2010年03月11日

・沖縄の基地移転を松本空港で負担

国土交通省は9日、全国の空港の国内需要予測と平成20年度実績を公表し、すでに運用されている97空港のうち64空港で利用実績が需要予測を下回っていることを明らかにした。

予測を上回ったのは羽田などわずか8空港で、国や地方自治体の甘い需要予測が、空港乱立を招いた実態を改めて浮き彫りになった。

予測を下回った空港のうち達成率が最も低かったのは北海道の紋別で、17年度予測の37万1千人に対し実績は12・9%の4万8千人だった。


94年に滑走路を延長した長野県の松本空港はワースト5入り。

05年には35万5千人あるはずの需要予測が、平成20年度の実績では6万1千人と17.2%にとどまる。

過大な需要予測が県民に大きな負担を強いている。


松本空港の名誉のために、少しくらいは持ちあげておこう。

県が2000年に発表した実績では、18万1千人と需要予測の半分には達していた。

しかし、この時点でも過大予測を是正するつもりはなく、2007年には新規路線が開設して33万1千人に達する予測を立てている。

懲りない面々だ。


この予測はさらに右肩上がりが続くとして、2037年には66万7千人もの乗降客を得られるとしている。

2010年の現時点では、廃港の危機に立たされているというのに。

需要予測がいかに当てにならないか、途中の検証もいい加減であることがわかる。


県の予測には2パターンあって、既存路線のみを継続する場合と新規路線の開設を見込む場合だ。

路線縮小が念頭にない。

甘いというか、気楽なお役人の考える机上の空論でしかない。


松本と同じように日本に乱立する空港は、自民党政権の負の遺産だ。

採算は度外視して、空港建設で経済効果を上げようと目論んだなれの果てだ。

地方自治体は赤字が出ても住民が負担すればいいことで、初期投資で利権が潤えば目的が到達できると喜んだ。


民主党お得意の事業仕分けでバッサリやるのがいいだろう。

離島などの他の交通手段確保が困難なところは除いて、コストパフォーマンスが著しく低い空港は廃港にするべきだ。

ワースト10くらいまでは、早急に国の援助は打ち切ってもいい。

それでも存続させたければ、空港所在地の市民や産業界が負担して存続の道を選択させる。


県単位で負担するのは論外だ。

空港は一部の利益に限られるからだ。

松本空港を例にとれば、南信の我々には無用の長物でしかない。


県が多額の税金を投入するというのなら、公益をさらに重要視してもらいたい。

沖縄の負担軽減に名乗りを上げるのだ。

松本空港に米軍基地の移転を受け入れるという英断があってもいい。

沖縄だけに負担を強いるのではなく、日本全国の自治体が広く応分の負担を申し出るには、赤字空港の存在がもっとクローズアップされるべきだろうと思う。  
Posted by komachan at 08:00Comments(0)長野県政

2010年03月10日

・情報提供で身に危険が迫る

長野県駒ヶ根市で発生した建設現場における死亡事故は、発注した県の責任が問われます。

先月23日の長野県議会本会議で入江靖建設部長は「二度と発生しないように、現場の安全管理の徹底を図っていく」と述べ、県発注のすべての工事現場に安全を確認するよう指示したことを明らかにしている。

同部長は「県は発注者として、立ち会いや調査記録などで監督している」と述べたが、「工事の規模が大きく、安全管理は工事に携わっている方の責務で行われている」とも説明している。


