2007年04月30日

・バイオ燃料の普及に難題

 植物を原料とする燃料を配合した「バイオガソリン」の試験販売が首都圏で始まりました。
地球温暖化防止策の一つとして期待の反面、課題も多い。


●石油代替燃料

 バイオマスは、生物起源の資源の総称で、そこから得られるバイオ燃料のひとつがバイオエタノールです。

 サトウキビやトウモロコシなどを発酵させ、蒸留して製造するが、植物は、生育するときに温室効果ガスの二酸化炭素を吸収するため、
京都議定書では、燃やしてもガス排出量はゼロとみなされ、石油代替燃料として注目されています。

●省庁間の対立

 石油業界は、バイオエタノールを配合したバイオガソリンを販売する給油所を順次拡大し、
2010年度には全国に拡大する計画があります。

 しかし、普及を阻害する要因の一つは主導権をめぐる省庁間の対立にあります。

 混ぜる方法は二つで、石油業界は、バイオエタノールを石油製品と合成した加工品にしてからガソリンに混ぜる方法を採用した。
経済産業省も後押ししている。この方法だと、バイオエタノールの比率を上げるには限界があります。


 一方、環境省は、この方法だけでは不十分として、バイオエタノールを直接混ぜ、比率も増やしやすい、もう一つの方法を採用しましたが、石油連盟が協力を拒否している。
今後、調整できるかどうかがポイントになる。


 農林水産省は、国産バイオエタノール生産量アップに積極的で、環境対策と農業振興の両立も目指しています。
将来的には、休耕田、耕作放棄地での燃料用水稲栽培も検討しているものの、経産省は、農水省の生産目標や考え方に疑問を示し、温度差があります。


●食料とエネルギーの対立

 バイオ燃料で、人や動物を養う食物をエネルギーに転用することには抵抗感もある。
タイでは、水田をつぶして、バイオ燃料原料のアブラヤシなどを植える農家が増えたという。
農業が投機的になり、農村社会が崩壊することを心配する声も出ています。


 バイオ燃料の普及を図る上で日本の課題は、原料の確保にあります。
当面は、ほとんど輸入に頼ることになるが、早急に自給率を高める必要があります。
身近な生物資源の見直しが緊急の課題として浮上してきそうです。  
Posted by komachan at 08:32Comments(0)温暖化防止

2007年04月29日

・味方じゃないと敵とみなす

 長野県議選・駒ヶ根市区で落選した林候補の残念会が26日開かれました。

アイパルいなんの4階に110人を集めましたが、平均年齢はかなり高い。

選対幹部のあいさつから始まりましたが、潔い敗戦の弁もあるものの、目だったのは味方にならなかった市民へのバッシング。

特に、猿田前市議と杉本氏(前回の市長選候補)には、名指しで何度も批判する徹底ぶり。

怨念の深さがにじみ出ていました。

 しかし、選挙で味方につかなかった者は、敵とみなす考え方は、長い目で見て得策とは思えません。

選挙は、票を多く獲得した方が勝利を得るので、敵をいかに少なくするかも重要な戦術だからです。

選挙で誰に投票するかは、個人の政治信条だったり、仕事だったり、血縁・地縁など多様な因果関係に左右されます。

「選挙事務所にあいさつに行ったから、あいつは敵対候補陣営に味方している」

このような短兵急な情勢分析では、勝てる選挙も負けてしまうようになる。


こんなことを書くと、林候補の支援者からもバッシングを受けるかもしれないが、目先の好き嫌いで行動しても大義を得られないことを彼らに知ってもらわなければなりません。

味方じゃなければ敵とみなす、了見の狭さから脱却して、敵の核心以外の層をいかにして味方につけるかに誠心誠意、努力するべきだと思います。

これからの目標は、中原市政の変革です。

中原市長の後継者に誰が指名されるかわかりませんが、より市民の立場で考えられる候補として団結して支援した杉本氏に、邪念の目線を向けるのは得策ではありません。

県議選の敗戦を他人に責任転嫁したい気持ちもわかりますが、その代償の大きさに早く気が付いてもらいたい。  
Posted by komachan at 09:41Comments(0)市政

