2009年03月11日
・西松献金の効果、浅川内水は後回し

村井知事は身辺に捜査が及んだことで危機管理を発動し、その結果、腹心の右近氏が命を落とすことになってしまった。
右近氏は自身の死と引き換えに村井仁を検察の手から逃れさせた非業の死といえます。
こうして西松建設と村井知事の間で取り交わされた裏金の成果が浅川ダムです。
百年に一度の豪雨でも災害が疑問視される中、苦しい県の財政を省みずにダム建設はばく進しています。
そして、今朝の報道では、ダム建設の重要な課題だった下流域の内水被害をなおざりにしたままで、ダムだけを作る無意味な計画へと変貌したことが明らかになりました。
浅川流域において豪雨の際にもっとも危険視されているのが、千曲川との合流域で発生する内水氾濫です。
浅川本流の氾濫はダム利権が作り上げた架空のストーリーであって、災害として対策を求められているのは、千曲川が増水によって浅川の水位を越えてしまうことにより、千曲川から浅川へ逆流してしまうことをいかにして防ぐかにあります。
計画では、浅川排水機場に設置されたポンプを増強して対応するはずでした。
ところが、県が10日に発表したところによると、ポンプの増強はダムが完成してからになるというのです。
浅川本流の氾濫と下流域の内水災害が起こる確率を比べれば、はるかに後者の確率が上回るにもかかわらず。
内水氾濫は昭和58年9月の台風10号で実際に発生し、広範囲が水没して多大な被害をもたらしています。
流域の遊水地設置と排水ポンプの増強は、必要不可欠な対策です。
西松建設の受注が見込まれる穴あきダムは、必要性に専門家ですら疑問をいだくほどの不要不急の代物です。
必要性にこれほどの違いがあるにもかかわらず、着手時期が入れ替わってしまうのはなぜでしょうか。
その答えが西松建設から村井知事に渡された数千万円の裏金だということは、誰が見ても分かります。
村井知事が県知事選挙に立候補する際に、自己資金はいらないからと自民党県議のドンが請け負ったようですが、その裏づけは西松の資金提供にあったんだそうです。
これほど西松の裏金が社会を騒がしていても、裏金を隠蔽するために側近が死んでも、村井知事はダム建設が最重要課題であることにブレがありません。
必要な対策を後回しにしてでも、県の財政が危機的状況になっても、村井知事にとって選挙の資金提供への恩義は何物にも代えがたい。
村井知事が誰のために知事になったのか?
長野県民のためでないことは、一連の動きが証明してくれています。
これを見過ごすとすれば、長野県議会もグルだということになる。
自民党の手先に成り下がるのか、長野県民主党!
長野県には、村井にだまされたバカな県民もたくさんいますが、だまされなかった賢明な県民も少なくない。
民主党も自民党も同じ穴の狢と烙印を押されてしまえば、社民党と共産党に票が流れて自民党が漁夫の利を得てしまうことも考えられる。
浅川ダムで無秩序に振舞う村井知事を糾弾できないようでは、長野県民の支持は得られませんよ。
**参考図書
2009年03月10日
・国策捜査の露見で大慌ての自民党

細田博之幹事長は9日夕、横浜市で開かれた同党県連大会であいさつし、西松建設の違法献金事件で民主党の小沢一郎代表の公設秘書が逮捕されたことに関し、
「釈放されるのかというと、なかなか難しいだろう。起訴されたり、いろいろなことがあるかもしれない」と語ったという。
漆間発言では、麻生総理得意のブレまくり発言で誤報だと言ってしまい、あわてて撤回するなど自民党内はてんやわんやだ。
漆間氏本人の弁明で、「一般論としても捜査について話すのは大変誤解を与える。ご迷惑を掛けたことをおわび申し上げたい。」と平謝りのはずが、細田幹事長の発言で憶測が再燃するのではないでないかな。