工事規模が大きいから安全管理の責任は放棄していると言っていることになる。

本末転倒ではないだろうか。

工事規模が大きくなるほど、安全管理を業者任せにできないとの責任感が生じて当然だと思うのだが。

県も建設現場の実態を知っているので、恐ろしくて腰が引けているのではないかと思う。


「現場の安全管理の徹底を図っていく」のは現場の業者任せになる背景には何があるのか。

事故原因や県の管理責任は「警察などが調査している。結果を待ちたい」と述べるにとどまっているのはなぜか。

官製談合が絡んでいるからではないのか。


県が「大きい現場」と認める一方で、施工能力を超えた受注をしたのもうなずけない。

県議会議員の手土産だったとの指摘もあり、県が積極的に原因解明や再発防止に乗り出せない理由には事欠かない。

村井県政の負の側面が生んだ、官製事件の疑いが濃い。


さて、多くの関係者から貴重な情報が集まりましたが、その半面、関係社内や現場作業員への異常なまでの締め付けが厳しくなりました。

かん口令が布かれたと複数の情報源から伝わって来ているが、何を隠す必要があるというのだろうか。

隠さなければならない「公にするとやばい秘密」があることを自ら認めた形になっている。


今のところ身の安全に関わる脅威を与えられたという話はないが、関係会社に圧力がかかり情報提供した担当者が窮地に追い込まれているケースもある。

読者の皆さんのご協力はありがたいが、まともな相手ではないことが分かったので無理をしないでください。

法令違反をたしなめた協力会社を切り捨てるらしいので、法令順守が社是ではないことは明らかだ。

真実を公にする一般市民にも裏から手をまわして危害を加えることは大いに考えられます。

駒ヶ根にこれほど恐ろしい会社があるとは、恐怖を感じるとともに残念でなりません。  
Posted by komachan at 19:45Comments(0)安全

2010年03月09日

・NBCコンサルタンツが指導

死亡事故を起こした会社が、謝罪会見も開かないのは不思議です。

現場作業員のミスで片付けようとしているとしか思えません。

多くの関係者からのコメントを見てもわかるように、駒ヶ根病院の建設現場で発生した事故は、経営体質に起因している可能性が極めて高い。


反社会的ともいえる経営方針は、独自に編み出されたものなのでしょうか。

誰か指南役がいるのではないかと疑問に思っていたところ、珍しく2ch掲示板からアクセス記録があったので辿ってみたら、「【鉛筆ビル】NBCコンサルタンツ【売却?】★8」というスレに行き当たりました。

ここの書き込みをみると、指導しているのは『NBCコンサルタンツ』という会社のようです。


掲示板には、「NBCとほんとソックリ。」と書き込まれているので、同類の企業なんだろうと推察します。

他にも「NBCと○○○○  類は類を呼ぶ  同じ穴のムジナ  似た者同士  どちらも近づかないほうが良い。  馬鹿がうつるよ。」というのもありました。

事故の原因についても、「NBCがきちんと、『人としていかに生きるべきか』を教育していれば、 起こらなかった事件だ。4名は死ななくて済んだ話だ。 」と言われている。


これを受けて、「『人としての生き方』みたいな、教える側に高い人徳や人間性が求められる教育ではなくて、『利益を確保できない奴は人間失格。給料もらう資格なし』みたいな考え方や、『目先の金をなんとしてでも叩きだすだめのノウハウ』とかを教えていたんじゃないのかな?」と結論付けられている。

関係者諸氏から届けられた経営の実態に通じるものがあるので、納得してしまいます。

知らない会社を責める気はないので、2chの書き込みを鵜呑みにするつもりはありませんが、「類は友を呼ぶ」と言われますので推して知るべしですね。


**関連サイト

「【鉛筆ビル】NBCコンサルタンツ【売却?】★8」  
Posted by komachan at 21:12Comments(0)安全

2010年03月08日

・駒ヶ根病院事故の実態へ情報提供2

長野県立駒ヶ根病院で発生したクレーン事故を追っていますが、圧力がかかってきました。

ブログに直接ではなく、コメントの投稿者に影響が出ているようです。

コメントされる方にご迷惑をおかけするのは忍びないので、十分にご注意ください。


コメントの内容から投稿者を特定する作業を行っているようです。

事故の背景を公にしたくないという切羽詰まった状況が感じられます。

今後、どのような手段に出てくるのか分かりませんので、ブログの記事にもさらに注意を払いたいと思います。


社内からの内通者や関連会社の関係者が多くの情報を寄せてくれていますが、企業倫理に悖(もと)る反社会的な実態ばかりで驚かされます。

事故を追っているのが、個人的な恨みがあるからではないので企業の誹謗中傷が目的ではないことはご理解いただいていると思います。

駒ヶ根の評判を悪くしている企業体質の改善を期待してのことです。

寄せられた情報の中には単なる悪口はほとんどないので、関係者の皆さんが日ごろから心配されている様子が伝わってきます。


社内の様子も企業体質を理解するうえでは参考になると思います。

本日は、そのあたりを重点に。

     ◇                    ◇


やめる際、会社に返却するものリストをもらいました。その中に作業服があったのですが、実際その作業服は自腹で購入したもの。
それを着て悪さされると困るという意図はわかりますが、返せという態度が納得いかない。

