2007年10月08日
・ノリックこと阿部典史さん事故死

大型スクーターに乗って一般道路での事故だというのが、彼の死に場所としては似つかわしくなかったと思います。
レーサー阿部とは、彼がアメリカから帰国したばかりで無名だった頃、筑波で開催されたBOTTに出場していた時に「遭遇」しました。
我々サンデーレーサーとはあまりにも次元の違う天才的な走りに圧倒されました。
バイクを自由に操るといってしまえば月並みな表現になるし、極限のスピードで曲芸をしているといったら誤解されるかもしれないが、とにかくバイクに乗っているものから見ると信じられないライディングでした。
メージャーになるまでのほんの短期間ではあっても、クラブマン誌のTDMプロジェクトなどでシングル&ツインライダーに夢を与えてくれました。
サーキットは危険だと思われているかもしれないが、極限のスピードで走っている反面、皆が同じコースを同じ目的のために走っているので、一般的な交通事故のような衝突事故がない分、安全な面もある。
あれほどのレーサーでも一般道の交通事故は避けられない。
相手が予測不可能な動きをしたのでは天才ライダーでも回避困難なんだ。
先日のハーレーおじさんの死亡事故とは次元が違うかもしれないが、やはり交通事故は起きてしまう。
阿部典史さんのご冥福をお祈りします。