2012年03月24日

・古い和風ペンダント照明をLED化

古い和風吊り下げ照明器具をLED化しました。
磁器レセプタクルE26白を3個使いました。
資材費は894円なり。

蛍光灯器具の安定器などを外して、レセプタクルに配線をネジ止めするだけですから難しくありません。
3灯同時点灯と1灯点灯、それにナツメ球の三段階切り替えができます。
元々の器具のスイッチ機能をそのまま利用しました。

LED電球は、600lmを二つと830lmが一つで合計2030lm。
和室としての明るさは十分です。
さらに明るくしたいときには、830lm×3にするか、レセプタクルの数を4基にすればいい。

古い蛍光灯器具を捨てずに再利用しましょう。
ただし、安全性は自己責任でお願いします。  
Posted by komachan at 20:34Comments(0)省エネ

2012年03月23日

・ペンダント照明器具のLED電球化

先日、ニトリにて買い物。
粗悪な家具には目もくれずに、節電資材を物色。
ありました。自作LED照明器具パーツ。

ペンダント照明のソケットとシェードを購入しました。
ネットで仕入れたLED電球もあわせて7500円なり。
好みのLED電球を取り付けることで、照度と色合いの組み合わせに自由度が高い。

33年前に取り付けられた蛍光灯と比較して、同じ明るさで約半分の消費電力になりました。
一年間で約1000円の電気代節約になるので、費用は8年くらいで元が取れてしまいます。

次は、古くなった蛍光灯を改造して、シェードを新調すること無しにLED化しようと作業を進めています。
製作費は半額以下に抑えられる見込みです。  
Posted by komachan at 20:23Comments(0)省エネ

2012年02月01日

・断熱と省エネリフォーム講習会

一日つぶして『断熱と省エネリフォーム講習会』に出かけてきました。
すごく疲れました。
特に、精神的に。。

案内資料には対象に設計事務所なども含まれてプロ向けだと思って行ったら、現場の作業員向けの安直マニュアルの説明でした。
断熱の基本を知らなくても基準に適合させるための施工ができるようにするのが趣旨のようでした。

休憩の合間に「今回省かれた『性能規定』の講習会予定は?」と尋ねたら、
「ありません」
「最新の設計資料などが用意されていると思って来たのですが、それらはどうしたら入手できるのでしょうか」と尋ねたら、
「webで注文を受け付けていますよ。」

絶句・・・。

さらに、休憩を挟んで4時間の講習プログラムが組まれていたのに、なぜか30分早く切り上げて終了。
他の会場では、講義が終わったあとの質疑応答で有意義な情報があったということで、時間を多く取ってくれたのかなと思ったら
「これにて解散!」

「質疑応答は?」と尋ねたら、
「faxかメールでお問い合わせください」・・・。
なんじゃこりゃ!!!

定員50名のところに40人以上来ていたから、関心はそれなりに高かったと思います。
断熱の基本を知らなくても現場に出なければならない作業員にとっては、あんちょこが得られたから仕事に都合がいいかもしれない。
でも、基本も知らずにあんちょこで設計された断熱設計は必ず高コストになります。
最適設計には基本が不可欠だからです。

日本の住宅が、低次元の省エネ性能しか保有していない理由を実感して帰ってきました。
みなさんのお宅の省エネ性能は大丈夫でしょうか?
施工している工務店が『仕様規定』という、あんちょこだけに頼っていないでしょうか。

設計図書に、『性能規定』による評価書があるかどうか、確認したほうがいいですね。  
Posted by komachan at 20:54Comments(4)省エネ

2012年01月19日

・結露防止策の決定版 SBCにて

取材終了。

放送3分の枠に3時間の取材。
力が入ってました。
番組で放映されるところ以外の余談を取材時間のほとんどに費やした気がします。

「これは、あの番組で使える」などと、結露からどんどん発展していきました。

結露を止めるには断湿と断熱を切り分けつつ連動して考えなければならないので、短時間に要領よく視聴者に伝えるのは簡単ではありません。
だから、今回は『窓の内側に障子がある場合』という条件設定をしました。
障子で熱を遮られた外側の窓が冷えて、障子を透過した湿気が結露するという状況です。

対策としては、障子の枠(框という)の内側に中空のポリカーボネート板をはめ込んで断湿する。
同時に、柱との隙間を毛糸で目張りし、引き違いの障子同士の隙間は隙間シール(毛状)で空気の流れを遮断する。

窓への湿気の供給がなくなるから結露が止まるという単純化した話です。

では内側の中空ポリカの表面は結露しないのか?
疑問が生じるかもしれませんが、時間の関係で割愛しました。
断熱という言葉を入れてしまうと『断』が二つになって混乱するからです。

           ◇                    ◇

【放送日時・番組】
1月20日(金)18:15~18:55
「SBCニュースワイド」

【コーナー名】
「いまどき!フライデー」
(毎週金曜日に放送の生活情報コーナー)
  
