2007年04月05日

・嘘つきを県議にはさせられない

佐々木祥二後援会 討議資料 長野県議会議員選挙の駒ヶ根市区に立候補している佐々木候補の後援会ビラをいただきました。

「データで見る長野県」と題して、田中前県政で県民所得が下がった!と分析していますが、
検証したところ、すべて捏造であることが判明しました。

 県議に立候補している人物が長野県のデータを捏造しているでは不適格と言わざるを得ません。

 県議会議員立候補者の後援会資料が捏造だと指摘するからには、しっかりとした裏づけを述べておきます。

**長野県はこんな姿に

 佐々木後援会の資料によると、

県民の1人当たり所得は全国平均より22万円少なくなってしまった。
県政運営でも「勝ち組」と「負け組」が明暗を分けています。
田中県政が始まる前までは全国で10位でした。
現在は20位前後を低迷し、長野県はかつての勝ち組から押し出され富山を始め、群馬・岐阜といった隣県にも追い越されてしまいました。
 検証の基本データは内閣府の国民経済計算(SNA)関連統計「県民経済計算」によります。
佐々木候補の言うところの「県民所得が全国平均より22万円少なくなった」のは、吉村元知事時代の1996年のことです。
県民所得の全国平均との差は、
1996年:21万円、1997年:23万円、1998年:18万円、1999年:10万円、2000年:2万円、
2001年:14万円、2002年:23万円、2003年:23万円、2004年:25万円
吉村県政の時代から20万円前後の低さが続いていますので、田中県政になって負け組みになったとの分析は当てはまりません。

 また、全国で10位だったものが20位まで低下したとの指摘もごまかしです。
1996年:18位、1997年:20位、1998年:18位、1999年:12位、2000年:10位、
2001年:14位、2002年:21位、2003年:21位、2004年:20位
1998年に開催された長野五輪の特需で2000年前後に突発的に所得が向上しただけで、それ以前も20位前後が定位置です。

 さらに、「富山・群馬・岐阜に追い越された」は、まったくの捏造です。
富山県はほとんど10位以内を保っていますが、1999年だけは長野県が上回りました。
もちろん五輪特需による一過性なのは明確ですから、20位前後が定位置の長野県が追い越されたのではありません。

 群馬も同じく15位前後が定位置ですから、もともと上にいましたし、
岐阜は、長野県と同様に20位前後が定位置ですが、最新の統計(2004)では20位の長野県を下回る22位です。
これらのデータから、長野県が追い越されたと指摘するのは、分析能力が欠如しているか捏造のどちらかです。
どちらであったとしても、県議会議員としての職責を任せるには著しく不適当な人物であると断定できます。

 佐々木候補は、長野県が「日本一経済環境の悪い県」と分析していますが、
県民所得が全国47都道府県で20位の位置にいながら、どうして日本一悪いのでしょうか。
内閣府の統計によれば、県内総生産は全国の17位(2004年)に位置します。

 景気対策を最優先する佐々木候補の県政構想を実現するためには、
長野県が日本一悪い県だ言いふらし、景気対策と称して大型公共事業への投資を県民に納得させる必要があるのだと思います。

 佐々木候補の後援会の討議資料は、広く駒ヶ根市内に配布されています。
捏造による事実と異なる情報を広めることは株価の操作を狙った「風説の流布」に匹敵します。
県民の一票を株価の動きと同様に操作する目的で、デタラメな情報を流すことは許されません。  
Posted by komachan at 08:30Comments(0)県議選