2008年10月22日
・リニアより飯田線の超高速化

本論の直線ルートとは別に、長野県のエゴによる迂回ルートが2案あるのが恥ずかしい。
そもそも、リニアが公共交通手段として不可欠なかどうかが怪しい。
環境破壊を考えれば、作らないに越したことはない。
だから、アルプスを貫こうが伊那谷を縦断しようが地域環境に甚大な悪影響を及ぼすことには変りがない。
長野県の中部地域では、地元の利益のために軌道を迂回させようとし、上伊那でもその恩恵に預かろうと欲に目がくらんだ財界人が声を上げています。
しかし、単線の飯田線の複線化もままならないほどに急峻なアルプスに挟まれた伊那谷に、あらたに広大な軌道を必要とするリニアを通すことができるのか疑問です。
今回、JR東海が可能だと報告したことは、飯田線の複線化の可能性も認めたことになる。
もちろん、コストの面から難しいのは理解できる。
地元として本当に欲しいのは、地域環境を大きく破壊するリニアではなく、飯田線の高速化です。
国家プロジェクトとしてリニア新幹線が必要だというなら、地域のエゴは無視してでも国全体の利益として作るべきではないでしょうか。
その際には、地域交通網整備として連結する鉄道も超高速化するのは当然です。
リニアが通れば地域が活性化すると思い込んでいる人たちは、新幹線の開通で在来線が廃れた地域を視察して研究したほうがいい。
夢物語に踊らされるだけでなく、弊害の危険性にも着目して、冷静に受け止めることが求められています。
実際は、利権が欲しいだけの自民党宮下一族を筆頭とした土木族が先頭に立った強欲がうごめいているだけなので、理屈など関係ないんですよね。