2007年07月17日
・災害の教訓が生かされない被災地

柏崎原発の敷地内で施設の一部が損壊し火災が発生しました。
想定外の震度がもたらした、予想外の被害だということです。
原発の安全性までも揺るがした今回の地震ですが、わずか3年前にも同地域で発生しています。
原発の安全性は後日に検証するとして、被災者の震災直後の対応に焦点を当てて考えてみました。
今回の被災地には、私の親類縁者が住み暮らしています。
また、報道される被災地の現状なども拝見すると、震災直後に発生する被災者救援に対して、前回の災害の教訓が必ずしも生かされていません。
災害直後の生活に最も不便となるのが、トイレです。
水洗便所の普及に伴って、水がなければ排泄ができない状況に陥りやすくなっています。
3年前に、この状況に陥っていながら、全くといってよいほど対応策が練られた様子がありません。
また、断水によって生活用水が不足しているようですが、一部の給水をもらいに来た被災者の声として「体を洗う水に困ってもらいに来た」というのがありました。
水を使うことがすなわち水道水の利用を意味し、体に入れる水とその他の水の使い分けに工夫されていない様子がうかがえます。
飲み水や炊事に使う水はきれいな水が必要ですから給水に頼るとしても、それ以外の用途では、川の水、農業用水の水、雨水など、周囲の環境にある水を有効に活用する方策が住民に示されていないようです。
地震災害に連続して直面した地域でもこの程度ですから、未経験の地域ではさらに対策が遅れていると考えられます。
行政の対策向上を求めると共に、個人レベルで数日間は生き延びられる対応策が必要だと感じました。