2007年12月21日
・薬害肝炎の切り捨ては自民党の本心

女性が素顔を晒してまで正々堂々と国に迫ったにもかかわらず、担当の桝添大臣は、記者会見後に「顔向けできない」とばかりに逃げ帰ってしまうほど、政府の不誠実さが浮き彫りになっています。
原告団の訴えは合理性があり、政府の屁理屈は官僚の言い分でしかない。
多くの食品偽装を暴かれたメーカーが、消費者に対してわびることなく、言い訳に徹してしまった初期対応と重なり合って見える。
今の自民党政権、特に福田内閣は、国民の生活よりも国防の方が大事であることは、誰の目から見ても明らか。
国防が大事ではないというわけではないが、国民を不幸に追い込んでまで軍事にのめりこむ姿は、戦前の大本営を髣髴させる。
現政権のありのままの姿がこれなのだから、そのまま受け入れるしかない。
要は、次の衆院選で国民が如何に判断するかにかかっている。
国民年金のずさんな対応、被害者に全く落ち度がないのに救済で線引きされる不合理、特殊法人が「将来の出費に備えて」と数千億円の貯金を黙認する無責任政治。
こんな自民党政権を今後も続けさせたいと思う国民が、未だに少なくないことが日本の恥であると思う。
2007年12月20日
・結露対策は断熱と減湿 網戸の効果

虫は防ぐが、空気は自由に通り抜けられる網戸に、そんな効果があるはずはないと思われる方もいるでしょうが、意外な作用をするんです。
実感したのが洗面所の窓。
いつも右側の窓の結露がひどい。
右脇に浴室があるせいで、湯気が付着しやすいのかと思っていました。
ところが、右と左の窓の違いは、網戸がいつも左側に寄せてあること。
そこで、昨晩は、網戸を右側に寄せてみた。
すると、今朝は、左側の方が結露が多かった。
軽視できない網戸の効果です。
窓の結露を防ぐには断熱と減湿が必要なのはタイトルの通り。
網戸は断熱に役目をします。
といっても、網戸自体に断熱効果がるとは、誰が考えても信じられない。
断熱するのは、網戸とガラス窓の間にある「空気層」です。
密閉された空気層は、断熱効果があって、10mm厚の合板に匹敵するほど。
窓の両側にももちろん空気があって、外気及び室内の表面熱伝達抵抗はそれぞれ0.05および0.13(m2h℃/kcal)。
内と外で違うのは、風による空気の流れの有無に関係します。
これでお解かりでしょうが、網戸の効果は窓に対する風を弱めて、表面熱伝達抵抗を高めることにあります。
ざっと計算しても、熱抵抗が1.4倍になります。
2007年12月19日
・結露対策は断熱と減湿

厳寒時には、結露水が凍結して窓が開かなくなることもあります。
地球温暖化防止のための「我が家の省エネ」が一段落したところで、この冬は結露対策に知恵を絞ります。
(CO2の削減は、一般的な5人世帯の1990年排出量に対して50%offを実現しました)
まずは、結露の正体から考えます。
空気には「飽和水蒸気量」というのがあって、温度と気圧で水蒸気を含む限界の量が決まっています。
ある温度と湿度の時、飽和水蒸気の限界となる温度のことを露点といいます。
温度28度、湿度80%の時の露点は、約24度。
同じ温度28度でも、湿度60%の時の露点は、約19度。
温度と湿度によって異なっていますが、それぞれ、この露点に達すると空気に含まれていた水蒸気が「水」に変わります。
空気が一気に冷えれば「雨」となりますが、室内では窓や壁が先に冷えるので、これらの場所で「結露」として水滴が付着する仕組みです。
結露防止グッズはたくさん出回っていますが、結露そのものを防止するものと、結露した水へ対応するものと二分されます。
界面活性剤を窓面に塗って曇りが生じないようにするものがありますが、水滴が見えなくなるので結露していないかのように錯覚させる商品です。
例えば、→フマキラー結露防止スプレー
つづく。
2007年12月18日
・イカ天復活!