えっ!自腹なのに没収されるんですか。

私が退社した時は、企業秘密の設計ツールのみの返却で、会社支給の制服も十着以上もらったままでしたよ。

一本千円以上するプロ用のシャープペンシルも、数十本残ったままです。

おおらかな会社だったのかもしれませんが。

     ◇                    ◇


高速道路は二区間まではのってはいけないルールがあります。
ただ社長を乗せてはしってると平気で一区間でものれという。

高速を使うかどうかは、タイムイズマネーで適宜の判断じゃないですか。

社長を乗せているかどうかは関係ないような気がしますが。

社長を乗せている時には高速を使わせてくれないという、堅実な経営者なら美談なんですがね。

     ◇                    ◇


やめる際に退職金支払いの書類にはんこを押しましたが、計算書類の金額のところは空欄のままで押せと言われました。

退職金の支給基準は明確になっているのが当たり前ですよね。

それを白紙委任しろというのですか。

一流企業では有り得ないと思うのですが。

     ◇                    ◇

このブログの細部にまで目を光らせているので、いつまで追求できるのか先のことはわかりません。

さらなる圧力を加えてくる可能性もあるので、記事の一部(もしかしたら全部)の削除を要求していることも考えられます。

管理者(私)に危害を加えることはないと思いますが、護身には一層注意を払おうと思っています。


幸いなことに、このブログの読者には官公庁の職員や警察が多いので、妙な手出しをすると、すぐに当局の知るところとなります。

また、法的に圧力をかけてくることも予想されますが、誹謗中傷しないことを心がけていれば、やすやすとは付け込まれないと思います。

しかし、裏から手をまわした悪い噂が後を絶たないので、読者のみなさんも今後の推移を見守ってください。(これは誹謗中傷に相当するのかな。そんなつもりじゃないんだが。)

**法令違反、公序良俗に反する実態

産業廃棄物処理費を下請けに負担させる(産業廃棄物処理法違反)  
Posted by komachan at 18:48Comments(0)安全

2010年03月07日

・駒ヶ根病院事故の実態へ情報提供1

駒ヶ根病院事故の隠された実態について、さまざまな角度から情報が寄せらている。

ご協力いただいている皆さん、ありがとうございます。

捜査機関ではないので大したことはできませんが、マスコミの取材と連動して闇の部分が少しずつでも公になるように努力したいと思います。


安全管理に問題があることは、これまでに頂戴したコメントから実感できますが、どういう仕事をし、協力会社をどのように扱っていたから、今回のような事故が発生したのか。

寄せられた情報から裏付けてみたいと思います。

     ◇                    ◇


「現場で使われている重機に軽油ではなく灯油を入れているのを目撃したことがあります。公共下水の現場で灯油はまずいのでは。」

一部の用途に限って重機の燃料として灯油の使用が認められる免除申請の対象になりますが、造成現場は対象外となっていることがほとんど。

もし免除対象としても、現場を管轄する自治体の免除許可を取っていなければ軽油取引税違反ですね。

     ◇                    ◇


下請けに作業服を指定して買わせてます。数ヵ月すると違う物にされて、買い直さなければ現場出入禁止にされます。


あまりにもせこすぎる・・・。

それほどまでに現金が不足しているということか。

     ◇                    ◇


支払い面では満額払われる事は殆どありません。勝手に切り捨てられます。例えば958000円の請求をします。世の中には、8000円の値引きを要求する会社はあります。
ところが58000円引いて来ます。文句を言おうものなら、「次の仕事は無いと思え」位の態度。この仕事をするなら寝てた方がマシと言う人もいます。

これは下請けさんから頻繁に聞きますね。

関連して↓

     ◇                    ◇


下請け代金を半分だけしか払わず、残りは次の仕事を請けた時。当然、次の仕事は言いなり。合わない仕事でも請けざるを得ない。

これもよく耳にする。

下請けが協力会社ではなく、従属会社の位置づけですね。


皆さんの善意でお寄せいただいた情報が虚偽ではないという前提で公表しています。

もし、明らかに虚偽であるものはご指摘ください。

特定の会社を貶(おとし)めるためではなく、腐敗した実態が公になることで自浄作用を期待しての情報提供という位置づけでお願いします。  
Posted by komachan at 20:29Comments(0)安全