Posted by komachan at 20:28Comments(0)省エネ

2012年01月08日

・薪ストーブの遮熱

うちの薪ストーブの周囲はアルミのヘアライン仕上げです。
というと聞こえはいいのですが、実際はアルミホイルを貼り付けてあります。

強力な遠赤外線の輻射熱を発する薪ストーブは、壁面を直接暖めます。
壁面からも二次輻射が発せられるので、薪ストーブの置いてある部屋は室温以上に温かく感じるんですね。

ところが、外壁を暖めるということは、その熱の何割かは外に逃げてしまうことを意味します。
断熱材があるから大丈夫と思っていると、さにあらず。
エアコンなどの空気暖房と違って壁の表面空気による熱抵抗がない分だけ薪ストーブの熱は外に逃げやすいんです。

そこで、遠赤外線を効率よく反射するアルミ箔の出番です。
すでに5年間、薪ストーブの脇にアルミ蒸着シートを張りつけたラワン合板で、その効果を検証してあります。

壁が吸収していた遠赤外線が、アルミ箔で反射されて室内に照射されるので暖かさが倍増します。
ハロゲンヒーターの正面にいるときに似てますね。

薪ストーブの熱を無駄にすることなく、有効に暖房に使うための一工夫です。  
Posted by komachan at 20:54Comments(0)省エネ

2012年01月04日

・新築なのに低断熱住宅が多すぎる

仕事始めの4日ですが、昨日に「仕事」をしてしまったために、今日は振り替え休日にします。
仕事の成果は、外見に何の変化もなし。
これが大切なんですね。
せっかくリフォームするのだからと欲を出すと無駄な出費を招く。
見た目は近所の家と変わらないのに、中身はまったくの別物が目指すところ。

すでに、寒冷地の次世代省エネ基準(Q値1.9)をクリアして、当面の目標は1.8を切ること。
断熱リフォームに着手する前はQ値(熱損失係数)9.4の無断熱住宅でした。
近隣の古い家の多くは、未だにこの状態です。
ガンガン石油を燃やし、電気を浪費して寒さを凌いでいる。

一方の新築住宅もそれほど省エネが進んでいないようです。
暮れの常会の忘年会で、二年前に新築した家の暖房費を尋ねたら、電気床暖房だから月に3万円だそうです。
うちの200倍!

ここ数年で、常会内には9軒の新築住宅が建ちましたが、うちよりも優れた断熱性を有するものは一軒のみ。
総合的なエネルギー収支でうちに迫るものは皆無です。
エネルギーを垂れ流しする家が、作り続けられている現状を何とかできないのだろうか。  
Posted by komachan at 23:15Comments(0)省エネ

2011年12月26日

・温かいのは猫だけじゃない

晴れているのに雪が舞うことを『風花』と表現しますが、地方によってはタヌキの嫁入りともいうのだとか。
冬でも晴天率が高い南信では珍しく現象ではありません。

窓を隔てた外気は氷点下並の寒さでも、座敷の縁側はポカポカ。
太陽の恵みですね。
この温もりは廊下を伝って居間の天井に設置した換気扇に吸い込まれ、家中に届けられます。

薪ストーブ上部の暖気を送風する仕組みですが、家中の空気が循環するので、どこか一箇所が温かければそこが熱源になります。
温度差があることで生じるヒートショックとも無縁です。
換気扇の消費電力は24時間運転時で僅か16W。

冷え込みが厳しくなって薪ストーブONとなっても35Wの電力があれば、家中全館暖房です。
古い木造住宅でも最新のエコ住宅を凌ぐ省エネ性を備えた空調環境が作れるんですよ。  
Posted by komachan at 20:13Comments(0)省エネ

2011年12月21日

・中部電力からの節電のお願い

やはり来ました、節電。
浜岡原発停止に伴うといってますが、実情は供給余力がなくなった関電に電力融通するために必要な電力確保ですね。
どちらにしても、「原発を止めたのだから節電しろ!」と脅迫している。

現実には誇大宣伝をせずとも省エネ意識を高めることで全体としての電力需給はバランスを保てるはずだが、電力会社としては原発を再稼動しなければ節電させるぞと宣伝したい。

一方、先の地球温暖化防止会議で日本は削減義務から離脱する意向を示している。
国民や産業界がふんだんにエネルギーを使いたいと要望しているからです。

原子力にしろ、化石燃料にしろ、消費した分を再生して後世のために補充することが出来ない。
傲慢な資源の浪費に他なりません。

電力会社の思惑は原発再稼動への布石かもしれませんが、節電は人類としての義務ですから励行しましょう。
そのためには無駄な暖房をしない。
やっぱり断熱だ^^  
Posted by komachan at 19:43Comments(0)省エネ

