと同級生にはこぼすのだが、親が許さないのだそうだ。

地区の役員も気に掛けて誘いはするが、「家族会議で参加しないと決めているので」と、にべもないらしい。


そこの親は福祉に関心が高く、貧困問題で積極的に活動しているという。

児童福祉に関心がないネグレクトではなく、自分たちの信念を子どもの教育に押し付けているタイプだ。

家庭内の教育方針にあれこれ言うつもりはないが、子どもは地域が育てるという側面はここのような田舎の良いところだ。

隣に誰が暮らしているのか無関心な都心の集合住宅とは異なる。


貸家に住んでいるので、大家がちゃんと地域の事情を説明しなかったのだろうと思う。

地域特性の良い面も悪い面も承知で暮らし始めないと、当人は良くても周囲や子どもは迷惑する。

各自の価値観は大事だが、家があって暮らしが成り立つのは地域の協力があってこそだ。

自分たちが外部でどれだけ素晴らしい活動を展開していても、足元を理解しないようでは本物の社会活動とは言えないのではないか。


明日の朝、集団登校の道すがら子どもたちはボーリング大会の話で盛り上がるだろう。

一緒に学校へ向かいながら、楽しそうなみんなの話を聞いて、参加させてもらえなかった子どもは寂しい思いをするだろう。

自分の子供の寂しさに気がついてやれない、寂しさの本質が理解できないような人が行う社会福祉は「偽善」ではないだろうか。


一緒に参加した大人の一人がこうつぶやいた。

(集合場所のすぐ隣に参加させてもらえない子供の家があるので)

「かわいそうだからって集合場所をよそへ移すわけにもいかないよね。みんなが集まっているのが聞こえてしまってかわいそうだがどうしようもない・・・。」  
Posted by komachan at 22:23Comments(0)教育

2010年01月07日

・子育てに失敗した例

中学生が大麻所持で逮捕され、高校生が居酒屋の帰りに電車にはねられて死亡する。

有り得ないはずの事件や事故ですね。


こうして事件や事故に至らずに、そのまま大人になって親になったらと思うとぞっとします。

どういう親が、こういう子を育てるのかは分かりませんが、この子たちが親になった時の子育ては負の連鎖を招くでしょうね。

     ◇                    ◇

中2女子らが大麻所持=「吸うため」、3人逮捕-兵庫県警 =1月7日 時事通信=

 自宅に大麻を所持していたとして、兵庫県警少年育成課などは7日までに、大麻取締法違反容疑で、神戸市長田区と須磨区に住む市立中学2年の女子生徒2人=いずれも(14)=と、兵庫区の女子店員(16)の3人を逮捕、長田区の中2女子1人(13)を補導した。同課によると、「吸うために持っていた」と容疑を認めており、実際に吸っていた可能性があるという。
 逮捕容疑は、店員と長田区の女子生徒は6日、それぞれの自宅に約1・5グラムと約0・5グラムの大麻を所持した疑い。須磨区の女子生徒は共謀して4日、長田区の女子生徒宅で微量の大麻を所持した疑い。
 補導された女子生徒も、長田区の女子生徒宅で吸ったと話しているという。 

     ◇                    ◇

ホームで吐き電車と接触=男子高校生が死亡-警視庁 =1月6日 時事通信=

 5日午後9時40分ごろ、東京都北区赤羽のJR赤羽駅ホームで、埼玉県に住む私立高校1年の男子生徒(16)が電車に接触した。病院に運ばれたが、頭を強く打っており、6日午後4時10分に死亡した。
 警視庁赤羽署によると、男子生徒は友人2人と渋谷区の居酒屋で飲酒し、電車で帰宅途中に気分が悪くなった。
 同駅で友人に介抱され、四つんばいで吐いていた際、ホームに入ってきた電車に左側頭部が接触したという。


未成年の起こした事件や事故ですから、責任は親にある。

子育てに失敗すると社会に迷惑をかける。

自分の子だからと身勝手に育ててはいけないはずだ。

社会に送り出して、親となって子育てできるという基本的な親の仕事を、教育として取り込む必要があるんじゃないだろうか。  
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2009年09月20日