2010年03月06日

・クレーン事故を連発して

連日、2千件前後のアクセスがあり、駒ヶ根病院事故への関心の高さがうかがわれます。

新聞報道でも新たな情報が発表されないので、こちらへ赴く方が多いのではないかと思います。


昨日の信毎に、事故隠しの実態が暴かれていました。

昨年末に、今回と同様のクレーン事故が発生していながら、隠蔽していたという。

現場管理にコストの重要性は認識していても、安全は二の次という意識が強く表れています。


昨年末の事故現場も、今回の事故と同じです。

足場パイプに固定された危険周知のためのロープをクレーンが引っ掛け、足場を崩した事故です。

クレーンを中心に半径30mに30人が作業していたというから、奇跡的に死傷者が出なかっただけのようです。

しかし、伊那労基署には事故の報告がない。


現場関係者の証言として、「(同じ事故を2度起こして)経験が生かせていない」と批判の声が出ている。

事故を起こした業者の社長が「事故については聞いていない」とシラを切っているところからも、隠蔽のための口裏合わせが行われている疑いがある。


クレーン事故を連発する危険な現場管理の実態が明らかになっても、元請けのwebサイトでは謝罪の姿勢が現れていない。

事故に一切触れていないのだ。

社会的責任を放棄しているとしか言いようがない。

こんな会社を一部上場に置いておいて良いものだろうか。

株主から何の批判も怒らないのが不思議だ。


警察も、事故現場の状況をまったく公にしない。

事故要因を構成する頂点が村井知事だから、圧力がかかっているのかもしれない。

経営が危ないとも言われている中で、扱いに慎重になってしかるべきだ。

倒産されたら地元の雇用に大きな影響が生じていしまう。


ここは、社外株主に頑張ってもらって経営陣の一新で、企業体質を改める方向に持っていってもらいたい。

駒ヶ根の一流会社が、日本社会の三流である現実は、駒ヶ根市民としては非常に残念だからだ。

優れたスタッフもいるようだから、愛想を尽かされる前に変貌することが必要ですね。


再生するためには、関係者や関連会社の皆さんからの情報提供がカギを握ります。

公にできることはコメントで、重大な真実はメールで、マスコミへの取材ネタは電話しましょう。

メールは → mailto:komachan0@yahoo.co.jp

マスコミへの電話は → 信毎長野本社報道部 026-236-3130 、 駒ケ根支局 0265-83-3756  
Posted by komachan at 13:47Comments(0)安全

2010年03月05日

・自民の徴兵制vs民主の道路建設

自民党も民主党も国民目線からかけ離れていると思いませんか?


自民党憲法改正推進本部は4日の会合で、徴兵制導入の検討を示唆するなど保守色を強く打ち出した論点を公表した。

論点では「国民の義務」の項目で、ドイツなどで憲法に国民の兵役義務が定められていると指摘した上で「民主主義国家における兵役義務の意味や軍隊と国民との関係について、さらに詰めた検討を行う必要がある」と記述。

自衛隊は軍隊ではないはずなのに、徴兵の義務を国民に負わせようとする自民党は、終わってますね。


一方の民主党は、高速道路の「休日上限1000円」割引を見直すことなどによって浮く財源を建設費用に転用するつもりです。

道路会社の建設費は料金収入で賄うのが大原則だが、夏の参院選をにらみ、「高速道路整備の推進」を掲げる小沢一郎幹事長の要望に国土交通省が応じた。

国の支援を受けて採算度外視の建設を続けた、旧道路公団方式への「先祖返り」です。

コンクリートから人へのスローガンは、選挙用のだましだったことになる。


道路会社による料金割引とスマートインターチェンジ(高速道に簡単な料金所を付けた出入り口)設置の二つを「利便増進事業」として、財政支援の対象に定めているが、改正案では、対象を新規建設にも広げるという。

同事業の09、10年度分は各5000億円で、大半が普通車の「休日上限1000円」などに使われる。

政府は10年度に現在の割引制度を全面的に見直し、「上限2000円」制度を導入することなどを検討しているが、現在の割引財源が建設費に転用された場合、新たな割引制度の規模が縮小される可能性もある。


