2008年10月21日

・人類を守るか企業を守るか

StellaNavigator Ver.5/AstroArts Inc./ASCII Corp.収録画像より
これでは、アメリカの腰巾着と揶揄されても仕方がない。

21日の地球温暖化対策推進本部(本部長・麻生太郎首相)会合で、政府が正式決定した二酸化炭素(CO2)の排出量取引の試行制度のことです。

CO2マイナス6%の削減義務期間に入っているにもかかわらず、『試行制度』だというのですから、自民党政府の無責任にはほとほとあきれてしまいます。


制度の内容たるや、産業界の自主性に任せた放任主義。

総量規制がかからずに単位生産量当たりの排出量も目標として認めるため、目標を達成しても、生産量が増えれば総量が減らない。

実際の排出削減には繋がらない。


環境保護団体などが求める、政府が目標を決め、企業などに参加を義務付ける制度の本格導入には、政府は明言していない。

自民党政府は、人類の生存環境を守ることよりも企業の利益を優先している。

世界中から非難の的になっているアメリカと歩調をあわせようとする無法者になろうとしている。


そのアメリカも政権交代が確実視されて、産業優先から地球環境へと世界基準に移り変わる見込みが強まってきた。

来月30日と目される衆院選挙では、国民の生存権を守るための政権交代か、企業の成長のために国民を犠牲にする自民党存続かが問われるはず。

政権が民主党に変われば何とかしてくれるとの他人任せではなくて、民主党を国民が真の国民与党に育て上げる意識変革が求められているのだと思います。  
Posted by komachan at 10:42Comments(2)温暖化防止

2008年10月20日

・勝ちきれなかった宮下自民党

当 31,373 牧野光朗47 無現<2>

   12,787 原  久 54 無新

飯田市長選挙の結果です。

現職が新人候補の二倍以上の得票を得た、圧勝だったと報道されました。


「無投票再選を阻止する」とした新人の突然の立候補が「税金の無駄遣い」と批判を受けるなど、無名に近い原候補にはほとんど追い風はありませんでした。

現職の市長にも目立った失政がなく、選挙の争点が有権に理解されなかったと思います。

こうした状況なので、現職の勝ちは当初からゆるぎないものだったはず。


そこで、選挙戦の課題として現職に突きつけられたものは『勝ち方』でした。

選挙結果を信任投票としてみると、投票者の70%には信任されていますが、有権者全体とするとの37%の支持しか得られていません。


選挙期間中に、異例とも言える投票意向調査の結果が発表されました。

南信州新聞という保守系の御用新聞が、具体的な数字を明らかにして現職候補の優位性を誇示したものです。


余談ですが、選挙期間中に有権者の投票先をアンケート調査するのはどこでもやられていますが、報道では大まかな傾向を示すにとどめて有権者に予断を与えないように配慮するのが、良識あるマスコミの対応です。

この南信州新聞は、報道機関としての良識を捨て去ってでも現職市長に取り入ろうとしている。

田舎だからこそ黙認ですまされていますが、市民の政治意識が高い地域にこんな新聞があったら、大問題となるのは必定ですね。


さて、非常識な南信州新聞のおかげで有権者がどの候補に投票する気でいるのかがつかめました。

調査に答えた54%が現職市長に「投票する」と答えています。

一方の新人候補には16%が投票するとなっている。


ここで注目すべきは、どちらを支持するかではなく、投票所に出かけて投票することが前提であることです。

新人の原候補の得票は全有権者の15%ですから、事前の調査で投票する(16%)といったほとんどが実際に票を投じています。

しかし、現職の牧野市長には、「投票する」といったはずの3割以上が実際には投票していない。


すなわち、特段に争点のない選挙では現職市長を支持しない人がきわめて少数派であって、候補の政策を理解せずに妄信した人がかなりいたのではないでしょうか。

アンケートでは現職市長に投票するといったものの、投票所に出かける労力を伴うほどの支持ではないということだと思います。

今回の選挙を勝利に導いた票の多くは、「落選させるほどのことが見つからないから、とりあえず続けさせてやろう」程度の消極的なものだったようです。


すると、牧野市政を本当に支持した層はかなり少ないと見たほうがよさそうです。

主要マスコミに『泡沫候補』扱いを示唆されたほどの対立候補に奪われた全有権者の15%の支持を、大きく引き離すほどの圧倒的な勝利ではないと思っています。

磐石のはずの組織選挙で圧倒的な勝利を収められなかったトラウマが今後の飯田市政にどのように影響するのか。


自民党の宮下一郎に操られる飯田市長を選択した飯田市民は、『操り人形に操られる』ちっぽけな存在になることを認識していないと思います。

一方、原候補の突然の立候補で、影の自民党支配に楔が打ち込まれた宮下自民党一派にとっては、負けに等しい選挙だったのではないではないでしょうか。

来月に予想されている国政選挙の行方に大きな影響力を及ぼす市長選挙だったと思います。  
Posted by komachan at 11:33Comments(2)選挙

