2007年08月15日
・猛暑に粋な一組限定の宿

宿泊施設にとっては書き入れ時の夏休み。
しかしこの時期、京都市東山区の町家を使った宿はひと月休業する。
理由はエアコンを付けていないから。
主人は「町家の構造とエアコンは合わない。でもお客さんには耐えられない暑さかもしれないので休みます」。
京都市が観光客5000万人構想を掲げるなか、商売よりも町家の趣や環境を大切にする気持ちが光る。
蹴上の三条通に面した小さな宿「あずきや」は北村チエコさん(35)が4年前に始めた。
昭和初期に住まいとして建てられた自宅を改修した。
改修する際、エアコンを付けなかった。
町家は通気性の良さが特徴で「土壁の雰囲気にもエアコンはそぐわない」。
結果、真夏はやっぱり暑い。「それは覚悟のうえ。でもお客さんには暑すぎるから、宿を休みにしました」
祇園祭の宵山(7月16日)から五山の送り火(8月16日)まで完全休業する。
その前後は「暑いですよ」と客に念押しし、ひと組限定で宿泊を受け付ける。
ひと組なら部屋の戸を開け放って、風を通せるからだ。
ひと月間休業するのは商売上は苦しい。
しかしエアコンは付けたくない。
「夏が暑いのは仕方ない」。
涼しい顔だ。
(京都新聞の記事より)
気持ちのゆとりが生み出す粋ですね。
地球温暖化を防止するキーワードは、ゆとりかもしれない。
Posted by komachan at 08:00│Comments(0)
│雑感
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