2010年09月09日

・豊かな実りには、大きな代償がある

これからの国際社会にとって「水」の問題は極めて重要課題だと思います。

米カンザス州を中心とする地域の地下には、「オガララ帯水層」といわれる巨大な地下水層があり4兆トン(琵琶湖150杯分)の水を湛えているとのことです。

これらは山地に降った雨水が数千年を掛けて蓄積されたものですが、戦後60年間に主として農業灌漑用に汲み上げた結果、最近では水位が下がり、一部では枯渇しているのが現状です。

 広大なアメリカの穀倉地帯も実際には有限な地下水によって支えられている、言い換えれば一見豊かな実りに対して地球は莫大な代償を払っていることになります。

◇   ◇

 熊本は阿蘇山系の伏流水によって水の豊富なところとして知られていますが、最近では市内の水前寺公園の池の水位が下がり問題となっています。

工場誘致で地元にやって来た企業も水の使用だけでなく、浄化して還元することに取り組んでいると聞きました。

ウオータークライシス(水危機)とかレインハーベスト(雨水の利用)といった言葉もだんだん話されるようになって来ました。

これからのキーワードは、勿論人口や食糧の問題もありますが、水の問題が益々重要性を増してくるものと思います。 =農業協同組合新聞 2010.08.05=

     ◇                    ◇

見慣れない新聞の少し前の記事ですが、とても重要な示唆に富んでいます。

ウオータークライシスは、数年後には日本でも社会の共通認識になっていると思います。

地球温暖化の危機よりも差し迫った危機が水環境に起こっています。


一般の人が知らないのは、マスコミが取り上げないから。

マスコミが関心がないのは、グローバルな情報源を持っていないから。

日本は水ビジネスで、世界から大きく遅れています。


個々の技術では優れていても、総合的なプロデュース力で劣っている。

水メジャーが世界の水ビジネスを席巻しているのを、指をくわえて眺めている。

その一因が、生活水は自治体が責任を負うとの日本人の常識にある。


行政の業務が非効率なことは誰もが認めることなのに、浄水場や下水処理場の運営は行政の専売特許と信じて疑わない。

水源から排水の末端まで、総合的に管理する技術力を磨かないと、世界の水ビジネスから遅れるばかりだ。

一部では、国を挙げて水ビジネスの遅れを取り戻そうとする動きはあるが、国民的な支持を得るまでには至っていない。


水ビジネスが持つ重要性をマスコミが痛感し、国民に真実を知らせる必要があると思う。

ローカルなマスコミものんきに構えていてはダメだよ。

信毎さん。  
Posted by komachan at 20:05Comments(0)社会問題

2010年09月08日

・幸福は金では買えない

カネで買えぬ?幸福感、年収7・5万ドルで頭打ち


収入が上がるにつれ生活の満足度は上がるものの、必ずしも幸福感が増すとは限らないとする調査結果をダニエル・カーネマン米プリンストン大教授らがまとめ、米科学アカデミー紀要で7日発表する。

 「幸福は金で買えない」という通説を裏づける報告と言えそうだ。カーネマン教授は、米国人45万人以上を対象に調査会社が実施した電話調査のデータを基に、年収と幸福の関係を統計的に分析した。暮らしに対する満足度を10段階で自己評価してもらう「生活評価」の数値は、年収が増えるにつれ一貫して上昇した。

 しかし、「昨日笑ったか」などの質問で測る「感情的幸福」の度合いは、年収7万5000ドル(約630万円)前後で頭打ちになっていた。

 教授は「高収入で満足は得られるが、幸せになれるとは限らない」と結論している  =読売新聞 9月7日=

     ◇                    ◇

気持ちの良い調査結果ですね。

大金持ちが幸福に暮らしているわけではないという、痛快な気分にさせてくれます。

物欲は満たすが、心は満たしてくれないのがお金。


だからといって、貧乏な家庭が幸せということにはならないわけで、ほどほどがよろしいようです。

アメリカの調査ですから、そのまま日本に適合するわけではないでしょう。

日本でやったらいくらくらいで頭打ちになるんでしょうかね。  
Posted by komachan at 19:36Comments(0)雑感

2010年09月07日

・北沢俊美が暴力団ネタで告訴

北沢防衛相、講談社を提訴=東京地裁


 写真週刊誌フライデーに暴力団関係者と深い付き合いがあったように報じられ、名誉を棄損されたとして、北沢俊美防衛相は7日までに、発行元の講談社(東京都文京区)を相手取り、3300万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。