捜査状況に触れる発言に慎重になるはずのこの時期に、自民党幹部からも確信的な発言が出てくるということは、裏を返せばかなり頻繁に自民党には捜査状況が報告されているということなんだろうと思う。
自民党の人柱は二階経済産業相になりそうだ。
民主党には代表の小沢氏の秘書を逮捕して大きなダメージを与えたことで一定の成果が上がったが、国策捜査との疑念が広がりを見せたことで、自民党内部にも捜査の手が伸びたことにしてバランスをとろうとする動きの現れですね。
森元総理を差し出すわけにはいかないので、選挙に強い二階氏が選ばれたとの噂にはうなづける。
こういうところのリスク管理は自民党の得意とするところであり、一方の民主党の苦手とするところでもある。
トカゲの尻尾切りで影響を最小限に食い止めるノウハウは、民主党の及ぶところではないようだ。
日本の政治を任せるには賞味期限はとっくに切れても、延命のためなら手段を選ばず、国民生活を犠牲にしてでも党の存続を最優先できるところが自民党の最大の強みだと思います。
肉を切らして骨を断つ、今回の西松事件において検察を操縦して見せた自民党の手腕はさすがです。
怪しいと感づいた賢明な国民の目先をかわすためには、内部から犠牲者を差し出すことでけりをつけてしまう。
村井・長野県知事の腹心が死に至った経緯にも共通する、自民党の壮絶な危機管理には戦慄がはしります。
2009年03月09日
・西松事件の国策捜査は官僚に利得

あらためて言うまでも無く、マスコミ各社の世論調査のことですが、「小沢は辞任すべき」が半数を超えています。
小沢・民主党代表の秘書逮捕は、当初の目的を達したと評価されているようです。
評価しているのは官僚ですね。
仕掛けたのは麻生総理なのか、自民党なのか、はたまた検察を含めた官僚組織なのかは闇の中ですが、成果を喜んでいるのは官僚組織だけです。
麻生総理の支持率は上がらず、辞任すべきとされた小沢さんよりも次期総理大臣としてはふさわしくないと判断されたのでは立場がありません。
自民党も身内から逮捕者が出てしまいそうで、仕掛けたのだとしたら墓穴を掘ってしまったことになります。
西松事件は、純粋に法律に照らし合わせて重要案件だったから捜査されているのではないことくらい、賢明な国民なら察知していると思います。
しかし、賢明でない大多数の国民はマスコミの報道に流されて世論を形成していきます。
世論を利用して小沢代表を失墜させることをもくろんだ仕掛け人としては、これまでのところ満足できる成果と言えるのではないでしょうか。
郵政選挙の時に、小泉政権がインドの情報機関を利用して、世論誘導に成功したのは関係者の間では有名な話です。
極秘資料とされるリサーチ情報ですが、私の手元にも舞い込んで来るくらいですから広く世間に出回っていると思います。
その中身には感嘆しきりです。
世論を動かすためのピンポイントのマスコミ誘導術が示され、識者の選別、誘導しやすい有権者の分類など、日本国民の動かし方が指摘されている。
そこに描かれたシナリオどおりに小泉元首相が演じきったことで、自民党は現在の2/3の議席を得ることができた。
今回の西松劇場が誰のシナリオなのかは次第に明らかになるのでしょうが、小沢代表を窮地に追い込むとともに政治不信を増幅させる世論誘導が目的だったことが濃厚です。
事件の背景を探るときには、事件の影響で最も得をした存在を最も疑うべきという原則がある。
自民も民主も世論の批判にさらされて政治不信が増大したことで、どちらが政権をとっても政治家主導で大丈夫なのかと国民は不安を募らせている。
ここで登場するのが、官僚だ。
政治家に任せておけないなら役人にお任せください。
政治家の悪行は官僚である検察にお任せください。
官僚による官僚のための政治がしっかりと息づく環境が整えられた。