2011年11月27日

・LEDシーリングライト

頻繁に点滅を繰り返す居間にはLEDライト。
蛍光灯だと6000時間程度の寿命があるものの、一回の点滅によって1時間の寿命が短縮する。
一日に10回点灯させたとすると2年で寿命を使い切ってしまう。
節電のために頻繁に点滅を繰り返すことが資源の無駄使いになってしまっては本末転倒です。

一方、LEDライトは点滅による寿命への影響がない。
照度も自由に調整できるので、部屋の用途に合わせてきめ細かく明るさが変えられるところも魅力の一つ。
4万時間の寿命は一日5時間点灯させたとしても20年間を見込める。

30年前の蛍光灯と比べると同じ消費電力でもかなり明るい。
買い換えるならLEDライトですね。
価格も蛍光灯と大差なくなってきましたからね。  
Posted by komachan at 23:37Comments(0)省エネ

2011年11月13日

・超ローコスト高断熱窓を自作しよう 初級者編

冬になると結露に悩まされる。
暖房をガンガン効かせないければ寒い。
こんな悩みを抱えた住宅は日本に何十万軒もあるのだろう。
簡単手軽に悩みが解決できたら。
その可能性を探ってみましょう。

           ◇                    ◇

トイレや洗面所の小窓が結露しやすい。
暖房しない部屋だから当然です。
ところが小窓だからこそ簡単に断熱・防露ができます。

中空ポリカーボネート板を使ったトイレの固定外窓。一番簡単なのは網戸のサッシレールを利用した外窓。
使う材料は、ホームセンターで売っている中空ポリカーボネート板(※1)だけ。
網戸レールの幅は約5ミリなので、中空ポリカーボネート板がピッタリと収まる。

製作のポイントは幅に隙間を生じないようにすること。
ダンボールで試作品を作ってから本番に臨むと失敗が少ない。
外窓をはめ込んだだけでも断熱性能は2倍(※2)に向上する。
シリコンシールで隙間を塞ぐとペアガラスを凌ぐ高断熱性を発揮します。

デメリットは、開け閉めが自由にできないこと。
開け閉めしたい人は、中級編にチャレンジしてください。

※1 商品名ツインカーボ等 長さ6尺×幅3尺×厚さ4ミリで2500円くらい。
※2 単板ガラスの熱貫流率6.54(W/m2・K)の逆数が熱抵抗値で0.153(m2・K/W)。これに中空ポリカーボネート板の熱抵抗0.075(m2・K/W)と非密閉空気層の熱抵抗0.09(m2・K/W)を加えて逆数にした3.15(W/m2・K)が外窓を追加した二重窓の熱貫流率。シリコンシールで隙間を塞ぐと空気層の熱抵抗が0.18(m2・K/W)に向上する。

           ◇                    ◇

ガラス戸レールを使ったトイレの内窓。
内窓も中空ポリカーボネート板を使えば簡単にできる。
使用する材料は、
ガラス戸レール5ミリ幅(上、下)
両面テープとアルミテープ
網戸用すきまモヘヤシール
これだけ。

イメージは食器棚のガラス戸。
ガラス戸の代わりに中空ポリカーボネート板を使う。
小窓のアルミサッシ枠の手前の上下にガラス戸レールを両面テープで貼り付けます。

ここでも、ダンボールで試作しましょう。
引き違い戸として不具合がなければ本番の加工に移ります。
取っ手は適当な木片を外側から木ネジで取り付けただけでもOKですが、凝りたい人はホームセンターで物色してください。
切り口はアルミテープで綺麗に塞ぎましょう。

戸の寸法を決めるときに注意するのがサッシのクレセント(※3)の操作。
クレセントを回したときに内窓と干渉しないように。
出来上がったらレールにはめ込んで締めたときに前後の重なりの中心に『網戸用すみまモヘヤシール』を貼る。

両側の柱には、スポンジ製の「すきまテープ]を貼って完成。
すきまテープの代わりにレールを縦に貼るのもあり。
すべりが悪ければシリコンスプレーをレールにシュッと吹き付けると改善されます。

※3 クレセント:サッシを締めるカギ。

           ◇                    ◇

上記の二つの窓を組み合わせると、サッシ枠の結露まで止まります。
ピタッと締る精度の良い施工ができなかったとしても、断熱性能(熱貫流率)は2.07(W/m2・K)。
これは超高断熱窓ガラス(※4)に匹敵します。

※4 超高断熱窓ガラス:ペアガラスの片面に遮熱層を有し、中間層にアルゴンガスを封入した遮熱高断熱複層ガラス

           ◇                    ◇

初心者入門編はこちらを参照してください。 → 初心者入門編
外窓も開け閉めしたいという要望に応えるには、中級編に進みましょう。(検討中)  
Posted by komachan at 20:03Comments(0)省エネ