 訴状によると、記事や写真を掲載したのはフライデー2010年7月9日号。記事の見出しは、全国紙の新聞広告でも紹介された。北沢防衛相側は「記事の主要部分はすべて虚偽だ」と主張している。

 フライデー編集部は「記事内容には十分自信を持っており、裁判で真実を明らかにしていきたい」としている。 =時事通信 9月7日=

     ◇                    ◇

是非とも敗訴してもらいたい。

火のないところに煙は立たないのだから、隠し通せはしないはず。

出版社への脅しとしての告訴ですね。


長野県の民主党議員ではほかにも、下条みつが裁判を抱えている。

こちらは告発されている側。


サポーターの登録をめぐっては、下条みつ衆院議員(長野2区)の事務所が、建設会社から集めた社員名簿を抜き出して登録していたとして、元秘書が東京地検に政治資金規正法違反の疑いで告発している。

 別の建設会社の50代の男性社員には2日ごろ、投票用紙が届いた。少なくとも同僚6人に投票用紙が送付されたという。

 下条氏の元秘書によると、2005年当時、同氏の選挙運動にかかわっていた大手ゼネコン社員から県内建設会社の社員名簿を受け取り、サポーター名簿に書き写したという。この名簿の中に、投票用紙が届いた社員のいる建設会社が含まれていたという。

 下条氏は「(名義貸しについて)苦情が事務所に直接来たわけではないので分からない。2005年当時、秘書にサポーター名簿の作成を指示したことはない」と事務所を通じてコメントした。


長野五区の加藤学も告発の準備は整っている。

自滅することが確実視されているから相手にしないだけのことだが、あんまりなことをやり続けているようだと昨年の選挙関係者から逆襲を食らうぞ。

自分の保身のために小沢一郎を利用しているような奴だから、民主党本部ではつまはじき者ですがね。  
Posted by komachan at 20:13Comments(0)政治一般

2010年09月06日

・SoftBank740SCで無用なお知らせ

ソフトバンクのプリペイドユーザーに「重要なお知らせ」が届いている。

     ◇                    ◇

◆この度「SoftBank 740SC」において、以下の事象が発生することが確認されました。

お預かり修理にて本事象を改善するため、お手数ですが最寄りのソフトバンクショップまでお持ちいただけますようお願いいたします。

なお、お預かり修理において電話帳などのデータは消去されますので、事前にお客さまにて控えをとっておかれることをおすすめします。

≪事象≫
特定コンテンツ再生時、ごくまれに携帯電話が再起動を繰り返す場合がある。

     ◇                    ◇

私もプリペイド携帯ユーザーの一人なので、お知らせが届いたんだろう。

不具合は修理してもらいたいが、データが消去されてしまうのは困る。

ユーザーがバックアップできるものとできないものがあり、過去のメールはできない部類にある。


結論から先にお伝えすると、プリペイド携帯のユーザーには、無関係の不具合であって、ソフトバンクが無作為に740SCユーザーに送り付けた、ずさんなお知らせメールです。


データのバックアップができないのでは困るから、問い合わせ先に尋ねてみたが、やはりできないの一点張り。

メールは一件ずつ転送しろとまで言われた。

ソフトバンクが契約しているコールセンターの質の低さには驚かされる。


ユーザーがバックアップできるデータも、メモリーカードを追加しているユーザーに限られる。

メーカー側の一方的な不備で生じた不具合なのに、ユーザーに責任転嫁するソフトバンクのやり方はひどい。

これではいつまでたっても二流の通信事業者から脱却するのは無理だね。


いろいろと尋ねていて分かったのだが、お知らせの対象者はプリペイド以外のユーザーに限られる。

すなわち、インターネットに接続できるユーザーだけが対象なんだと。

プリペイド携帯はインターネットに接続できないので無関係だと、初めから伝えていれば問い合わせなど必要なかったのにと思う。


ところが、バックアップを取っていて気が付いた。

バックアップ作業の一つで、「携帯電話が再起動を繰り返す」事象が発生した。

ソフトバンクでも把握していない新しいバグだろう。  
Posted by komachan at 20:14Comments(0)雑感

2010年09月05日

・酷暑の中の運動会

9月も猛暑が続いています。

京都府京田辺市では39.9度と、全国で今年最高気温となったほか、9月の国内最高気温を10年ぶりに更新しています。

全国921観測地点中128地点で35度以上の猛暑日、653地点で30度以上の真夏日となったというから、日本全国どこもかしこも暑い!