「イカ天」の名で親しまれ、BEGINなど人気アーティストを輩出したTBSのオーディション番組「平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国」の特別番組の収録が17日あり、三宅裕司さん(56)と相原勇さん(40)の名コンビが18年ぶりに復活します。
特別番組は「あの伝説の番組再び!“イカ天2007復活祭”名物バンド激レア映像今夜限りの大放出スペシャル」と題し、三宅・相原のコンビに、小林麻耶アナウンサーが司会を務め、イカ天出身の「カブキロックス」の氏神一番さんや「たま」の石川浩司さん、萩原健太さんら審査員が登場の映像を見ながら思い出を語る内容。
「イカ天」は、89年2月から約1年10カ月、毎週土曜日深夜に生放送された、アマチュアバンドが楽曲を演奏する勝ち抜き戦で、1週で「イカ天キング」、5週勝ち抜きで「グランドイカ天キング」となりメジャーデビューしたバンド(たま、ジッタリン・ジン、フライングキッズなど)も多い。
萩原健太さんら審査員の辛口コメントやイカ天グッズも人気となり、90年の流行語大賞大衆賞にも選ばれたことがあります。
審査員が聞きたくないバンドの演奏はワイプして終わらせてしまうなど、今だったら「人権侵害だ!」と批判が必至の自由気ままな番組だった。
しかし、このワイプでとんでもないハプニングが起きています。
1989年2月11日の第1回放送時にエントリーナンバー8番で登場した女性バンド“ヒステリックス”のリーダーが「ワイプ」に怒り、生放送中にもかかわらずジーンズを下着ごと脱いでしまった。
三宅は「やめろ、バカ、バカ! なんて事を! 馬鹿者がホントに!」と叫び、メンバーは悲鳴をあげたり恥ずかしさのあまり後ろを向くなどしスタジオは一時騒然となった。
TV画面は急遽、三宅の顔のアップになったために事無きを得たが、この騒ぎで“ヒステリックス”の演奏時間は「退場」という記録となった。
そして、これがきっかけで“何かあったらすぐに隠す用”としてIKA禁ボウなるものが一時期使われていたとのこと。
いろいろと人騒がせな番組でしたが、相原勇が初々しくて、出てくるバンドが個性の塊みたいなのばかりで、ドキドキしながら見ていたのを思い出します。
2007年12月17日
・裁判員制度から徴兵制へ

『裁判員制度 根底に動員の思想』
「裁判員制度の根底には、国民は国のために奉仕すべきだ、という動員の思想がある。この制度の先に徴兵制や憲法改正を見越していたとは思わないが、いざ将来それをやりたくなった時、格段にやりやすくなることは間違いない。」
陪審制や参審制がある国の大半は徴兵制があり、制度の裏側にどんな思想が存在し、どういう方向へ発展するのか注意を喚起しています。
また、憲法上の義務である「納税」「教育」「勤勉」は、国民に行為を求めているが、裁判員制度が求めているのは「判断」。
国が作った法制度を絶対的なものとし、その枠内で判断せよと強要される「思想統制」につながる危険性も指摘しています。
さらに、陪審員制度をとる米国では、20世紀後半に死刑の判決を受けた人のうち、3百数十人が無罪と分かり、そのうちの20人以上が死刑執行されてしまった。
裁判員制度によって誤審が確実に増えることは知っておかなければなりません。
現行の裁判制度でも誤審は付き物ですが、素人が参加する裁判員制度で、さらに増長することは容易に想像できます。
裁判員になった自分が、被告人の生命を左右する判断を求められ、一生背負わなくてはならない。
秘密保持を含め、生涯に渡る義務を負うことを覚悟しなければならない。
国民に、これほどまでに過酷な義務を負わせるのが裁判員制度であることを、今一度考えてみる必要がありそうです。
2007年12月16日
・シンワ測定という二流の測定器メーカー
風呂温度計を一年ほど使ったのですが、温度の目盛りが一部を残して消えてしまった。
風呂の適温とされる40度前後が消えてしまったのでは使い物にならない。
メーカーの相談窓口に電話したところ、なんとも頼りない話し方の担当者が受け答えをしてくれた。
「風呂温度計の目盛りが消えてしまったのですが」
『そうですか・・・』
「送り返しますので確認してください」
『そうですね・・・』
「代替品に換えてもらえますか」
『そうします・・・』
「代替品の目盛りは消えませんよね」
『消えるかもしれません・・・』
「消えないのに変えてくださいよ」
『分かりました・・・』
不安だったので、このメーカーが販売している風呂温度計を調べて、目盛りが黒色インクで印刷されているもので、露出していないものを物色した。
定価に違いはあるが、同等品が不良品なのでは、返金していただくか上級品に替えてもらうかしかない。
このシンワ測定というメーカーは、測定器全般を取り扱っているが、押し並べて二級品ばかり。
以前にも、精度の悪い、目盛りが消えてしまうノギスを見かけたことがあるが、やはりシンワ測定の製品だった。
二級品を作っているメーカーだと分かっていて購入するならば自業自得ともいえるが、そんなことまで知っている消費者は皆無だと思うから、粗悪品が社会にたくさんで回ってしまう。
測定器は安かろう悪かろうでは済まされない使命も持っているので、用途と精度保証を天秤にかけて慎重に選ぶ必要がありますね。
仕事場にもシンワ測定の製品はチラホラありますが、目安として使う場合に限るようにしています。
ミツトヨなどの一流メーカー品と比べると、精度はいうに及ばず、使い勝手も違うことがよく判りますから。
2007年12月15日
・飲酒運転で逃げ得ならず懲戒免職

