2008年12月15日
・太陽熱温水器の凍結防止を簡便に

寒冷地である駒ヶ根では、冬季間は太陽熱温水器の内部が凍結する危険があります。
凍結しても直ちに故障するわけではありませんが、装置の寿命は縮まっていると思います。
そこで、冬季は水抜きをすればいいのですが、本体下部の水抜き栓は屋根に上らなければ取り外せないので、面倒だというので放置されることが多いようです。
ここ伊那谷では、一時期大量に設置された太陽熱温水器が不用品となってしまった原因に、水抜きせずに壊れてしまったものが多いと聞いています。
設置した業者のレベルが低いのが一番の原因なんですが、水抜き口から配管をつないで、手元で操作できるようにすればいいことを知らないんです。
寒冷地の太陽熱温水器には、水道の行き管と温水の返り管、それに水抜き管の三本が施工されていなければ、施工業者が無知だと示しているようなものです。
うちの太陽熱温水器も一昨日まではそうしてあったんですが、昨日になって温水の返り管を撤去しました。
水抜き口から給湯するように換えたからです。
この変更によって、給湯すると全量の水が抜けてしまうので水抜きの操作が不要になります。
氷点下まで気温が下がる夜間から早朝は空にしておいて、寒さが和らいだ日中に水を入れます。
本体に水を供給する時の気温に気をつけていれば、凍結する危険はありません。
給湯は始めに低温の水が供給されますが、だんだんと温かくなり、通常のパターンとは逆になります。
全量風呂に入れてしまうので、温かい湯が出てくる順番は関係ない。
給湯器と連結している場合はこの手は使えませんが、風呂の給湯だけに使っている場合は、手間が省かれて凍結防止できるので、とってもいい方法だと思いますよ。