2008年12月01日

・ニセアカシアを育てて薪の自給

ニセアカシアの萠芽した枝山を持たない者にとっては、薪ストーブの薪を集め続けるのはなかなか難しいことです。

さらにお風呂の薪も加わると、相当な量を毎年つくる必要があります。

そこで、今年はちょっとした試みに挑戦してみました。


中山間地の田んぼや畑について回るのが、広い畦畔(いわゆる土手)。

耕作面積の一割や二割はざらです。

草刈り機で年に数回刈り払って、雑草の繁茂を防ぐのに悪戦苦闘します。


草を生やしてもただ刈り払うだけなので、木を育ててみようと思ったわけです。

我が家の田んぼや畑の畦畔の多くは、公道の敷地でもあるので大きな樹木を育てるわけにはいきません。

背が高くならないうちに切り取って薪に使える都合のよい木の育て方は無いものか。


問題の畦畔にはニセアカシアが勝手に生えてきます。

試しにそのまま成長させたら、その周りだけは雑草が育ちません。

ニセアカシアには雑草の成長を抑制する性質(アレロパシー)があって、他の植物成長を阻む物質を出しているようです。


また、ニセアカシアを若芽の状態で草刈りすると、株が多数に分かれて萠芽(ぼうが)します。

一年ほどで太いものは2~3cmの太さになりますが、高さは1~2mに抑えられます。

一株から10本から20本ほどの枝が放射状に生えています。

昨日、これを草刈り機にササ刃をつけて刈り払いました。


ササ刃は、アサリをつけてかなり太い物まで切れるようにしてあります。

3cmくらいの太さだったら当てただけでスパッと切れてしまう。

刈り払うのは簡単ですが、集めるのが手間だし、薪として使える長さ(我が家は35cm)にするのが大変な手間のかかる仕事です。


のこぎりで切っていたのでは大変なので、剪定鋏でバサバサと長さを切りそろえていきます。

それでも、大量のニセアカシアを薪にするには数日かかりそうです。

一年で焚きつけ程度の薪は自給できる見込みがついたので、次は火持ちのする太さに育てながら周囲の環境に悪影響を与えないことを考えてみたいと思います。


なぜって、ニセアカシアは要注意外来生物リストにあげられ、駆除が検討されているある種迷惑樹木なんです。

胸を張って育てられる木ではないんですよね。  
Posted by komachan at 08:40Comments(0)百姓