訴状によると、元教諭は昨年7月、佐賀市内でビールや日本酒などを飲み、自宅に戻ろうと自分の車を運転した。
しかし、翌日、佐賀署に呼び出されてアルコール検査を受けた時には、呼気1リットルあたり0・07ミリグラムが検出されただけで検挙はされなかった。
元教諭は「懲戒免職の対象は、刑事罰を科される呼気1リットルあたり0・15ミリグラムを超えるアルコールを帯びた運転にすべきで、基準の半分以下だった自分には重すぎる処分」と主張している。
また「運転代行業者が見つからなかったことや、事故を起こしていないことなども考慮していない」としている。
こういう奴が懲りもせずに飲酒運転するんだと、うなずける言いがかりだと思います。
自分のやってしまった行為に対する反省よりも、翌日に出頭して基準以下だったことの正当性を訴えようというのですから、話になりません。
翌日でも基準の半分近くあったのだから、運転していた時点では高濃度の飲酒運転であったと推察できます。
この程度のことが理解できない人物が教師であったことの方が悲惨だと思います。
運転代行が見つからなければ、車を置いてタクシーで帰ればよい。
事故が起きなかったのは不幸中の幸いであって、飲酒運転を正当化する理由には全くならない。
裁判官からの厳しいお叱りがあって叱るべきだと思いますが、司法は社会通念ではなく法解釈を重視するので、とんでもない判決が出る可能性もあります。
佐賀の恥を全国に広めないようにね、裁判官殿。
2007年12月14日
・大阪府知事選の橋本弁護士は危ない