2007年04月28日

・浅川治水は公聴会の意見を重視

 浅川ダムの建設について流域協議会ので反対の意見が多いが、
村井知事は来月開かれる公聴会の意見を重視する考えを示しました。


 浅川ダムの建設について県は田中康夫前知事が設置した浅川の流域協議会の住民に対し説明を続けていますが
反対する意見が強くダム建設への理解は得られていません。

 これについて村井知事は27日の会見で、流域の住民に対しては河川法に基づいて来月18日から3回に渡って公聴会を開き、
今後は、流域協議会での意見よりも法律に基づいて開く公聴会での意見を優先する考えを示しました。


一方、長野市の浅川流域にある9地区の区長らでつくる「浅川総合治水対策連絡協議会」(斉藤忠二会長)は24日、
長野市内で役員会を開き、県側から「穴あきダム」の建設を柱とする浅川の河川整備計画原案について説明を受け、これを了承。


 県が開く公聴会で、役員計約30人が賛成の立場で公述する方針を決めた。
出席者から「公聴会で反対意見しか出ないと、流域全体が(反対に)傾いていると思われる」と、
賛成意見を強調すべきだとの提案があり、拍手で了承した。


 公聴会は、開催前から「やらせ」の仕組みが公然とつくられています。
公述人が何人になるのかは公開されていませんが、23日の流域協議会では16人が発言を求めても
時間制限で全員はできなかった事を考えると、15人/回として3回だから総勢45人。


 仮定の上ではありますが、公述人の2/3が「やらせ」の賛成派でも、『公聴会での意見を優先する』のでしょうか。  
Posted by komachan at 14:32Comments(0)長野県政

2007年04月27日

・上伊那広域連合の情報に注意2

ごみ中間処理施設 上伊那広域連合が発行している『公報かみいな」で、新しいごみ中間処理施設の記事の締めの言葉、

 「あともうひとつ大事なことがあります。それは正しい知識を持っていただくことです。」
 「昨今はさまざまな情報が飛びかっており、不安をあおるような情報、事実と異なる情報もありますが、
  何が正しいのか、真実は何なのかを見極めていただきたいと思います。」


 この言葉の裏に潜む、行政のイメージ戦略を考えます。


**ダイオキシンの危険性を誤認

 焼却場からのダイオキシンによる環境被害はなく、測定された高濃度ダイオキシンは農薬によるものと、
身代わりを立てて危険性を誤認させてしまっています。
しかし、「昭和30年代から40年代にかけて使用された農薬」の記述が持つ意味は大きいのです。


 すなわち、50年も前のダイオキシンが分解されずに残存することを意味しているからです。
施設から出るダイオキシンは低濃度だから安全だと言っていますが、同じ位置にあり続けることでダイオキシンが蓄積する危険性には触れていません。
さらに、「濃度が低いから安全」は現実的ではないから注意が必要です。


 問題なのは、実際に放出されるダイオキシンの総量なので、空気で薄められて少なく見せかけられた安全性をそのまま信用できません。
身近な危険を例に取れば、調味料として少量使用される醤油は安全な食品ですが、一度に大量摂取すると低濃度でも死に至ります。
濃度が問題なのではなくて、実際に存在する総量が重要なのだと認識してください。


 このように、市民に知識がないのを利用して流される間違った情報で安心させてしまう広域連合のやり方は、
不安をあおる情報よりもさらに悪質です。
何が正しいのか、真実は何なのかを見極めていただきたいと思います。

この締めの言葉は、ごみ処理問題を考えようとする市民活動に向けられたものですが、
実は、広域連合の発表する情報にこそ最も注意を払う必要があります。


 新しいごみ中間処理施設の概要には、処理施設の危険性を容認させるための記述があります。


 ある化学物質を使用することにより得られる利益をベネフィット(benefit)と言いますが、リスクを削減するためにその化学物質の使用を禁止しようとする場合、その化学物質を使用することで享受していたベネフィットを失うことも充分考慮する必要があります。