・お手伝いは脳を発達させる

先ごろ、飯島町で「子どもの生活習慣確立講演会」というものが開催されました。

講師は信州大学の寺沢宏次教授です。

会場に足を運んだわけではないのですが、CATVの番組でたまたま見つけました。


難しい脳の話を交えて、子供の脳の発達について科学的に説明されています。

わが意を得たりと感じたのが、「お手伝い」と「集団遊び」の効能です。


教授は、テレビとテレビゲームが子供の脳の発達に障害になっていると思っていたが、研究の結果2%程度の影響にとどまることが分かったらしい。

そこでさらに調査研究を進めたところ、「集団遊び」が「テレビとテレビゲーム」にとってかわった影響に加えて、「お手伝い」が「勉強」にすり替わったことで、子供の脳の発達に悪影響を及ぼしていることがわかったようです。

子供にお手伝いをさせずに勉強ばかりさせておくと、頭脳の発達に悪影響が及ぶとは世の親どもは気が付いていないでしょうよ。


手前味噌で申し訳ないが、うちの家訓は「勉強はお手伝いが終わった後」となっています。

勉強があるからといってお手伝いをさぼる口実にはできない家風です。

手伝いが知恵と体作りに最重要だというのが私の持論だからです。


たまたま目にしたテレビで寺沢教授の講演に触れ、持論が正しかったことが証明されました。

楽をすることが脳の発達を止めてしまい、ボタンひとつで動く便利な家電が子供の知能を低下させているという。

教授が、「昔は風呂を薪きで焚いていた」と言及したところでは、薪の並べ方や空気の流れなどに頭を使うことが重要なんだということだったが、我が家では小学一年生になったら薪風呂焚きの当番になる。

古き良き習慣を今に取り入れることの効能が、そのものずばりで指摘されたのには感激です。


かつて、学校が週休二日になったとき、我が家はお手伝いをたくさんさせられると大歓迎だった。

ところが保護者会でその話になると、「土曜日も家にいて手伝わせることもないからテレビを見てるだけになる」と嘆いていた親御さんがいた。

当時、寺沢教授の研究成果を知っていれば、手伝いをさせずにテレビを見せることが最も子供の脳の発達を妨げるのだと気が付き、家庭の在り方を見直すチャンスが得られていたかもしれない。


こういう重要な調査研究は、教育委員会でまとめて、学校で共通認識とすることはもちろん、PTAを通じて家庭に浸透させるべきだ。

外遊びよりもテレビゲーム、お手伝いよりも塾通いを優先している家庭に警鐘をならすべきだ。

子供の脳の発達を科学的に検証して、昔の子供の置かれた社会環境の方が子供にとっては良かったと分かったのだから。


正しい子育てができていたと知った今日は、とっても晴れがましい気分です。


**関連記事

信濃毎日新聞 「子どもの大脳発達に遅れ 信大などが10年前と比較」  
Posted by komachan at 21:30Comments(0)教育

2009年08月05日

・学校の成績も金次第ではね

小6正答率、世帯年収で差=学力テストの追加分析-文科省

衝撃的な見出しの記事です。


年収が多い世帯ほど子供の学力も高い傾向にあることが、2008年度の小学6年生を対象にした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)を基に行われた文部科学省の委託研究で4日、分かった。

学力テストの結果を各家庭の経済力と結び付けて分析したのは初めて。


委託研究では、5政令市にある公立小100校を通じて、6年生約5800人の保護者から家庭環境などのデータを新たに収集。個人名が分からないよう配慮した上で、学力テストの結果と照合した。

学力テストには、国語、算数ともに知識を問うA問題と活用力を試すB問題があるが、世帯年収ごとに子供を分類すると、いずれも200万円未満の平均正答率(%)が最低だった。

正答率は年収が多くなるにつれておおむね上昇し、1200万円以上1500万円未満だと200万円未満より20ポイント程度高まった。ただ、1500万円以上では正答率が微減に転じた。 =2009/08/04 時事通信=