2008年10月19日

・地に足をつけて社会を見る

飯田市長選挙の経過が気になって、結局、夜まで記事の書き込みができませんでした。

そうでなくても、はざ干しした稲の脱穀やさまざまな行事が一緒くたになってしまって、てんやわんやの一日だった。


飯田の市長選挙は、ほぼ予想通りの結果となったけれど、圧倒的な力の差を見せ付けられなかった現職市長にはつらい結果だったと思います。

詳しくは明日、考えてみます。  
Posted by komachan at 23:59Comments(0)雑感

2008年10月18日

・駒ヶ根の教育の正常化に向けて

駒ヶ根市の中学校通学区がやっと改善されることになりました。

思えば、8年前に論議された中学校通学区検討委員会で出された、「通学区の変更はいやだから中学校を赤穂よりに動かしてしまえ」という暴論を、中原前市長と中原教育長が悪用したことから子供たちがもてあそばれてしまいました。

これを受けて行われた5年前の適正配置検討委員会でも、「下平地区を東中学校の通学区に戻すことが先決」との提案を無視した教育委員会の横暴が邪魔をしました。


すべては、合併特例債で箱物を作りたかった中原前市長の理想を実現するために、取り巻きが仕組んだ悪政の後始末です。

地域の住宅政策の失敗を反省することなく、失敗のつけを子供たちの教育の場を利用して穴埋めしようとした偽善者の仕業です。


中川村、飯島町、駒ヶ根市、宮田村の合併に失敗したことで、中原前市長の野望は崩れ去りました。

市民の利益よりも、利益団体を優先しようとした利権政治が頓挫したのは不幸中の幸いでした。

市町村合併のすべてが悪いわけではなく、行政の効率化としては必要な場合もある。

伊南4市町村の場合は、行政の効率化よりも業界の高収益を狙ったので地域住民に受け入れられなかった。


その余波を受けて中学校の新築が取りやめになったことは、市民としては大歓迎です。

この経緯を熟知している杉本市長も、堂々と現状の教育環境の再整備に向けて取り組むものと思われていました。

しかし、仲間に嫌われることを極端に嫌う杉本市長の性格が災いして、本音と建前を使い分ける二面性が発揮されたことで解決が遅れてしまいました。


今回、市中学校通学区一部変更検討委員会が一定の改善策を提示したことで、駒ヶ根の教育環境は正常に向けていくと思います。  
Posted by komachan at 11:54Comments(0)市政

2008年10月18日

・駒ヶ根の教育の正常化に向けて

駒ヶ根市の中学校通学区がやっと改善されることになりました。

思えば、8年前に論議された中学校通学区検討委員会で出された、「通学区の変更はいやだから中学校を赤穂よりに動かしてしまえ」という暴論を、中原前市長と中原教育長が悪用したことから子供たちがもてあそばれてしまいました。

これを受けて行われた5年前の適正配置検討委員会でも、「下平地区を東中学校の通学区に戻すことが先決」との提案を無視した教育委員会の横暴が邪魔をしました。


すべては、合併特例債で箱物を作りたかった中原前市長の理想を実現するために、取り巻きが仕組んだ悪政の後始末です。

地域の住宅政策の失敗を反省することなく、失敗のつけを子供たちの教育の場を利用して穴埋めしようとした偽善者の仕業です。


中川村、飯島町、駒ヶ根市、宮田村の合併に失敗したことで、中原前市長の野望は崩れ去りました。

市民の利益よりも、利益団体を優先しようとした利権政治が頓挫したのは不幸中の幸いでした。

市町村合併のすべてが悪いわけではなく、行政の効率化としては必要な場合もある。

伊南4市町村の場合は、行政の効率化よりも業界の高収益を狙ったので地域住民に受け入れられなかった。


その余波を受けて中学校の新築が取りやめになったことは、市民としては大歓迎です。

この経緯を熟知している杉本市長も、堂々と現状の教育環境の再整備に向けて取り組むものと思われていました。

しかし、仲間に嫌われることを極端に嫌う杉本市長の性格が災いして、本音と建前を使い分ける二面性が発揮されたことで解決が遅れてしまいました。


今回、市中学校通学区一部変更検討委員会が一定の改善策を提示したことで、駒ヶ根の教育環境は正常に向けていくと思います。  
Posted by komachan at 11:49Comments(0)市政