国民は世論形成のパーツとしてうまく利用されたに過ぎないようだ。
**参考図書
2009年03月08日
・西松の国策捜査は闇を深めるばかり

読者からはたくさんの情報をいただいて、何が信頼度が高いのか判別するのに苦労するくらいで嬉しい悲鳴です。
真贋はさておいて、注目に値するショッキングなものからご紹介していきます。
麻生総理が検事総長に「解散は当面無い」と伝えたとされる。
表立った指揮権の発動ではないが、衆院選への影響を考えて捜査時期を探っていた検察にとっては足かせを外してもらったという思いはあるだろう。
阿吽の呼吸と言うやつだ。
検察内部の闇に迫る情報もいただいた。
正直言って、何がなんだか分からなくなってくる。
西松事件を担当する検察のお偉方まで疑念の眼で見なければならないとなったら、何を信じていいのか。
詰まるところ、政治と司法は独立しているのではないということははっきりしている。
一方、国策捜査ではあっても官邸主導ではないとの見方もある。
二大政党制を見越して官僚組織が自民民主両党に力を誇示して見せているというものだ。
当たらずとも遠からずかもしれないし、まさにビンゴかもしれない。
う~ん、闇はさらに濃くなるばかりだ。
2009年03月07日
・政府高官、漆間巌内閣官房副長官

やはり漆間巌内閣官房副長官だ。
東京大学法学部卒業後、1969年 警察庁入庁。奈良県警察本部長、愛知県警察本部長、大阪府警察本部長、警視庁副総監、警察庁警備局長、次長などを歴任し、2004年8月13日から2007年8月まで警察庁長官を務める。
麻生総理が組閣にあたり漆間巌の起用を真っ先に決めたのは、警察OBであることから現役警官から情報が得られることが理由であり、小沢一郎民主党代表の持病である狭心症の状態や、民主党大物議員のマルチ商法スキャンダルを調査させるという目的であると報じられている(以上、wikipediaより)
土壇場に追い込まれた麻生総理が禁断の指揮権を発動したことが濃厚になってきました。
自民党の二階俊博経済産業相が、西松建設OBが代表を務める二つの政治団体に計838万円のパーティー券を購入してもらっていた問題で、共産、社民両党から厳しい追及を受けた。
共産党の小池晃政策委員長は問題の政治団体と同社の関係を知らなかったとしている経産相に「お得意様を知らないのか」と迫った。
経産相は「どういう人か確認するのは難しい」と応じ、団体代表の2人についても「面識の記憶はない」と否定した。パーティー券購入を知ったのは「ごく最近だ」とも述べた。
これを受けて麻生太郎首相は記者団に「しっかり説明していた」と語ったが、まったく同様の説明をした小沢代表に対しては、
「(小沢代表は説明責任を果たしたか?)これは、ご自分としての見解を述べられたんだと思いますんで、これをどう受け止めておられるかということに関して、わたしのコメントというのは適切ではないと思っております。個別のコメントは申し上げないと、きのう(3日)申し上げた通りです」と述べた。
指揮権を発動した立場としては当然の知らん振りである。
同じ説明でも自民党だとしっかり説明したことになるし、民主党だと説明不足になる。
攻守ところを変えれば同様の現象が起きるわけで、政治家たちの言い分はまことにご都合主義だ。
総理大臣は法務大臣を通して、検事総長に対して指揮権を行使できる。
政権維持が困難と見るや、伝家の裏宝刀を抜いたとしても不思議ではない。
しかし、抜いた刀を隠していては、ばれた時にはその数倍のダメージを受ける。
漆間巌内閣官房副長官が口を滑らせてしまったことで、麻生総理の指揮権発動が露見したのは、迷走麻生の断末魔と言っていいかもしれません。
**関連記事
内閣官房副長官 漆間 巌 首相官邸公式HP
民主、漆間副長官追及へ 「自民に波及せず」発言で 東京新聞
