2007年10月21日
・守屋のゴルフで自民党政権が危機

公明党の太田昭宏代表は20日夜、野党が守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問を要求していることについて「民間人の証人喚問は慎重であるべきだというのが基本的な考え方だ」と述べたという。
つい先日まで防衛省のトップに君臨していても、辞任してしまえば形の上では民間人。
最近の証人喚問の対象者を思い起こせば、多くが民間人だったのだから、今回だけ民間人に慎重になる理由が見当たりません。
また同代表は、「事実をきちっと説明する責任がある」として、改めて守屋氏に説明責任を果たすよう求めた。
罪を犯したものに説明させることに意味があるのか。
犯罪者が「私が悪うございました」と、本当のことを言うわけがない。
説明させようとしていることは、「うまくごまかせ」と指示していることに他ならない。
政府与党が必死になって隠したがるほどに、真相が明らかになると危機が訪れるのだろう。
衆院選がぐっと近づきましたね。
2007年10月20日
・自治会への強制加入は無理難題

素案は自治組織未加入問題について、市民全員の加入を原則とした上で、未加入者の地域での責務を規定し、協働のまちづくりにおける自治組織の重要性を強調した内容となっています。
自治組織未加入問題は、未加入率(今年1月現在)が北割1区の約51%、上穂町区の約46%など赤穂地区で約30%、市全体で約28%と高く、自治組織活性化、ごみの分別収集、防犯防災などの面で課題となっています。
素案では、地域自治の確立に向け、市民全員が自治組織に加入して責務を果たすことに努めるとした。
自治組織に加入できない特別な事情がある場合は「自治組織に加入した場合に準じて、地域における負担を分任し、地域で生活していく上で責任ある行動に努める」と規定している。
素案の趣旨は基本的には賛同できますが、閉鎖された村社会の視点に陥らない配慮が必要だと思います。
地元に生まれ育った人には当たり前のことでも、よその地からやって来た転入者には奇異に映ることがないわけではない。
自治組合は、あくまでの任意組織なので地域の生活基盤を維持する上での合理性のある活動が基本になければなりません。
しかし、「郷に入れば郷に従え」が当然だとの思いが強いと、不合理であっても押し付けてしまう弊害が実際にはあります。
駒ヶ根市以外にも開かれた地域社会を目指すならば、自治組織の大変革も同時に進めなければならないと思います。
2007年10月19日
・補給艦の航泊日誌「誤って破棄」

海自の文書管理規則によると、艦船の航海日誌の保存期間は四年間になっているにもかかわらずだ。
同補給艦は〇三年七月中旬から同十一月中旬まで、イラク作戦への燃料転用疑惑が指摘される給油活動にあたっていた。
防衛省側は「〇七年七月に『とわだ』艦内で保存期間が過ぎている資料を整理した際に、誤って保存すべき資料も廃棄した」と説明。
分量は一航海分の日誌すべてという。
規則では、航海日誌は艦内で一年間、さらに所属する地方総監部で三年間保管することになっているが、「とわだ」は一年を過ぎても艦内で保管するという規則違反もしていた。
日誌を廃棄したことについて防衛省側は「規則違反だが、情報公開法などの法令違反には当たらない」との認識を示しています。
都合の悪い記録を故意に廃棄したのは、誰の目にも明らか。
長野県民なら、冬季五輪の帳簿が焼却された記憶が刻まれていると思います。
「誤って○○した」で政治犯罪とも言うべき行為が正当化されてしまうことに、政治不信は募る一方です。
2007年10月18日
・美しい国会議は無駄で経費高い

福田康夫首相は17日夜、安倍前政権が提唱し内閣官房に設置、9月に廃止された「美しい国づくり」推進室が半年間に約4900万円を支出したことに関し、「会議をやっただけでそれだけのお金はちょっと高すぎる感じがする。無駄だということ」と批判した。官邸で記者団に答えた。
推進室は有識者による「美しい国づくり」企画会議の事務局で、同会議も2回開催されただけで解散したはずですが、HPは残ってます。
「美しい国づくり」プロジェクト
本当に経費が高すぎると思っているなら、関係者は弁済して欲しいですね。
2007年10月17日
・小2女児、路上で刺され死亡