 極端な話ですが、がんによる死亡を防ぐためには、化学物質汚染対策に力を入れるよりは、たばこを禁止する方が、はるかに効果的であると発言される方もいるくらいです。

だから焼却場のダイオキシンは必要悪であり、社会がタバコを認めるのだから汚染対策に力を入れる必要はない_と勘ぐりたくなります。

こんな、無責任な言葉を発する上伊那広域連合を信頼できますか?  
Posted by komachan at 08:30Comments(0)市政

2007年04月26日

・上伊那広域連合の情報に注意1

直接溶融炉方式 「あともうひとつ大事なことがあります。それは正しい知識を持っていただくことです。」

 「昨今はさまざまな情報が飛びかっており、不安をあおるような情報、事実と異なる情報もありますが、
  何が正しいのか、真実は何なのかを見極めていただきたいと思います。」

 上伊那広域連合が発行している『公報かみいな』で、新しいごみ中間処理施設に関する記事の締めの言葉です。

書いた本人は気がついていないでしょうが、広報誌そのもの内容を疑って見る必要があることを示唆しています。

そこで、公報かみいなのごみ中間処理施設の記事で、事実と異なっているものを探してみます。


**新ガイドラインの内容とは無関係

 「新しいごみ中間処理施設の整備」の見出しで、国のガイドラインを引き合いに新施設の検討をしていると思わせる記事ですが、
ガイドラインの内容は、

 1.800℃以上の高温で焼却する。
 2.24時間連続運転する。
 3.複数ある小さな焼却炉を集約し、広域的にごみを処理する。

ですが、併記された新施設の検討内容は、

 1.処理対象物を安全に安定して、かつ極力低コストで処理できること。
 2.最終処分しなければならない灰等残渣の量を極力少なくすること。
 3.排ガス等の環境への不可を極力提言できること。

まったくかみ合っていません。


 しかし、併記されていることで多くの市民は「ガイドラインに即して検討されている」と、錯覚に陥ります。
また、、「機種評価で溶融方式が既存の処理方式を凌ぐ方式と評価された」とありますが、実物を見ると評価の配点は、
溶融炉方式の点数が高くなるように工夫された「よくできた評価書」です。


**溶融炉方式のメリット

 さらに、「直接溶融方式が本圏域にとって最も優位性のある処理方式であると議会へ報告した」は、
議会の承認を得たように錯覚するが、実際は、懇談の場である全員協議会で報告したのみで、
議決を経ていないにもかかわらず、なし崩しに既成事実とされています。


 「直接溶融炉方式とは」の記事では、熱エネルギーを発電・温水施設などに有効利用できることを特徴としていますが、
この特徴は、焼却方式に起因するものではなく、施設の付帯設備の計画の問題であって、既存方式でも同様のメリットは発揮できる。
しかし、記事では、固有のメリットとの誤解を誘発することを狙っているのが分かります。


つづく  
Posted by komachan at 08:30Comments(0)市政

2007年04月25日

・特急内で女性暴行を見て見ぬふり

サンダーバード 21日に報道された「<強姦>特急内で暴行、容疑の36歳再逮捕 乗客沈黙」の記事。
にわかには信じがたい思いに愕然とした人が多かったと思います。

 女性がトイレに連れて行かれる途中、付近の乗客は植園容疑者に
「何をジロジロ見ているんだ」などと怒鳴られ、車掌に通報もできなかったという。
社会全体のモラル低下が懸念されていますが、この事件の傍観者はあまりにもひどい。


 事件は、昨年の8月3日、JR北陸線の富山発大阪行きの特急「サンダーバード」の車内で発生しました。
植園容疑者は、午後9時20分ごろ、福井駅を出発した直後に、6両目の前方から2、3列目にいた女性の隣に座り、
「逃げると殺す」「ストーカーして一生付きまとってやる」などと脅し、繰り返し女性の下半身を触り、
さらに、京都駅出発後の午後10時半ごろから約30分間にわたり、車内のトイレに連れ込み、強姦しました。


 同容疑者は強姦の常習者で、昨年12月21日、JR湖西線の普通電車内で女性(同27歳)に強姦し、
さらに大津市のJR雄琴駅で電車を降り、同駅のトイレに女子大学生(同20歳)を連れ込み、強姦しています。
未成年の頃から強姦犯罪の常習者だったようですから、司法の欠陥が今回の事件を引き起こしたともいえます。


 それにしても、40人もの乗客が、被害者を救うために何の行動も起こさなかったという事実に震撼させられました。
命を掛けてまで静止しろとはいいませんが、車掌に通報するのにどれほどの危険が伴うのでしょうか。
トイレで行われている惨劇を同じ車内で共有しながら、何もしないでいられる精神構造が信じられません。


