2010年10月08日
・2010年度産米を脱穀

今年は、過去最悪の凶作なので脱穀する楽しみはありませんが、脱穀しないと食べられないですから。
収量は約5俵でしたが、籾すりしたら4俵が見込まれます。
平年作は9俵なので、半分弱といったところです。
凶作の原因は、初夏の高温。
出穂が異常に早まってしまって、葉が育っていないのに穂が出てしまった。
葉が小さいので十分な光合成ができずに、穂数が不足しているうえに貧弱な穂に育ってしまった。
さらに、倒伏株が多数発生して、収量の内の1俵は倒伏株を手刈りしたり、落ち穂を拾い集めたお米。
たかが落ち穂ですが、今回ばかりはされど落ち穂です。
全体の2割を占めているのですから貴重です。
また、丈も異常に短いので、脱穀機には結束位置ギリギリで掛けるから、結束紐が切れて藁はバラバラ。
切るほどのこともないほど短いとはいえ、やはり藁切りカッターで処理しておかないとトラクターの爪に絡みついてしまうから厄介です。
どうにもこうにも、今年の米作りは悲惨です。
麦(ハルユタカ)が豊作だったから、食糧としての確保が不足することはありません。
備蓄米も一年半あるので、今年の凶作の影響はほとんどありません。
でも、こんなことが続くと困るので、来年は平年並みの天候になってくれることを祈るばかりです。
異常気象で収量が減った分の一部は、農業共済が保証してくれるようなので楽しみです。
農家としてのお付き合いで加入していた農業共済が、こんな時に役立つとは。