兵庫県加古川市で小二の女児が自宅玄関前で何者かに刺し殺されました。
少女は救急搬送の途中で「男に刺された」と言っていたという。
加古川署捜査本部の捜査によると、犯人は柚希ちゃんが1人になる機会を狙って襲った可能性が高いらしい。
犯人は、柚希ちゃんの前方から数カ所を刃物で刺したことも判明。
凶器の刃物は見つかっておらず、捜査本部は周囲を捜索するとともに種類の特定を急いでいる。
調べでは、柚希ちゃんは約300メートル先の公園から自転車で帰宅し、玄関に入る直前に刺された。捜査本部は、犯人が玄関付近で待ち伏せしたか、公園から尾行してきた疑いがあるとみている。
柚希ちゃんは刺される直前の16日午後6時ごろ、公園で同級生の母親に「もう遅いよ」と声をかけられ、自転車で1人で帰宅したという。
これほど、子供を外で遊ばせられない社会になってしまったか・・・・。
2007年10月16日
・少女を含む21人のリンチ殺人

捜索を受けているのは、小諸市内にある宗教法人「紀元会」の施設です。
小諸市で寿司店を経営していた奥野元子さんは、先月25日未明、全身打撲によるショックで死亡が確認されました。
警察では当初、奥野さんに暴行を加えたとして、奥野さんの35歳の夫と、長女と二女など合わせて4人を傷害致死などの疑いで逮捕していました。
その後の調べで、家族が信仰していた宗教法人「紀元会」の信者が暴行を指示していた疑いが強まったため、15日朝、捜査本部を設置し、この宗教法人の施設に家宅捜索に入り、15歳の少女を含む女性ばかり21人を殺人の容疑で逮捕しました。
調べによると奥野さんは亡くなる前日の24日、入信する宗教法人「紀元会」の施設内で開かれた集会に出席。その席では、奥野さんの生活態度をめぐる話し合いが行われたが、会員が「気に入らない」「態度が悪い」などと批判。
宗教施設という密室の中で、会員らの行動はさらにエスカレート。午後11時半ごろから約1時間にわたり、21人が代わる代わる奥野さんの体を踏みつけたり、全身を殴る蹴るなどの暴行を加え続けていた。
紀元会は1970年に設立された神道系の宗教法人。「がんも必ず治る」などのふれこみで1本数万円もする飲料水「紀元水」を信者らに配布していたほか、数十万円もする「石」を販売。
白い3階建ての本部は小高い丘の上に建っており、広大な敷地内には大鳥居などがある。
また、長野県かという思いがします。
一時、日本を震撼させたオウム真理教は「松本サリン事件」を起こしている。
田舎なので、目立たない広い場所があったり、おかしな行動にも寛容だったりといった、人の良さにつけ込まれている感じがします。
2007年10月15日
・米にみる日本の国家危機