2008年10月17日

・オール電化の偽装が排除命令

オール電化のウソ宣伝が公正取引委員会から咎められました。

消費者向けパンフレットでガスより光熱費が安くなることを強調する一方、設備導入費用が割高になることを記載しなかったことが景品表示法違反(有利誤認)にあたるとして、再発防止などを義務付けた。

電力会社が同法違反で、排除命令を受けたのは初めて。


公取委によると、九電は昨年10月~今年8月、同社の営業所などで配布したオール電化のパンフレットで、「都市ガスに比べ光熱費が1年間で約10万円もおトク」「ローン金利優遇と光熱費の差額で、30年間で約350万円も節約」と記載した。
しかし、最低でも約100万円かかる設備費用や、設備更新費用がかかることは記載していなかった。
昨年9月以前のパンフレットでは、設備費用がガスに比べ約60万円割高になると明記していた。
公取委は、「設備費用が割高になることを明記していないため、消費者を不当に誘引する誇大広告にあたる」と判断した。
オール電化を巡っては、関西電力が05年4月、電線地中化を要望する分譲地にオール電化導入を義務付けるなどして、ガス会社の参入を妨害したとして独占禁止法違反の疑いで公取委から警告を受けている。=毎日新聞 10月16日=

地球温暖化の機運の高まりを悪用して消費者をだます電力会社が罰せられたのは良いことです。

太陽光発電や省電力家電など、一つ一つの環境対応機器の普及は温暖化防止に貢献する機会を増やすことに役立っていると思います。

しかし、オール電化住宅は目先の料金低減で消費者をだまして、電力使用量を増やす営業戦略が隠されています。


九州電力に限ったことではなく、公に罰せられることがなくても不当な営業行為が横行している。

地球温暖化を企業利益につなげようとする電力会社の姿勢が厳しく問われる事態だと思います。  
Posted by komachan at 10:46Comments(0)温暖化防止

2008年10月16日

・結構いいんじゃない、原市長候補

現職の飯田市長の批判をしているのに、対立候補のことを知らないのでは無責任だと思って現地に行ってきました。

飯田市長候補に立候補した新人は、原久(はらひさし)という人です。

公約は「しあわせ度up!」。


自民党と結託した現市長が経済発展一辺倒なのに対して、原候補はそこから得られるお金の使い道を市民が幸福になるために使いたい。

利権派市長と市民派市長の対立軸が明確です。


直接話が聞けないかなと思って選挙事務所を訪問してみました。

有権者でもない駒ヶ根市民に気軽に会ってくれました。

利権が目的の市長なら一文の得にもならない、よその市民なんぞは邪魔なだけでしょうが、原さんは違うんですね。


税理士でもあり行政書士でもある原候補は、実に頭のよい方でした。

さらに、笑顔が優しいというから、飯田市民はうらやましいな。

こんなにいい人が市長候補として名乗りを上げる飯田市に駒ヶ根市民としてはちょっと嫉妬です・・・。


でも、持ち上げているばかりでは応援団になってしまうので気持ちを切り替えて。

政策の実現の可能性について突っ込んでみます。

結果は、お見事の一言。

広い業務範囲をもつ行政書士さんですから飯田市の財政状況や経済状況は誰よりも把握している。

選挙のためのリップサービスに終わらせない強力な説得力を持ち合わせている。


さて、実際に候補にあってみると、自民党の宮下一郎に操られている現職市長との」違いは明白。

飯田市民はこの違いに気がついているのかな。  
Posted by komachan at 11:56Comments(0)選挙

2008年10月15日

・飯田市長と駒ヶ根市長の共通点

なぜ、駒ヶ根市民が飯田市長選挙に口出しするのか。

飯田市民からすると気持ちの良い物ではないかもしれませんね。

でも、それなりの理由はあるんです。


今年の8月2日、国外12カ国を含む370劇団が参加した「世界人形劇フェスティバル」が飯田市で始まったその日、駒ケ根市の杉本幸治市長が、飯田市役所に牧野光朗市長を訪ねています。