金がないから高速道路無料化は限定的になった。

その代わりに終日割引を導入するという話だったはずだ。

ところが割引のための財源を削って道路建設に回すというのだから恐れ入る。

道路族や土建屋は喜ぶだろうが、圧倒的多数の「普通の人」を怒らせるし、敵に回すことになるのは必至だ。


先の衆院選で民主党が圧勝したのは、普通の有権者が自民党の政治から逃げ出したいと思ったからだ。

土建屋の票と普通の有権者のそれとでは、桁が一つも二つも違うと思う。

高速道路の恩恵にあずかっている普通の有権者は大した数ではないと考えているかもしれないが、高速を使うかどうかではなくてマニフェストの約束が守られないことが問題なのだ。


参院選で民主党に問われるのは、有権者の鼻先にぶら下げる人参ではなく、衆院選で示されたマニフェストの達成度合いだ。

有権者をバカ扱いしているとしか思えない。

賢い有権者の数は多くはないかもしれないが、バカな有権者もそれほど多くない。

普通の判断で民主党のマニフェスト評価をすれば、明らかに落第点だろう。

そこに輪をかけて、コンクリート回帰ではね。


自民党に入れれば軍隊に徴兵される、民主党は昔の自民党に先祖返りする。

これでは二大政党制が定着しない。  
Posted by komachan at 20:50Comments(1)政治一般

2010年03月04日

・反党行為に一番の厳罰

政治家の順法意識は著しく偏っていると思う。

それは現在の総理大臣が顕著だ。


昨日の午後、鳩山総理は参院予算委員会で、「党にとっては反党行為が一番厳しく罰せられなくてはならない」と答弁した。

改革クラブの大江康弘氏の質問に答えた。

大江氏が、2008年に反党行為で自らが民主党から除籍処分となったことに触れた上で、政治資金規正法違反罪で逮捕・起訴された民主党の石川知裕衆院議員が同党から「何も問われていない」と首相にただしたことへ答えたものだ。

政党内部の内向きの論理では有り得るかもしれないが、総理大臣が国民に向けて発する見解ではないだろう。


『政党にとっては反党行為は重大な意味をもつが、犯罪行為が一番厳しく罰せられなければならないのはあらためて言うまでもない』と言うべきだったと思う。

そのうえで、党が処分するかどうかは政党内部の問題であると注釈をつければいい。

犯罪を軽んじているかのごとき印象を与えてしまっているが、犯罪を罰することは党内の処分の有無とは別次元の話だ。


政治にどっぷりと浸かっている政治家は、一般社会通念と異なる考え方が芽生えてしまうのだと思う。

立法の重責を担っているという自覚に欠け、永田町の通念が身に浸透してしまう。

選挙のたびに危ない橋を渡って、警察とのギリギリの攻防を切り抜けて当選した政治家が国会で活躍するので、ある面では仕方がないことだろう。

捕まらなければ犯罪ではないという政治家独特の『正義勘』が根本にある。


選挙の中枢に位置したことがある人ならばほとんどの人が、「これくらいなら警察は検挙しない」と判断したことがあるだろう。

その思いに至った時点で、すでに公職選挙法に抵触している自覚が生じているのだ。

制限速度を時速10km程度オーバーした感覚に近い。


交通の流れに乗るためには制限速度で走ってはいられないとう状況にある道路もある。

選挙に勝つためには、他の候補者がやっているくらいの違反は、こちらの陣営でもやってもいいに通じる。

しかし、この意識は順法精神を麻痺させ、やがて「ばれたら政治生命が終わるが、そこまでやらないと選挙に勝てない」という危険な状況に向かわせる。

ここ長野五区のボンクラ議員も、その一人だ。


こういうのが政治家だから、鳩山総理の言い分が生まれる。

犯罪行為に手を染めた者を除籍処分にしていたら、政党にはほとんど残らない!

検挙されて有罪になるまでは処分保留にしておかなければならないという政党の苦しい現状が反映されている。  
Posted by komachan at 17:48Comments(0)政治一般

2010年03月03日

・節目の5年を迎えて

3月3日は雛祭りですが、ここのブログの記念日でもあります。

満五周年を迎えました。

中原前市長の腐敗した市政に憤りを感じ、市民の力でなんとかして市政を動かすことができないかと思って始めました。


合併特例債という泡銭を目当てに、箱モノ建設を目指して不要な合併を公約として五期目の市長になり、合併なしでは自立できないと市民に訴え、合併協議会の資料にも「自律は困難」と明記して市民を扇動した。