 娘たちに、この事件をどうやって話そうかと、妻と相談しました。
傍観者が行動を起こさざるを得ないほど、強く助けを求める意思を持たせることくらいしか思い浮かびません。


 犯罪に直面しても関与を避ける事なかれ主義の人も、少なからずいるとは思いますが、
40人の乗客すべてがそうだったのは、被害者があまりにも運が悪すぎると言っては不謹慎かもしれません。
しかし、そうでも解釈しないと、理解が困難です。


 犯罪に遭うのは運が悪いからかも知れないが、自分だって、いつ・どこで、運悪く遭遇するのかもしれません。
運の悪さは、すべての人に等しく遭遇する可能性があります。
運が悪くても、事件に巻き込まれない社会をつくならなくてはならないのに、犯罪者にも人権があって、犯罪を誘発する社会構造になっている。


 犯罪者の人権を聖域としない司法の良識が発揮されるように、市民が声を上げる必要を感じます。  
Posted by komachan at 08:30Comments(5)安全

2007年04月24日

・県議選・市議選を終えて

駒ヶ根に新しい風を 長野県議会議員選挙駒ヶ根市区と駒ヶ根市議会議員選挙が立て続けにあって、
残念だったり、安堵したりで何とか終わりました。


 良し悪しは別にして、有権者に多様な情報を提供する目的で、独自に候補者の情報収集をして評価してきました。
批判した候補の支援者からはバッシングを受け、コメントに登場して持論を発表する「建設的な意見」に閉口させられましたが、
「候補者選びの判断材料に苦労しました。情報はとても助かりました」とのコメントで疲れが癒されました。


●選挙に勝つ

 県議選にしろ、市議選にしろ、結局は候補者の政策よりも、「縁」が深く関与していると感じました。
議員としての仕事をするためには、もちろん選挙に勝たなければならないのだけれど、
選挙に勝てる候補と、議員として優れた政治活動ができる候補が一致しないことのほうが多いのが現実です。


 選挙に勝つためには、より多くの有権者を味方に引き入れるために、体制(大勢)に擦り寄るほうが得策です。
駒ヶ根市の場合で言えば、市長に支援してもらって区長会長の席を用意されることから始まり、
知事の支援ももらって公共事業の増加によって利益を得る集団と仲良くすることで、県議会議員に復活するための道筋をつける。


 確かに、選挙には勝てるだろうが、首長をけん制する立場にあるべき議員としての誇りは捨て去っています。
議員になることが目的であって、議員としての役目をまっとうする事は二の次の候補が勝ってしまった。
いや、駒ヶ根市民が勝たしてしまったのだから、不徳を恥じるべきは有権者のほうだと思います。


● 市民の目線で批判

また、特定の候補者に肩入れするつもりで記事を書いているつもりがなくても、汚点ばかりが目立つ候補の批判を展開すれば、
対立候補の援護射撃をしているととられても当然だったかもしれません。


 しかし、県議選の場合、どちらの候補にも個人的な思い入れはありませんでした。
過去の実績と、これから目指す政治思想が、これまで「駒ヶ根に想う」が期待してきたビジョンに反する者を批判した結果が、
特定の候補に批判が集中しただけのことです。


 これまで、このブログが主張し続けてきたことをご存知の読者には、「今さらいわれなくても分かっているよ」と、
感じているかもしれませんが、選挙期間中に突発的に読者になった方の中には、「このブログは共産党だ」などと、
勘違いしている人が少なくなかったようです。


 それは、共産党に関係した候補たちの政治姿勢が、私の望む方向性を示していただけのことです。
自民党だろうが公明党だろうが、目指す先が同じなら協調できると思いますが、
現実にはまったく違う方向性に社会を持っていこうとしているから、批判の矛先が彼らに向かってしまうんです。


●駒ヶ根を変えるには

 さて、駒ヶ根市の政治を左右する前哨戦は終わりましたが、本戦は来年の市長選であると、賢明な市民なら誰もが感じているでしょう。
中原正純駒ヶ根市長は、県議選と市議選で磐石の後方部隊を築き挙げました。
まさか、6期目を目指すことはないと思いますが、お膳立てができてしまえば欲がでることも考えられます。


 現時点の駒ヶ根市民は、子どもなどの他者の利益で政治を考えることができていないことは、二つの選挙で明らかですから、
正論で勝とうとすると、足元をすくわれてしまう危険性が高い。
ではどうするか?