やはり塾の影響が大きいのではないでしょうか。

うちの娘が通う高校では、塾通いしていない人の方が圧倒的に少ないようです。

進学校とされているので、入試に際して塾通いが当たり前となっているのが現実のようです。


我が家の教育方針は、塾で詰め込まれる受験のための知識よりも、日々の生活の中で手伝いなどではぐくまれる知恵に重点を置いています。

答えを導き出すためのテクニックよりも、課題を解決するための道筋やヒントを感覚的にとらえる素養を身につけることが大切だと思ってきました。

家庭教育と呼べるものはほとんどなくて、朝の掃除から夕方の風呂焚き(薪風呂)といった日常の仕事、除草や薪つくりなどの年間を通した作業に従事することで自分の頭を使って体を動かし、その結果、体と頭を連動させる。

機転が利くといったらいいのかもしれませんが、そういった日常生活に根付いた日々の学習に重きを置いています。


「勉強は後回しにして手伝いしろ!」と号令を飛ばす『おやじ』が、普段のわたしの姿です。

子供が手伝ってくれれば親は楽になるし、子供は手に技を覚えるし、知恵もつく。

学校で基本的な知識は教えてくれるので、それがなんとか理解できていれば地元の高校ならなんとか入れるのではないかと思っていますし、今のところなんとかなってます。


金で子どもに知識を身につけさせれば、てっとり早く頭のよい子は作れるかもしれませんが、頭と体と心がバランスよく育つとは思えません。

子育てとは、有名な学校に通わせるとか、高学歴を与えるとか、そんなことが目的ではないと思います。

良い親になって、よい子(私から見れば孫)を育てるようになってほしい。

その上で社会の役に立つ役割も担ってくれればさらに嬉しい。

金で成績を買うような親にはなりたくないですね。  
Posted by komachan at 23:02Comments(0)教育

2009年05月10日

・新型インフルエンザとディズニーランド

ディズニーランド フリー画像集より国内で新型インフルエンザの患者が確認されましたが、これから国内感染が広がるかどうか。

田舎に住んでいると「まだまだこっちは関係ない」という意識が働きますが、実際はそうでもなさそうです。


末の子が来週から学校行事で都会へ行かなければならない。

インフルエンザの予防には人ごみを避けるというのがありますが、最近の先生はディズニーランドを取り入れるのが定番になっている。

教育的な観点よりも子供たちの人気取りに腐心する先生の気心が現れているんですが、人ごみの最たるところですね。

もちろん、しっかりした教育観を持った優れた先生に教えてもらったときには、ディズニーランドが外れて「江戸の文化」「首都東京の実態」を垣間見る場所を研修先に選んでくれますが。


ところで、新型インフルエンザを水際で予防する国の対策も、一定の効果はあるもののほころびを見せています。

国内で感染が広まることを念頭において、個人単位で防御する必要に迫られてくると思います。

田舎者は、都会の人ごみを避けて感染予防と考えたりしますが、満員電車で通勤するリスクに比べれば大したことではないように思います。

つくづく、都会に暮らす人たちは、こういうときには大変だなあと、人事ながら心配になります。

満員電車で都心のど真ん中に通勤していたときのことを考えると、ウィルスを持った人が同じ車両にいれば、爆発的に感染が広がることが容易に想像できます。


さて、田舎者の子供たちが都会を学びにいくとして、移動はほとんどチャーターバスだから心配はない。

問題は、不特定多数が密集する場所だ。

先にあげたディズニーランドは教育的にも論外だが、浅草寺や月島のもんじゃ焼きなども目的地に入っているらしい。


もんじゃが入っていることにはちょっとびっくりしたが、うまいもんじゃ焼き屋は予約ができないところがほとんどだから、どうやっていくのかな。

都会で仕事人間だった頃、月島には頻繁に通って、もんじゃをいただいていました。

お気に入りの店は路地の奥の方にあって、早く並ばないと待ち時間がすごーく長くなってしまう。

大食らいのグループで出かけていったときには、メニューを選ぶのが面倒だからと、「おやじさん、上から順番に出して!」なんてこともしょっちゅうやってた。


新型インフルエンザが国内で確認されたからといって過剰に反応することは避けたい。

しかし、リスクを高める行為はできるだけ少なくすることも重要だ。

学校の判断は難しくなるだろう。

延期する選択もあるが、パンデミックが待ち受けている可能性も高い。

なんとなく他人事だった新型インフルエンザが、一気に現実味を帯びるここ数日となりそうです。  
Posted by komachan at 08:24Comments(0)教育