タレント弁護士の橋下徹氏が出馬するとのことで、マスコミが騒いでいます。
テレビでたまに拝見する限りでは「悪い奴ではない」と思っていましたが、洩れ伝わってくる話しによると、かなり危ない人物のようです。
最も印象的なのが、日本軍のあり方。
日本の安全保障については核兵器保有を肯定していますが、知事選出馬時の記者会見で現実に日本が核武装することはありえないと、その主張を翻した。
核への認識が論外であることの上に、持論を選挙のために封印する姿勢は、昨今の自民党政権の閣僚と同じ穴の狢と思われる。
民主党が推薦を断ったのは賢明な選択でしょう。
また、彼を一躍有名にしたのが「山口県の光市母子殺害事件」の弁護団への懲戒請求。
「あの弁護団に対してもし許せないと思うんだったら、一斉に弁護士会に対して懲戒請求をかけてもらいたいんですよ」「誰でも簡単にできる」
と、気楽なノリで呼びかけた。
この件について江川紹子氏が自身のブログで、
「そのくせ、自分は懲戒請求をしてない。『時間と労力を費やすのを避けた』そうだ。橋下弁護士の話に共感して懲戒請求を行った人たちの「時間と労力」はどうでもいいのだろうか。煽るだけ煽って、自分は面倒だからと何もしないのでは、無責任のそしりは免れない。」
などと厳しく指弾されています。
請求の内容によっては、懲戒請求をされた弁護士の側から訴えられる可能性もある。
実際、懲戒請求をした側が敗訴し、50万円の慰謝料を支払うよう求める判決が出ているケースもある。
橋下弁護士は、そういう負担やリスクを説明していない。
そもそも、『たかじんのそこまで言って委員会』で、「日本の一番情けないところは、単独で戦争が出来ないことだ。」と発言したあたりからして、政治的な広い知見を持ち合わしている人物でないことは確かなようです。
その証拠に、橋下は「地方での講演依頼の中には【憲法9条改正反対】や【核廃絶】などについての依頼もあって、『私は改憲派だし核保有肯定します』と断りを入れると先方がびっくりしている」
と常々関西ローカル番組内で語っている。
そのためか政治的な内容の講演はなるべく関西を中心に『そこまで言って委員会』のネットエリア内に限られ、それ以外の地域では政治的な内容以外の講演なら引き受けているという。(wikiより)
東京都の石原に続いて、大阪府にまで 戦争賛美の知事が誕生されたのでは、日本が将来、再び戦渦に巻き込まれる恐れが高くなります。
大阪府民には、人気やマスコミが作り上げた虚像に惑わされることなく、人物を見極めてもらいたいですね。
2007年12月13日
・政府の公約違反は大げさじゃない

5000万件の消えた年金の照合作業を年度内に終えるとの「政府の公約」がないがしろにされてしまいました。
舛添要一厚生労働相は記者会見で、
「他の方が大臣になっても結果は同じ。ないものはないんだから」
「(参院選で)年金は最大のテーマ。『できないかもしれないけどやってみます』なんて言いませんよ」
と、開き直る。
町村信孝官房長官は、
「最後の1人まで3月末までにやるというわけではなく、選挙なので『年度末まですべて』と縮めて言ってしまった」
選挙のためのリップサービスと言い逃れ。
極めつけは福田首相。
「公約違反というほど大げさなものなのかどうかねえと思うけどね」
重要性を全く認識していないと国民に印象付けてしまいました。
アメリカのご機嫌伺いで海上ガソリンスタンドには必死の思いで取り組むが、国民の年金なんぞ片手間で良いと本当に思っているのが自民党政権なんだと、あらためて思い知らされました。
約束を安易に反故にする政権に日本の将来を任せるわけには行きません。
今年の漢字に「偽」が選ばれましたが、今の自民党の「偽約束」にいつまでだまされ続けなければならないのかと思うと、うんざりです。
小沢・民主党代表が言っていた「出会い頭の解散」を期待します。
2007年12月12日
・森林税で緑のダムになるはずでは
そもそも、なぜ単独税として増税しなければならないのか、明確な説明がありません。
県議会で村井知事は、「去年、土砂災害に見舞われた岡谷市の現場のように、木の根が張らず、危険な里山が長野県中にあり、森林が占める割合が高い県の中では、導入が少し遅い位だ」と述べ、必要性を強調しました。
しかし、その土砂災害の防止に最も効果があるとして多額の投資を決めた「砂防ダム」については、単独税としての動きは全くありません。
森林税の導入によって「緑のダム」効果が発揮され、砂防ダム事業が縮小できるというなら、村井知事が言うところの森林の役割も理解できますが、ダム建設はすべて実施することに関わりなくでは整合性がありません。
長野県の財政状況との全体的な観点から、さらには治山・防災の総合的施策として、森林税の是非が検討されるべきです。
村井知事は、金には小ざかしいところがあって信頼できません。
給料だって引き下げると言っていますが、自主カット分をないがしろにしてしまうつもりなので、実質は増額になるカラクリです。
ダムは、支持者の長野市長を筆頭としたコンクリート・土木業界への利益供与なので、できるだけ多く作らなければならない。
しかし、現実には、森林を整備しなければダムをどれだけ造っても災害を最小限に食い止める効果は期待できないこともわかっている。
順番が逆なのは承知の上で、ずるがしこく、県民をだまして形を繕ってしまう村井知事。