2009年03月06日
・西松疑惑は国策捜査が濃厚に

小沢民主党代表の献金疑惑です。
読売新聞が報道したところによると、
政府筋は5日、西松建設の違法献金事件について、「自民党の方にまで波及する可能性はないと思う。あの金額で違法性の認識を出すのは難しい」と述べ、自民党議員に捜査は拡大しないとの認識を示した。 政府筋が捜査の見通しについて言及するのは異例だ。捜査の中立、公正を確保する観点から批判を浴びる可能性もある。
(2009年3月5日)
自民党には波及しないと言い切れる背景には、自民党が裏で糸を引いていることが強くにじんでいます。
捜査情報も世論形成に都合よく流れてきます。
検察が世論誘導を目的として捜査情報を漏らすことも国策捜査と言えるのではないでしょうか。
小沢代表の献金疑惑が潔白だと信じているわけではありません。
相対的に見てあまりにもバランスが歪なことに違和感を感じます。
特に長野県民は、違法献金を裏でやり取りしていた村井仁を知事に抱える身として、こちらのほうが悪質だと思っています。
同じ嫌疑がかかっている小沢代表と村井知事を比べると、
・小沢代表が原資の良し悪しは別として入りと出を一円単位まで明確に公開しているのに対して、村井知事は1千万円もの裏献金を政治資金として提供されていながら隠している。
・小沢代表の秘書は逃げも隠れもせず検察の捜査に協力したが、村井の腹心は捜査が及ぶとこの世を去った。
素人目には、村井知事のほうが優先して捜査すべき悪質な罪状が考えられると思います。
にもかかわらず村井知事を後回しにして小沢代表を先に捜査対象としたのは、政局への影響を最大限に利用したかったからだと思われても仕方が無いでしょう。
長野県では、宮下創平・一郎にも嫌疑がかけられています。
西松建設から献金を受け取る際、政治団体がダミーだと認識して受け取っていた疑いが濃厚だからです。
信濃毎日新聞の報道によれば、
宮下創平元厚相の政治団体だった「創風会」(東京)も02年、新政研から200万円の献金を受けていた。同会は03年から、宮下氏の長男で衆院議員の一郎氏(長野5区)の政治団体となっている。一郎氏の事務所によると、当時の政治資金収支報告書には新政研から献金を受けた際、新政研の住所を港区虎ノ門と記載、代表者名には当時の西松建設の幹部名を記してあるという。西松建設と一体だという新政研側の認識を示すものとして、東京地検特捜部も事実関係を把握、経緯を調べているもようだ。3月5日
自民党が捜査対象から外れることに国民は大いに疑惑を持つべきだ。
村井知事がこのまま逃げおおせるなら、自民党もしくは官僚組織による国策捜査だと認めるに十分だと思います。
2009年03月05日
・西松建設のダムが犯罪の温床

東京地検の特捜が強引とも言える逮捕に踏み切った背景を「不公正」と断じてのことだ。
今朝のスーパーモーニングに、その特捜のOBがコメンテーターとして登場していた。
今回の捜査手法を異例だと指摘し、別件逮捕が視野に入っていなければ国策捜査と言われても仕方がないとまで言い切った。
政治資金規正法の形式犯としての軽微な罪で、日本の将来を左右するような影響を及ぼすことに踏み切れるはずがないと。
このような捜査では、これまでの政治資金のあり方からして多くの政治家が対象とならざるを得ない。
OBの立場としても大いに疑念を表していました。
また、ある作家が独自の視点として、自民党にも飛び火するこの手の捜査に、自民党が主導することは得策ではない。
民主党政権で基盤が危うくなるとされている官僚の反旗と考えたほうが合っているのではないか。
民主党に対する官僚の牽制との見方だ。
総じて、犯罪としての重大さには疑念を抱いているようだ。
ところで、この事件の容疑の一部として検察がリークしているものにダム建設がある。