表向きは、フェスティバルの見学と短時間の懇談の予定でしたが、実際は酒席に移っていったのです。


杉本・駒ヶ根市長と牧野・飯田市長の共通点は、支援母体が自民党であることに尽きます。

駒ヶ根市長選挙の杉本選対は、自民党の宮下後援会が事実上仕切っていました。

そして、そのメンバーは、4年前まで中原前市長を支えていた人たちです。


自民党の宮下族は、近隣の市長選挙にスタッフを送り込み、意のままになる市長を誕生させる。

こんなことがズ~と続いているんです。

宮下一郎に支えられて市長になった駒ヶ根市長と、同じ立場にいる飯田市長が仲が悪いわけがありません。


伊那谷全体の連携が必要だからというのは建前であって、駒ヶ根市と飯田市の緊密な関係は、双方ともに宮下一郎衆院議員に操られているのだから必然でしかありません。

駒ヶ根市長選挙の最中に、宮下一郎後援会の幹部が言いました。

「杉本は、これから俺たちが仕込んでうまく動かしていくのさ」


力のある者に従う、典型的な公務員である杉本幸治を市長に担ぎ上げる真意はここにありました。

宮下一郎の配下として従順に操縦できる便利な市長。

それが、駒ヶ根市長であり飯田市長なんですよ。  
Posted by komachan at 09:58Comments(0)市政

2008年10月14日

・飯田市長選挙は自民党の操り人形

自民党の片山さつき衆議院議員の横で微笑む牧野・飯田市長自民党とべったりになったと伝えられている牧野・飯田市長ですが、当選前から自民党とのつながりがあったようです。

すなわち、前回の市長選への立候補は、自民党の支援を受けてのものだったというのです。

それも、下伊那を地盤とする吉田博美ではなくて、上伊那の宮下一郎に担がれていたというのですから驚きです。


飯田の市長を、伊那市に地盤を置く宮下一郎の取り巻きが当選させたと聞きました。

過去からの複雑ないきさつがあるようで、うまく理解できません。

経緯はいろいろあるとしても、宮下一郎の影響力が飯田市長の誕生にまで及んでいたとは、恐るべし。


しかしなんですね。

無党派として立候補した人の黒幕が自民党だったと知った飯田市民は、どうお考えなのでしょうか。

もちろん、今回の牧野市長の選挙対策本部も自民党が仕切っている。

自民党市長の誕生のために、上伊那の自民党勢力が飯田市民を操ろうとしている。


飯田モンロー主義というのだそうですが、飯田市の自主独立の気風をこう呼ぶことがある。

しかし実態は、伊那市から影響力を繰り出している宮下一郎の手中にある。

飯田市民は、選挙に行く前に牧野市長の事務所をのぞいて見たほうがいいですね。

無党派で無所属だから市民の味方だと思い込まされていた牧野市長が、実は、自民党の操り人形だったと確信すると思います。  
Posted by komachan at 11:46Comments(0)選挙

2008年10月13日

・自民党とともに歩む牧野_飯田市長

峠の国盗り綱引き合戦で並んで記念撮影する自民党の吉田、宮下両国会議員に挟まれた牧野市長 飯田市遠山郷商工会のサイトより飯田市長選挙が告示されました。

現職の無投票再選と見られていたところへ、突如、新人が立候補を表明して、一転して選挙戦へ突入することに。

目だった争点もないし、駒ヶ根市民としてはよそ事にように思っていたのですが、地元の方々から情報が寄せられてくるに従い、対岸の火事と静観していられない状況になってきました。


その最大の理由は、画像を見てもらえば理解されるでしょう。

右は自民党の宮下一郎衆院議員、左も自民党の吉田博美参院議員、間に挟まれて殿様気分なのが牧野・飯田市長。

政党や組織の支援を受けないことを信条としているはずの牧野市長が、国会議員との蜜月をおおっぴらに見せ付けているとは・・・。


さらに、飯田市長は道州制を推し進めて『長野圏』から離脱し、名古屋のほうを向いています。

昨年二月に飯田市で行われた地方自治講演会「新しい地域づくりの動き~地方分権改革、道州制論議を踏まえ~」では、総務省大臣官房参事官(当時)の務台俊介氏を講師として迎えている。

この人は、長野二区の衆院選自民党公認候補ですよ。


宮下一郎、牧野光朗、吉田博美の三点セットは、あちこちで露出されています。

昨年11月23日の救急医療功労で厚生労働大臣表彰を受賞した飯伊地区包括医療協議会が、飯田市内のホテルで開いた受賞記念祝賀会で揃い踏み。

上で紹介した地方自治講演会の来賓が宮下一郎で、お祝いのメッセージが吉田博美。

極めつけは、昨日の牧野光朗派の選挙事務所出陣式では宮下一郎衆院議員、吉田博美参院議員が「4年間の実績を踏まえ、これからの4年間が大事な時。圧倒的勝利を」と激励した。


これでは、無所属とは名ばかりで、自民党公認の市長候補と言っても差し支えないほどです。

世の中の流れが自民党政権から脱却して生まれ変わろうとしているこの時に、流れに逆行して自民党の威光にすがりつく。

昨年の参院選の結果を見れば、飯田市では自民党12%の得票に対して民主党は22%と大きく水をあけている。

飯田市の民意は自民党にないことは明らかなのに、自民党とともに歩む姿勢を見せていることに驚かされる。


迫り来る衆院選との関係も深いので、飯田市民の判断が気になります。  
Posted by komachan at 08:35Comments(0)選挙