昨夜は、「第1回 世界がコシヒカリを作り始めた」。
戦後日本の食を支えてきた「コメ」。中でも品質とうまさから、その頂点に君臨してきたのが「コシヒカリ」である。しかし、ここ数年、グローバル化が進む中、アメリカ・中国・台湾など世界各国が、この「コシヒカリ」素晴らしさに気づき、競うように大量生産に乗り出している。そして、今、こうした輸入米が、日本への逆流を始めた!!
食料自給率が40%を切った日本。食糧安全保障上、凶作や天候異変などが起きた時、危機的な水準(40%)だと、指摘する声も多い。戦後、日本の自給率を支えてきた「コメ」。しかし、今年、日本のコメは、大量流入する輸入米と長年続く消費の低迷によって、生産者価格は暴落している。さらに、WTOやFTAなどの交渉によって、最後の聖域「コメ」を守ってきた「関税」等が下げられる方向に進む中、離農の激増、自給率の低下は避けられないとみられている。「ライスショック」第一回は、日本最大のコメ産地新潟と世界各国の「コシヒカリ」に、今何が起きているのかを徹底追跡し、グローバル化が日本の食に何をもたらすのか?食料自給率40%をどう考えたらよいのかを、識者のインタビューを含め、考える。
日本人の米離れによって米価の下落が続いている上に、貿易の自由化で低価格の外国産「コシヒカリ」が大量に輸入されたらどうなるのか。
新潟のコシヒカリは、昨年の15000円(60kgのJA買入価格)が、今年は10000円に一気に下がる見込みとなっています。
売り上げが2/3に落ち込む農家は経営が成り立たない。
そこで、、今夜は「第2回 危機に立つコメ産地 」
食糧自給率が40%を切り、WTO・世界貿易機関でさらなる農業の市場開放が議論されている今年、日本の農業をめぐる政策は大きく舵を切った。全ての農家を支援してきた従来の方針を転換し、大規模化を条件に「強い農家」に支援を集中することにしたのである。農家はいま、かつてなく厳しい「選択の時代」を迎えている。
農業の現場ではどんなことが起きているのか。わたしたちはあきたこまちの産地、秋田の3つの集落を半年以上にわたって定点観測してきた。
そこで聞こえてきたのは現実と苦闘する多くの農家だった。大規模化で生き残りを目指すものの、後継者がおらずに高齢化が進み、コメ作りの将来が見えないと悩む中規模集落のリーダー。大規模化に乗れずにこれまでの支援が減ることになった中山間地の零細農家の一人は「代々続けてきた農家が重荷になってしまった」とつぶやく。そして、大規模化を40年近くにわたり実践してきた実験場・大潟村でも、消費者のコメ離れで米価の下落が続き、巨額の負債を抱える農家が続出している。
グローバル化が進み、内外から市場開放を迫られている日本の農業。果たして、大規模化の道は、農業の再生につながるのか。そして、わたしたちは、外国産米の輸入と日本のコメ農家への支援をどう考えていけばいいのか。現場のルポと識者へのインタビューを材料に考えていく。
食料自給率を支えるコメ問題は、国家安全保障の根幹を揺るがす危機管理に直結します。
自民党の大規模集約農業政策と農産物の貿易自由化がもたらす惨状が示されますので、日本国民が注視すべき番組だと思います。
NHKスペシャル 「ライスショック あなたの主食は誰が作る」 [第1回 世界がコシヒカリを作り始めた]
NHKスペシャル 「ライスショック あなたの主食は誰が作る」 [第2回 危機に立つコメ産地]
2007年10月14日
・ボクシングの亀田ブランドが凋落間近

実力があやふやなままにランキングを上げるための安易な試合を10戦ばかり行っただけの二男が、力不足を白日の下にさらした揚げ句、数々の反則行為を繰り返した醜態は世界戦のリングを冒涜した。
一家のボクシング会からの追放を含む厳罰は当然だろうと思う。
また、一家の横暴を許してきた日本ボクシングコミッション(JBC)、ボクシングショーを一緒につくり上げてきた一部メディア(TBS)の責任は重い。
試合前日、内藤陣営から亀田大のセコンドに肉親が入ることは世界ボクシング評議会(WBC)のルールに抵触するとの指摘があったにもかかわらず、JBCは独断で容認し、亀田側の意向を優先し特別扱いした。
父親は昨年も観客に殴り掛かろうとして厳重注意処分を受け、再発した場合は厳罰が下されることを通告されています。
反省のかけらもない亀田ブランドを人気向上の切り札として頼り、甘やかしてきたことがボクシング人気の衰退に拍車をかけるという皮肉な結果を招こうとしている。
皮肉といえば、亀田ショーを利用してきたTBSが、大毅に対して兄が「ヒジでエエから目に入れろ」と指示を与えるシーンまで映し出したのが、処分の証拠として採用されとはTBSも思いもよらなかったでしょう。
2007年10月13日
・ずさんなダム計画に最高裁が待った