しかし、『中央アルプス市』という笑いものになる珍市名を押し付けようとした暴挙が仇となって、合併がとん挫した。

自立は困難といい続けていたのに、「新たな街づくりに向けてスタートします」と前言撤回。

市民不在の我がまま市長の存在に黙っていられなくなった。


それから5年。

多くの読者に支えられてアクセス(PV)は本家と分家を合わせて160万件。

自分でもすごい数字だなと思う。


最近では、駒ヶ根の一流会社が起こした死亡事故を取り上げたところ、1週間余りで1万件のアクセスがあり、社会的に悪影響を与えていることの反響がうかがえる。

ブログの記事に呼応して、関係者から情報が入り、事故現場で働いていた作業員の生コメントが得られるなど、マスコミも注目する情報源となっている。

読者のみなさんのお力添えに尽きるが、本当にありがたい。


また、暖かくなりつつあることで勢いが鈍ってしまっているが、断熱リフォームの記事には力が入る。

寒冷地にあるにもかかわらず、地域の人たちは温暖だと勘違いしている駒ヶ根市では、暖房エネルギーを浪費する低断熱性の住宅が今でも多く建てられている。

北海道の函館市と同じ寒冷地区分にあるのだから、高断熱住宅でなければならないのに、我が家のようにちょっと古い住宅では無断熱のものが少なくない。


住宅の断熱化は要所を押さえれば、それほど多くの出費がなくても効果が上がる。

サッシメーカーの売り文句に踊らされて、高価であるが効果が少ないガラス交換で満足してしまうのはもったいない。

それぞれの住宅がもつ特性に応じて、コストパフォーマンスの高い対策を立てる指導体制がないからだ。


地域の良いところを紹介するブログやwebサイトは多いので、褒めるのはそちらに任せるが、腐った現実はなかなか表に出てこないので追及するのがここの役割になる。

高価な投資で得られる成果を、最低限のコストと工夫で獲得するのも地球温暖化対策や省エネルギーの分野で取り組みたい。

ハイブリッドカーや太陽光発電に多額の資金を投じて悦に入っているエコよりも、ピンポイントのローテクで結果としてCO2排出を劇的に削減する生活の知恵を目指したい。


気になったり気がついたりしたことを、とりとめもなく扱っていきますが、何かの役に立ちそうだと思ったらお気に入りに登録してください。

時々でもいいのでコメントがいただけると、本当にありがたいと思います。

これからもよろしくお願いします。  
Posted by komachan at 21:35Comments(0)

2010年03月02日

・みんなちがってみんないい

横並び。

良いことなのか、悪しき慣習なのか、良くわからない。


例えば、隣組や自治組合で集まって飲んだり食ったりする機会があったとして、ツマミはみんなで持ち寄って楽しく味比べという慣習がある。

ところが、料理を作るのが大変だと言い出す人が現れ、「持って来る人と持ってこない人がいると良くないから、持ち寄りはやめて仕出しに変えるべきだ」との流れになる。

面倒くさいのはお互い様だし、人手がない家に負担を押し付けるのは良くない。

しかし、だからと言って横並びに全部が持ち込みをやめてしまうのはいかがなものか。


似たような例に運動会がある。

都市部の小学校では「徒競走」が運動会の種目から外されていることが多いと聞く。

「ビリになった子供がかわいそうだから」

または速く走れる子も足の遅い子も平等になるように「手を繋いでかけっこ」もあるようだ。

一生懸命にやることが大事なのであって、結果は二の次なのが教育のはずなのに。


本題に戻って一品持ち寄りの一斉禁止。

昂じて、会合に出すお茶も、湯を沸かしたり茶碗を洗うのは手が掛るから、ペットボトルのお茶と紙コップじゃなきゃダメ。

ズク出すと、出せない人が肩身が狭いから・・・。


肩身が狭い人を出さないために、みんなでズク出すのはやめようという「横並び意識」は、どこにでもあることなんですかね。

この辺では、最近目立ちます。

この流れを変えようと、自由にズクが出せるように縛りをなくそうとすると「肩身が狭い人を出してはならない」と強硬な反対意見が少なくない。


できない人はできる範囲でやればいいし、まわりもそれを当然だと受け止めるだけでいいのではないのか。

忙しくてペットボトルでお茶を出す人がいてもいいし、手間暇かけてお茶出しをする人がいてもいい。

肩身が狭いといって卑屈になる必要はないはずなのに。


みんな違ってみんないい。

金子みすずの詩だ。

『わたしと小鳥とすずと』


わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
  
Posted by komachan at 20:57Comments(0)雑感