2010年10月18日
・DC-ACインバーターの盲点

明け方、トイレの排気ファンが止まってしまい、家の中まで臭気が漂ってしまいました。
バッテリー電圧が低下して、インバーターの保護回路が作動したからです。
排気ファンの消費電力をワットチェッカーで測定しても、100V電源で使っていた時と大差がありません。
しかし、皮相電力(VA)を測ってみたら定格出力の3倍を超えていました。
さらに、不安定に変動しています。
定格の2倍から4倍の電流が流れていたので、設計よりもバッテリーの電圧低下が早まったようです。
原因は、インバーではないかと思います。
廉価品であり、300wの定格のものを8wで使用しているのだから力率が著しく低くなっているのでしょう。
インバーターを買い替えることも考えましたが、それなりの品質の製品は数万円はする。
それよりもファンを12V化した方が安上がりです。
オークションにパソコンの冷却用でDC12Vの手頃な物が出品されていたので、即決しました。
中国製なので耐久性に不安はあるものの、500円と低価格なので、2~3年使用して壊れたら更新してもコストパフォーマンスは高いと思います。
問題は、どうやって屋外で使用するか。
中古の臭突ファンを改造して、組み込むことにしました。
100V駆動のファンを取り外してDC12vのファンを取り付けるのですが、まともに付くはずがありません。
塩ビ管やら合板やら、自宅にある資材をあれこれ加工してCPUファン改造の防雨型臭突ファンを製作しました。
取り付けてみたらすごくいいんですよ。
音も和らいだし、電流値は十分の一の0.3Aになり、消費電力は3.6VAと超省エネ型になりました。
これまでは100V電源でも11VAだったから三分の一、12V-100Vのインバーター使用時に比べると30~40VAだったので十分の一に下げられました。
パソコン用のファンを屋外使用することのリスクがあるので、しばらくは目が離せませんが、うまく動いてくれれば幸いです。