2007年10月12日
・見世物ボクシングの亀田大毅無残

昨晩行われたWBC世界フライ級タイトルマッチ。
最終ラウンドの12回に、挑戦者の亀田が見せたプロレス技?には、ボクシングの試合を見たかった視聴者としては残念を通り越して、幻滅させられました。
亀田ファミリーの試合は、テレビで生中継されるボクシングの試合としては貴重なものですが、前後に催される茶番劇には辟易していました。
なので、HDDに録画しながら後追いで再生し、余分なショーを見なくても済むようにしています。
今回も、試合前に一時間ほどテレビ局が仕組んだボクシングバラエティ番組を放送していたようですが、すべて早送りで見なくて済ませました。
本番の試合が始まると、挑戦者はその名の通り「亀」になりきって、ただ猛進するのみ。
世界チャンピオンと12回のフルラウンドを戦えた戦闘力は大したものだと思いますが、ボクシングの王道とはかけ離れた、醜いファイトに徹していました。
ヘッドロックにサミング(目つぶし)、すくい投げにもろ手刈りとプロレス技のオンパレード。(スポニチ記事より)
12ラウンドには、逆転が不可能とわかると、いら立ち、内藤にタックルを見舞って押し倒すと、右のパンチを王者の頭部に見舞った。
減点1が科せられると逆上し、今度は内藤の左脇に頭を入れ、プロレスのスープレックスのように持ち上げて投げた。
レスリング行為として計3点の減点を取られ、場内からは大ブーイング。
前代未聞の失態に、WBC審判委員を務める森田健氏(72)は「わたしなら失格負けにする。あの行為はひどい」とあきれ、嘆いていたという。
ボクシングを派手なショーで盛り上げて、興行としては成功している形の亀田ボクシングですが、スポーツとしてのボクシングからはかけ離れてしまい、ファン層が上辺だけの盛り上がりになってしまう危険性を感じます。
「強ければいいんだ」
亀田兄弟が仲良しの大相撲の朝青龍も同じ穴の狢ですが、競技としての歴史や将来を台無しにしてでも、今の栄光を掴もうとする身勝手さに、ついには自分の身を滅ぼす、因果応報が運命として待ち受けていると思います。
Posted by komachan at 07:53│Comments(0)
│雑感
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