2007年07月19日
・震災を利用した選挙戦略の失態

地震発生直後に安倍総理が現地入りしたことなどは、その最たるものです。
国家の最高責任者が、自然災害の発生した現場へ、全貌がつかめていない段階で乗り込むことなどはあってはならないことです。
余震が続く現場であり、災害に巻き込まれる危険性が高く、総理が震災で犠牲になった場合の危機管理体制にまで、考えが及んでいません。
震災直後の現場は混乱していて情報が錯綜しますから、現地で得られる情報は限られます。
総理官邸にいて、情報を集約し、的確な判断を下すのが国家の最高責任者としての務めです。
さらに、混乱している現場に総理大臣が乗り込んでいったら、警護の人員を割かねばならない現地の当局者への負担に配慮が全くありません。
危機管理が全くできていない安倍政権の象徴的な出来事でした。
選挙向けのパフォーマンスに震災を利用したことは、本人の思惑とは裏腹に大きなダメージとなってしまいました。