本来なら秋の風情が感じられるはずの駒ヶ根でも、厳しい暑さは他所事ではありません。

でも、秋になるはずだからと秋らしい行事が予定されているので、熱さに負けじと頑張ったのが本日の運動会。

神社の境内だから木陰があって少しは涼しいから何とか開催できますが、学校のグラウンドのようなところでは熱中症が怖くなってしまうような陽気です。

市内では、危険だからと運動会を中止にした地域もあったと伺っています。


暑さのせいでしょうか、ご年配の方の参加が目立って少なかった。

無理して熱中症になるよりは、家にいて静かにお過ごしいただいた方が安全です。

自然現象だから仕方がないですよね。


熱中症対策は水分補給というすりこみがかなり浸透してきているので、用意した麦茶はどんどん消費されていきます。

甘いジュースよりもスポーツドリンクが喜ばれるのも納得です。

上の画像は、競技の一つの「ビール早飲み」

ストローで飲むから酔いのまわりが早い。


効率よく酔っ払うには良いですが、血圧の高い方には参加を辞退していただかないと、不測の事態も考えられる。

子どもたちは、大人が真剣にストローでビールを飲む姿が面白くて、近くによって眺めていました。

ばかばかしい競技に真剣になれる大人っていいですね。  
Posted by komachan at 20:44Comments(0)一休み

2010年09月04日

・家中を薫煙して蚊を退治

室内に煙が充満し、煙感知の火災報知機が設置されていれば間違いなく警報が発令される。

しかし、我が家に設置してあるのは熱感知の火災報知機だから反応しない。


先ほど(午後7時前)、家中が白煙に包まれた。

家の中は視界が遮られて、咳き込むほどに煙が充満していた。

火のないところに煙を立たぬというが、火災ではありません。

煙の火の元は、家の中ではないのです。


草刈してあった干し草を一斉に燃やしたので、家が煙に飲み込まれてしまったのでした。

家中煙くさいが、悪いことばかりではないです。

蚊が一匹もいなくなります。

田舎なので近所から文句が来ることはありませんし、お互いさまなので気にもしないのがよいところ。


刈り草は、堆肥に積めれば一番良いのですが、手が足りない時には次善の策として燃やしてしまう。

そのままにしておくと、堆肥化が始まりミミズが棲み付く。

それを餌にモグラが寄ってくる。

その結果、田んぼの畦畔が穴だらけにされてしまい、水漏れの田んぼにされてしまう。


百姓のすることには、一つ一つちゃんとした理由があるんですよ。  
Posted by komachan at 21:01Comments(0)一休み

2010年09月03日

・30年の一度の異常気象

「30年に1回の異常気象」=今夏の猛暑、ラニーニャなど重なる-気象庁検討会


 気象庁は3日、日本の今夏の猛暑について異常気象分析検討会を開き、北半球中緯度の気温がエルニーニョ現象に続くラニーニャ現象で上昇したところに、勢力の強い太平洋高気圧の影響を受けたのが主因と発表した。

同高気圧が強まったのは、亜熱帯ジェット気流が北へ蛇行し、チベット高気圧が日本へ張り出したほか、インド洋や南シナ海付近の対流活動が活発だったためという。


 記者会見した会長の木本昌秀東京大大気海洋研究所教授は、これらの要因が重なって中休みの涼しい日がほとんどなかったのは、「30年に1回の異常気象」と指摘した。

 その上で「地球温暖化が進んでおり、最高気温がどんどん更新されるような夏をまた近々経験する可能性がある。熱中症でたくさんの人が亡くなったが、十分な対策を取っていただきたい」と述べた。


