2009年05月17日
・選挙の顔よりも体力で鳩山代表

民主党長野県連の調査では、駒ヶ根を含む長野五区の党員サポーターの過半数が岡田代表を望んでいた結果とは食い違ってしまいました。
選挙の顔として選ぶなら岡田氏だが、選挙巧者である小沢前代表の戦略を生かすには鳩山氏が適任だという判断が働いたようです。
有権者の意向よりも、党内の事情が優先した結果ですね。
これが衆議員選挙で吉と出るか凶と出るか。
民主党の選挙態勢は自民党に比べると明らかに脆弱です。
岡田氏を代表に据えて刷新した民主党をアピールすることで表向きは活力を得ることができるが、足腰が弱まってしまって戦う体力がなくなってしまう危険性を秘めています。
半世紀以上政権与党として力を蓄え続けてきた自民党との違いがここにあります。
選挙の顔は岡田だが、選挙の体力なら鳩山というのが本音ですね。
課題は、有権者が求める小沢前代表の「けじめ」と党執行部人事にありそうです。
説明責任を果たしていないと自民党からも執拗に攻められ続けることで、小沢氏が執行部にいることがマイナスに作用します。
しかし、小沢氏が執行部にいないと自民党に勝てる選挙態勢が保てない。
鳩山新代表は難しい舵取りを迫られています。
こういった党内の論理は有権者からは嫌われてしまう危険性がある。
選挙に精通した人にしてみれば、もっともなことかもしれませんが、何事もうわべで判断するほとんどの有権者にすれば胡散臭い政治家の行動原理に写ってしまう。
政治家が庶民の生活を理解できない根本的な原因がこのあたりに潜んでいると思います。