2008年10月06日
・家族で稲刈りできることに感謝

長女だけは所属する部活動の大会と重なり不在でしたが、快晴の土曜日は絶好の農作業日和。
生育初期の天候不順を乗り越えて、今年も我が家の食卓に自給米が安心を与えてくれます。
汚染米が日本中に広がり、安心な米はどこにあるのか疑心暗鬼になっている消費者も多いと思います。
国産米との証明書がついた汚染米があったというのですから、何を信用したらいいのかわからなくなってしまいます。
自分で作る米が一番安全なんですが、田んぼを持っていない人には言うだけ無理。
せめて作り手の顔が見える信頼関係に基づいた食品を食べるように心がけたい。
我が家ではほとんどを自家消費するので、手間を惜しまずに農薬や化学肥料は使わない。
近所の篤農家といわれる人でも「つべこべ言わずに除草剤振りゃ楽だろ」と、アドバイスしてくれます。
種まき前の種子消毒から始まり、いもち病の防除、カメムシ殺虫などなど、ありとあらゆる場面で薬が投入されています。
ひところに比べれば農薬の使用はかなり減ったようですが、「楽をするため」に使われるので安全が軽視されることも可能性としてはすくなくありません。
近所の果樹農家の方は臆面もなく、「今は使っちゃいかんといわれているが○○(農薬の品名)が効くんだよ」と、禁止農薬をいまだに使い続けている。
そこのお宅からの果物のおすそ分けは丁重にお断りしています。
安心して口に入れられる食べ物は、自分で作るのが無理な場合でも生産者の人となりを確かめないと顔が見えても安全とはいえない場合があります。
日本の農政は、国民の食を守るために機能しているとは言えませんね。
農業団体や関連業界の利益は必死に守りますが、個々の農家が置かれた状態には無頓着。
大規模集約しても日本の農地が守れないことは農家が一番良く知っています。
では、誰が守っているのか。
多くの農家では、爺ちゃんや婆ちゃんが、こつこつとご先祖様からの授かり物を大事に引き継いでいるのだと思います。
しかし、ここからの世代交代が今難しくなっていることが日本の食を脅かす根幹です。
国民の食を誰が守るのか。
食を守る人をどうやって育てていくのか。
自民党が失敗した農政の尻拭いがこれからはじまります。