 今月の厳しい残暑は2週間ぐらい続く見通し。一方で、ラニーニャ現象の影響で強い台風が日本を襲う恐れもある。

同現象は少なくとも冬まで続くと予想され、「寒い冬になる確率が高い。日本海側の降雪が早いかもしれない」(木本教授)という。 =2010/09/03 時事通信=

     ◇                    ◇

30年に一度だから異常気象ですが、これが続くとなれば例年の気候ということにもなりかねない。

夏暑く、冬寒い。

当たり前の気候のようですが、それがきびいしい気候になるとすれば国としても何らかの手立てが求められる。


住宅の高断熱化は急務となるだろう。
  
Posted by komachan at 21:35Comments(0)温暖化防止

2010年09月02日

・小沢当選なら阿部知事は震え上がる

民主党の代表選挙が始まりましたね。

日本の総理大臣を決める選挙でもありますから、無関心というわけにはいきません。

ただ、長野県で一番民主党の代表選挙に神経をとがらせているのは、間違いなく阿部新知事です。


菅総理が率いる民主党に全面支援されて当選した「政権与党知事」のレッテルは、本人の意思に関係なく全国に知れ渡っています。

県内でも、政権与党に支援されているから投票した有権者が多いでしょう。

裏返せば、阿部氏個人の魅力で知事に成れたのではないということになる。


仮に小沢新首相が誕生すると、阿部氏と民主党の関係は蜜月どころか冷え切ってしまう。

長野県議会でも少数与党で薄氷を踏むような議会運営が待っているというのに、政権与党とのパイプまで細ってしまっては県政運営が立ち行かなくなってしまう。

この程度のリスクは承知の上で民主党に魂を売り払って知事になったのだろうから、覚悟はできていると思うが。


長野県が独立した自治体として立ち行かなくなる状況を作り出そうとしているのが、新知事だというのだから不安だ。

国の直轄領地として、自治権を放棄してしまった情けない長野県に暮らさなければならないのは誠に残念。

そうならないように、できる限り努力はしたのだけれど、足を引っ張るバカどもが北の方に少なからずいたことがあまりにも大きく影響した。

こいつらも民主党とのパイプを誇示して、虚勢を張っていた。


国に物申すことができるのが立派な知事の証しでもあるはず。

この夏の長野県知事を巡る魑魅魍魎は、民主党にすり寄り、影を利用した時点でろくな知事を選べない状況にあった。

村井知事から続く、不幸な長野県の運命はまだまだ続きがある。  
Posted by komachan at 21:30Comments(0)政治一般

2010年09月01日

・模擬長野県知事選で松本氏当選

松本氏が”当選” 下諏訪向陽高で知事選模擬投票を開票


 下諏訪町の下諏訪向陽高校は8月31日、7月末に全校生徒約600人に呼び掛けて実施した県知事選挙模擬投票の開票を行った。得票数は松本猛氏133票、阿部守一氏93票、腰原愛正氏68票で、松本氏が”当選”。高校生ならではの「教育」を重要施策に挙げる声が多く、大人たちの選挙とは違った結果が出た。

 模擬投票は7月23、26日に行い、1年生は現代社会の授業、2、3年生は自主参加で1票を投じた。投票用紙には候補者氏名のほか、新知事に望む重要施策を9項目から二つ選んで書いた。

 投票率は48.9%。ただし授業の一環で投票した1年生の96.6%が数字を引き上げており、自由参加の2年生が26.4%、3年生は22.4%と関心は低かった模様だ。

 求める重要施策は、1、教育 2、高齢者福祉や医療 3、財政立て直し 4、産業の振興と雇用 5、子育て支援 6、観光のてこ入れ 7、公共投資の拡大 8、その他 9、特にない-の順で続いた。

 開票作業は、生徒会の選挙管理委員会の3年生10人が行った。「(重要施策に)なんで高齢者福祉がこんなに多いんだろう」「教育マジ見直したほうがいいよ」などと話しながら、票を仕分けた。

 結果が実際の選挙と異なったことについて、3年の杉山美沙さん(17)=岡谷市堀ノ内=は「大人と高校生では考えてることに違いがあるのかな」。模擬投票を担当した学校司書の松井正英さんは「松本氏が教育について訴えていたことが高校生の心をとらえたのでは」と推測した。

 卒業後就職するつもりだったが求人が少なく、進学に切り替えた-という3年の清水勇吾君(17)=茅野市金沢=は「雇用問題に取り組んでほしい。まじめに働く人がバカを見ない世の中にして」と新知事に注文。投票率の低さにも苦言を呈し、「高校生だから関係ないという考えは、無責任に感じる」と話した。 =2010-9-1長野日報 =

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純粋な目線で選ぶと、知事の適任者が異なるという結果は興味深い。

逆に、知事に当選した阿部氏が、誰に都合がよいから当選したのかという話になる。

目先の利益に飛び付く有権者に選ばれたのが阿部氏だとすれば、高校生が自分たちの未来の展望を託したいと思ったのが松本氏。


選挙は、政策や理念ではなく、目先のニンジンで決することがあるということの裏返しのような気がする。
  
Posted by komachan at 19:05Comments(0)知事選挙