ダムといえば長野県の村井知事に帰着する。
小沢民主代表の前に村井知事周辺の逮捕が予定されていたが、チーム村井による人命を賭した粛清が検察に先んじた。
おそるべき村井仁・・・。
長野県民としては複雑だ。
日本のためには政権交代が必要だし、そのためには民主党の小沢代表にがんばってもらいたい。
しかし、小沢代表にかけられた嫌疑が立証されることになれば、村井知事も失脚から逃れられなくなる。
長野県のためにこれほどの朗報はほかに無い。
村井知事周辺は人命が失われているのだから、本来なら小沢代表の秘書にかけられた嫌疑よりも数倍も悪質なはずだ。
特捜の範疇から漏れるから別の話だと言うことらしいが、国民感情からすれば、殺人の可能性もある政治資金の不透明な動きがある村井仁のほうが悪質性が高い。
順番が違うのではないか。
**関連記事
知事、潔白証明に苦渋 西松建設裏金事件 中日新聞
2009年03月04日
・自民党による民主党つぶしか

新聞の見出しを斜め読みすると衝撃の文言が目に飛び込んでくる。
民主党の小沢代表(秘書)が逮捕された事件です。
事件の全容解明はこれからだと思いますが、強制捜査から電光石火の逮捕劇は背景に何があるのか、多くの人が疑念を抱くのではないでしょうか。
なぜ、民主党代表の秘書だけなのか?
衆院の総選挙が間近に迫ったこの時期に、この逮捕はあまりにも胡散臭い。
識者のコメントに注目すべきものがあった。
事件の背景を考える際に、結果として誰が得をするのかが重要だと言われた。
事件は日本の法律に則って公正に捜査されるべきだと思うし、恣意的に公的権力が発動されてはならない。
小沢代表の秘書が潔白だと信じているわけではないし、少なくとも疑うに値するような事実があったんだと思います。
民主党の支持者からは反発されるかも知れないが、妄信は危険だと思うからです。
しかし、捜査のあり方には大いに疑念がある。
政治に影響を与えないように配慮するのが検察のこれまでのあり方だったと政界の事情通は口をそろえて言っている。
それを覆すほどの力はどこから加わったのか。
長野県の村井知事は、違法献金を裏金として受け取った嫌疑がかけられているが、担当の側近が死亡したことで逮捕が後回しになったのか。
民主党を狙い撃ちにしたといわれても言い逃れできない今回の逮捕に、自民党からは微妙な空気が漂っている。
後ろめたいところがあるのだろう。
捜査の展開から目が話せない。
2009年03月03日
・ブログ開始から4年の駒ヶ根市

115万件のアクセスは嬉しくもあり、肩の荷が重いようにも感じます。
ブログを書き始めたのは中原前市長の箱物行政に危機感を抱いたのがきっかけです。
市町村合併を悪用して、合併特例債で不要な箱物を作るだけでなく、必要な施設を壊して別の場所に移設しようと、とんでもない悪事をはたらこうとしました。
幸いにも、合併に取り組んだアホな議員たちが「中央アルプス市」という珍市名を住民に押し付けようとしたので、合併そのものが頓挫したことで難を逃れました。
その後、昨年1月の市長選挙で駒ヶ根市民は、中原前市長の後継候補に不適格の烙印を押すことになり中原政治は終焉を迎えました。
しかし中原前市長の腹心だった市職員の多くは在任したままなわけで、駒ヶ根市が一気に変わったということにはなっていません。
新たに誕生した杉本市政も、傍から見れば反中原のように見えますが、内実は中原人脈が多く引き継がれているんです。
その最たる証拠は、杉本市長が選挙公約の最重要課題として明言していた副市長人事にあります。
市政刷新の目玉として副市長は絶対に外部の有能な人材を登用すると約束していました。
しかし、市長になった途端に「適当な人が見つからない」。
内部昇格でごまかしてしまいました。