 利益集団による組織固めが着々と進行する中原体制から誰がでてくるのかはわかりませんが、
駒ヶ根を変える必要性を市民に浸透させなければ、現体制の汚点に市民の目を向けさせることはできません。
中原市政の汚い面を見ないようにしている市民に現実を認識させることは簡単ではありません。


 でも、愚直に駒ヶ根市が抱える問題を掘り起こし、丹念に書き続けることしかできないので、
これからも、これまでと同様に、駒ヶ根から社会を考える 『駒ヶ根に想う』 は続きます。  
Posted by komachan at 09:34Comments(0)市政

2007年04月23日

・2007駒ヶ根市議選の考察

アルプスがふたつ映えるまち 駒ヶ根市議選は、22日に投票が行われ即日開票の結果、現職一名の落選となりました。
定数が21から15に減少し地縁で固められていた一部地域の票が浮いた形となったが、
現職議員の多くはこれらの浮動票をつかめずに苦労したことがうかがえます。


 2003年の市議選のデータと比較して、各候補の得票の傾向を考察します。


 当落のボーダーラインは投票総数の4%と、2003年の3%から1ポイント以上も上昇しました。
また、議席数当たりの投票数は、2003年に比べて31%増加したにもかかわらず、
現職議員で、この増加割合を超えたものは2名のみです。


 このうち、馬場氏は、地盤とする東伊那地区で、現職2名の引退による地元基礎票の増加を効率よく吸収した結果です。
一方、得票が伸びなかった竹内氏は、公明党の組織票ですから、増減がないのは当然として、坂本氏も共産党票を手堅く維持したにとどまりました。
中沢地区を地盤とする坂井氏の票も変動がありません。


 議員定数減少によって浮いた票の多くは、一部の候補を除いて現職にはほとんど流れていないことが分かります。
さらに、2003年よりも大きく票を減らしたのが宮沢清高氏ですが、東小学校の敷地を民間建設業者に利益供与した行為の批判の現われでしょう。


 さて、落選した猿田氏ですが、2003年からの票の減少は宮沢清高氏についで多い。
前回市議選は、田中前知事の追い風に乗っての当選でしたが、今回は無風状態だったことが災いしたようです。


 全体的な傾向として、駒ヶ根市民は新人候補に市政の刷新を期待したと言えるでしょう。
逆に言えば、票を選らした坂井昌平・宮沢清高の両氏は、これまでの議員活動にかなりの批判があり、
得票の伸びが議席当たりの投票数の伸びの半分にも満たない塩澤崇氏と坂本裕彦氏にも市民の期待に応えていないことを意味しています。


 得票が伸びなかった現職議員は、選挙公約のどこに問題があったのか真摯に反省することが求められます。
大きく伸びた馬場宣子氏と木下力男氏、これに次ぐ伸びを見せた長谷部清人氏は、大きな期待を背負っての再選となりますので、
これまで以上に、精力的に議会活動に当たっていただきたい。


 さらに、新人議員の皆さんには、これまでの悪習を断ち切って、議員視察で観光旅行をしたりせずに、
一般質問を怠って議員年金目当てと揶揄された引退議員と同じ轍を踏まないように精進してもらいたい。

4/23 20:28更新
当落氏名得票数得票率2003伸び率
当選中坪 宏明1,6679.0%
当選竹内 正寛1,5028.1%13967.6%
当選加治木 今1,4227.6%
当選菅沼 孝夫1,3847.4%
当選小林 敏夫1,3727.4%
当選馬場 宣子1,3717.4%80969.5%
当選坂井 昌平1,3717.4%1407-2.6%
当選宮澤 勝人1,2096.5%
当選木下 力男1,1476.2%80742.1%
当選塩沢 崇1,0155.5%90612.0%
当選坂本 裕彦1,0115.4%9555.9%
当選宮沢 清高9655.2%1051-8.2%
当選下平 順一8954.8%
当選長谷部清人8554.6%73316.6%
当選三原 一髙7744.2%
落選猿田 洋子6413.4%687-6.7%
 得票合計18,601100.0%19891-6.5%
 一名あたりの票数1240 94730.9%
  