ダム建設計画は白紙に戻され、農水省は事業計画を策定し直さなければならなくなる。
農水省によると、永源寺第二ダム計画は建設予定地の下流域で調整池の一部が完成しているが、ダム本体の建設は停止中。これまでに約200億円が投じられている。
同省は1988―92年、建設予定地の愛知川上流周辺を航空測量して地形図などを作製。
しかし、ダムの貯水容量や規模の設計に必要な実地測量や地質のボーリング調査をせずに94年、総事業費476億円の事業計画を策定した。
計画決定後のボーリング調査などでダム予定地の地形や地質が詳しく分かると、ダムの規模を10%以上大きくする必要があることが判明。
事業費も当初より大幅に増えて約1100億円に膨らむことが分かった。
国のこうした事業計画の決定手続きについて、05年の二審・大阪高裁判決は「極めて重要な調査をせず、ダムの規模を誤って設計した瑕疵(かし)がある」と批判。
ダムの規模を約10%大きくして投資効果などを算定し直した場合、「投資効率が不十分で、農水省は根本的な再検討を迫られる事態になっていたと推察される。同ダム事業計画は適正手続きに反しており違法」と結論付けた。
長野県でも浅川ダムの計画が進みつつあり、ループ橋などの付帯工事を終えています。
また、本件と同様に基本高水という「極めて重要な調査をせず」過大な規模で建設する方針です。
村井知事の支援者達が巨額のダム投資で潤うことが目的で「穴あきダム」という、それこそ抜け穴を見つけて進行してはいても、司法で覆すことは可能です。
県民からは、基本高水が過大な不適切な計画だとして提訴されていますから、司法の判断が待たれます。
2007年10月12日
・見世物ボクシングの亀田大毅無残

昨晩行われたWBC世界フライ級タイトルマッチ。
最終ラウンドの12回に、挑戦者の亀田が見せたプロレス技?には、ボクシングの試合を見たかった視聴者としては残念を通り越して、幻滅させられました。
亀田ファミリーの試合は、テレビで生中継されるボクシングの試合としては貴重なものですが、前後に催される茶番劇には辟易していました。
なので、HDDに録画しながら後追いで再生し、余分なショーを見なくても済むようにしています。
今回も、試合前に一時間ほどテレビ局が仕組んだボクシングバラエティ番組を放送していたようですが、すべて早送りで見なくて済ませました。
本番の試合が始まると、挑戦者はその名の通り「亀」になりきって、ただ猛進するのみ。
世界チャンピオンと12回のフルラウンドを戦えた戦闘力は大したものだと思いますが、ボクシングの王道とはかけ離れた、醜いファイトに徹していました。
ヘッドロックにサミング(目つぶし)、すくい投げにもろ手刈りとプロレス技のオンパレード。(スポニチ記事より)
12ラウンドには、逆転が不可能とわかると、いら立ち、内藤にタックルを見舞って押し倒すと、右のパンチを王者の頭部に見舞った。
減点1が科せられると逆上し、今度は内藤の左脇に頭を入れ、プロレスのスープレックスのように持ち上げて投げた。
レスリング行為として計3点の減点を取られ、場内からは大ブーイング。
前代未聞の失態に、WBC審判委員を務める森田健氏(72)は「わたしなら失格負けにする。あの行為はひどい」とあきれ、嘆いていたという。
ボクシングを派手なショーで盛り上げて、興行としては成功している形の亀田ボクシングですが、スポーツとしてのボクシングからはかけ離れてしまい、ファン層が上辺だけの盛り上がりになってしまう危険性を感じます。
「強ければいいんだ」
亀田兄弟が仲良しの大相撲の朝青龍も同じ穴の狢ですが、競技としての歴史や将来を台無しにしてでも、今の栄光を掴もうとする身勝手さに、ついには自分の身を滅ぼす、因果応報が運命として待ち受けていると思います。