好むと好まざるとにかかわらず、市長になりたいがために中原人脈を利用して市長の座を射止めた副作用が顕在化してしまったのです。
昨年の駒ヶ根市長選挙が終わった直後、ある経済界のトップとお話をする機会がありました。
長野県内の政治に精通しておられるその方が言うには、「駒ヶ根は4年間は我慢のときだな」。
杉本市長の本質を見抜かれた眼力はさすがです。
さて、恨みごとを言っているだけでは問題は解決しないので、積極的に提言することも大事だと思い、自分なりに活動してきました。
あちらこちらに顔を出すので胡散臭がられることもあるし、ブログに書かれるからとだんまりを決め込む場面にも出くわします。
杉本市長もその一人に含まれているから困ったな・・・。
積極的に将来の駒ヶ根構想を提案しようとしても、「市民の意見を聞いて判断します」。
具体的な提言を専門家と一緒に持っていっても、「予算が無いから」。
市長というよりも役所の中間管理職と話しているような錯覚におちいります。
駒ヶ根市には政治家は不在であって、役人が役場のトップになった官僚組織の塊と化してしまったのかもしれません。
そういうことなら「市民の声に従います」が口癖の杉本市長が、何でも市民に聞かないと方向性も示せないのも理解できます。
政治信条がコロコロ変わる麻生総理大臣にもあきれてしまいますが、市民の顔色ばかりをうかがって政治信条を持たない杉本市長の存在も困ったものです。
ブログを通して4年に渡り観察してきた駒ヶ根市は、今のところこんな感じです。
2009年03月02日
・教育費無料化を民主党に求める

自民党から漏れてくる話も、「麻生さんでは衆院選が戦えない」「このままでは自民党が危ない」。
そんな話は、国民にとってどうでもいいことなんですが、彼らの本音なんだから有権者としてはしっかりと耳にしておかなければならない。
麻生政権が国民のためならにといって出て行った渡辺衆院議員に続く気骨のある人がいないようでは、これまで自民党を支持していた人たちでも国民のための自民党ではないと見切りをつけてもよさそうです。
ここ長野五区には、根っからの自民党体質の二世おぼっちゃま議員が国会にお使いに出かけていますが、やることといえばダムや道路の建設予算のぶん取り。
民主党政権になると、「道路の建設が遅れますよ」と必死になって自分の立場を守ろうと支持者に訴えかけているようです。
昨日、下伊那郡松川町で開いた後援会の会合で宮下二世議員は
民主党だとガソリンの暫定税率価格が下がって、三遠南信道や国道153号線バイパスの整備に影響が出る
と批判したそうです。
もちろん語りかけた相手は一般の有権者ではなくて、道路工事の利権に群がっている方々でしょう。
利権の恩恵に属さない庶民にしてみれば、ちょっとくらい道路の工事に遅れが出るくらいならガソリンが25円安くなってくれたほうがありがたい。
国民の多くが反対している定額給付金をばら撒いて何とか人気を取り戻し、庶民感覚とかけ離れた利権で釣ろうとする、なんともはた迷惑な議員が地元から出ているのでしょうか。
道路は少しくらい先でもいいから、子どもの教育予算を大幅に拡充するべきです。
生活に困窮する我々庶民は子どもの将来を考えて一生懸命に費用を搾り出すことに汲々としている。
道路やダムの予算を国から引き出す宮下議員が我々のためになるとは思えません。
ここは対立軸をはっきりと出してもらって民主党には、道路建設を遅らしてでも家庭の教育費の負担を大幅に減らすと公約してもらいたい。
学校教育に必要な費用は原則として無料化する英断を求めたい。
高速道路の無料化よりも庶民にとってはありがたい話だと思うし、人材を育てることは国家百年の計だ。
百年に一度の未曾有の危機だからこそ、経済発展の基本は人材であることに気がつくべきときだと思います。