Posted by komachan at 20:28Comments(0)市政

2007年04月22日

・駒ヶ根市は大昔の自転車状態

オーディナリー型自転車 駒ヶ根市議選挙は、市民に選挙情報が与えられずに投票日を迎えました。
一枚の公報が配布されたのみで、駒ヶ根市が市議会議員選挙を重んじていないことの現れです。


 同じ上伊那で町議選挙を行う箕輪町では、公式サイトのトップページに選挙情報が掲載されています。
候補者の一覧はもとより、届出られた詳細な情報まで公開されています。
さらに、投票所の所在や投票方法などが簡潔にまとめられて、市民に分かりやすく伝えようと努力されています。


 ところが、駒ヶ根市の公式サイトのトップページには、市議選挙情報がまったくない。
選挙管理委員会のコンテンツを探さないと、投票所や投票方法のことすら見つけられない。
この差は、行政側の議員に対する重要度を示していると思われます。


 市長と議会は、車の両輪に例えられますが、駒ヶ根市の場合は、自転車状態に例えられます。
市長が前輪なら、市議は追随だけの後輪だからです。
さらに、前輪が極めて大きく、後輪は申し訳程度の大きさしかない、大昔の自転車です。


 財政も自転車操業で、突っ走っていないと倒れてしまう状態も、自転車そのものの駒ヶ根市。


 いつまで、オマケのような後輪でありつづける無能な市議を選び続けるのか。
駒ヶ根市民は子どもの声に耳を貸しましょう。
地縁・血縁・金縁で選択するのは、もうやめましょうよ!
候補者の政策が子どもの未来を見つけているのか判断しましょう。
借金付きの公共事業のプレゼントは迷惑です。
 我が家の中学生になったばかりの娘。

「選挙権があればいいのに!!!」

(4/22 22:01更新)  
Posted by komachan at 22:01Comments(0)市政

2007年04月21日

・市議選_お勧め・お断り候補

駒ヶ根市議選掲示板 駒ヶ根市議選の投票を明日に控え、候補の政治姿勢や人となりが明らかになってきました。
特に、中原・駒ヶ根市長の箱物・土建行政への是々非々の態度が選択を左右します。
さらに、教育や福祉をエサにして箱物・土建と結びつけようとする意図も厳しく検証します。


 現職候補は実績と、市長との距離感が鮮明なので判断がしやすい。
新人候補は情報が不足していますが、読者からの情報も参考にして良し悪しが分かれてきました。


 最も注目したいのが、財政圧迫の大きな原因となっている箱物・土建行政の推進姿勢です。
次に、現職議員は、市議会での一般質問の回数や内容、視察先での観光旅行疑惑の有無なども重要な判断材料となります。


 さらに、教育予算を装った補助金事業への対応では、合併特例債欲しさに中学校の学習環境に悪い噂を流し、
教育委員会もグルになって竜東の中学校を廃校に追い込み、あらたに下平への新設校建設を企てた事業への姿勢が問われます。


 本来やるべき地域振興に手を抜いたばかりか、その結果で生徒が減少したことを幸いに学校を移してしまうとは、
行政手法として、本末転倒の無責任さが厳しく問われるべきです。


 また、東小学校の敷地を民間宅地開発業者に利益供与しようと、市長や教育委員会が市民を欺いた一件では、
制止することが役目のはずの市議会議員が、手先として市民の説得役に派遣されていた事実も見逃せません。


 総合的には、公約のほとんどに駒ヶ根市の財政状況を無視した公共事業を網羅した候補には、最も低い評価を下しました。


※適格性の評価基準は、このブログの理念との整合性が主です。

個人としての感情では違う選択をしたい気持ちがありますが、駒ヶ根市の将来を託す市議としての職務を果たせるかの一点に絞って考察した結果です。
ただし、あくまでも個人としての判断ですので、これを参考にして、どのように投票するかは有権者としての判断にゆだねられます。


4/22更新(情報一覧は役目を終えましたので停止しました)  
Posted by komachan at 20:58Comments(0)市政