2008年01月28日
・橋下人気が政策を越えた大阪知事選

大相撲では、ヒール役が定着した朝青龍を、大横綱への道を歩みだした白鵬が投げ飛ばして優勝。
マラソンでは、福士がフラフラになりながら初マラソンを走りきる壮絶なレースが展開されました。
そして、なんと言っても「大阪府知事選挙」で、橋下氏が二番手以降を大差で引き離して当選したことが一番大きなインパクトです。
政策の熊谷(民主)と人気の橋下(自公)の戦いとなりましたが、大阪市長選を勝った民主がそのまま逃げ切るかとも思わせた選挙前の状況が一変し、選挙中は怒涛の橋下旋風が吹き荒れました。
やはり選挙というのは「人気投票」なんだなと改めて実感させられました。
ローカルな視点から見ると、先週の駒ヶ根市長選挙は「誰が一番嫌か」という選択。
昨晩の大阪知事選は「どちらが好みか」という選択。
選択を迫られる選挙では、この二通りのパターンがあると思います。
駒ヶ根市長選挙は、水面下の駆け引きがいろいろ見えていたので、土壇場まで臨場感たっぷりに浸っていました。
一方の大阪府知事選は、大勢が分かりきってしまっていたので、ほとんど関心なし。
大阪のおばちゃんたちを味方につけた橋下氏の圧勝は既定路線だと思っていました。
問題は、この既定路線を覆そうとしてできなかった民主党の無策。
この場合の無策は「政策」に対してではなく「戦術」です。
大阪府知事選に限らず、民主党の選挙は風頼みで、自ら旋風を巻き起こして勝ち抜けることが苦手。
こんなことでは、民主党の政権奪取は夢物語ですね。