2007年04月13日
・知事特別秘書の給与返還を求める

政治的行為を行う村井知事の特別秘書に県が給与を支給するのは違法-として、
給与返還を求めた住民監査請求が受理されたようです。
県監査委員事務局によると、請求は3月20日付で出されており、請求者から希望がないため意見陳述は行われず、5月21日までに結論が出るとのこと。
秘書の給与返還を求められた村井知事は、「何ら問題ないと考えている」との認識を示しているとされます。
監査委員が、知事を見て仕事をするのか、県民の目線で職務を全うするのか、認識が問われていると思います。
詳しくは⇒「長野県監査委員事務局 プレスリリース(PDF)」
2007年04月12日
菜の花って猫にも美味しいの
我が家の飼い猫は四匹ですが、末っ子が生ごみが好きで困ります。
庭先の畑の隅で自家製堆肥を作っているのですが、
時々、山に詰まれた堆肥の中に頭を突っ込んではムシャムシャやっているようです。
今回は現場を押さえたスクープショット!だと思ったら、
食べていたのは、堆肥に捨てられた菜の花でした。
生ごみをあさった後のデザートじゃないかと思うんですよね。
2007年04月12日
・お役所言葉の健康診断

駒ヶ根市でやっている健康診断で、検診方法の選択肢を増やしたから、
再度内容の確認と希望の確認を取るつもりのようです。
ところが、案内文の説明が要領を得ないし、
文章がお役所言葉なので、意味がスーッと来ない。
中でも違和感たっぷりなのが、
「検診事業を遺憾のないように進めたいと存じますので・・・」
見た瞬間、「遺漏のないように」の間違いだろうと思いました。
「遺憾」は、期待したようにならず残念に思うことを意味する言葉で、
健康診断を円滑に進めるための表現としては、適当なんだろうか?
しかし、調べてみるとお役所言葉としては一般的に使われているらしい。
使い方は「遺漏のないように」とほとんど同じですが、どちらにしても日常では馴染みがない。
参考までに滋賀県が発行している「役所ことば_改善の手引」によれば、
「遺憾のないよう」は、『適切に行うよう(処理するよう)』に書き改めるとなっています。
駒ヶ根市には改善の手引きがないのかな。
さらに、検診の方法が、X線間接撮影と螺旋CTで選ぶようになっているが、
二種類の検査方法のメリットとデメリットが書かれていないので、選びようがない。
CTの方は断面を見られるようだが、だから何が分かるのか、検査の結果で違いがあるのか説明がない。
国立がんセンターのサイトで確認したら、もちろん詳しい説明があって、
検査の効果も評価されているから、知りたいことと検査方法を見比べて選択できる。
でも、市から来た希望確認には基本情報がほとんどないので、費用と「なんとなく」で選ぶしかない。
極めつけは、希望確認書として返信する「はがき」。
「下記1、2のどちらか1つを選択して○を記入」とありますが、「○」の記入欄がない。
一般的には、数字をまるで囲むとか、チェックを入れるための □ があったりするはず。
さらに、「1.肺がんらせんCT検診希望」は、希望日に○をしてください、
10月/16日・17日・・・。
しかし、2.肺がん胸部エックス線間接撮影検診希望」は、希望日を記入してください、
6月/4日・5日・・・。
ちょっと下の段には希望日を書く欄がありますが、何でこんな、間違いやすい表現しかできないのか。
間違えやすいといえば、A4紙面の「確認についてのお願い」では、
①肺がん胸部X線間接撮影、②肺がん螺旋CT検査
返信はがきでは、
1.肺がんらせんCT検診希望、2.肺がん胸部エックス線間接撮影検診希望
番号が逆になっているのはなぜだろう。
うちの奥さんと一緒になって、頭を整理しながら、書き込む場所と書き方を入念に確かめながら、
どうにか検査方法を選んで書き終えましたが、本当に頭が疲れた。
市民の頭を疲れさせないように、分かりやすい文章を書くのも市の職員の仕事だと思います。
4月は人事異動したばかりだから、この案内とはがきを作成した担当者は、
市民と接することのないお役所体質の部署から移動してきた人なんだろう。
市民の言葉でお知らせを書いて、市民が混乱しないように整理された通知が出せるように努力しましょうね
2007年04月11日
・畑に火入れ
無農薬稲作だとカメムシが悪さをするので、
大豆に集めてしまう誘引作戦です。
昨年は、作戦がうまく行って米への虫害はほとんどなかったのですが、
カメムシを引き受けた側の大豆は相当被害がありました。
それでも何とか、一年分の味噌豆は収穫できたから良いのですがね。
土手草を焼き払うついでに、畑の草も焼いて「焼畑」です。
周囲を道路に囲まれているので延焼の恐れがないから、風が少しあるときの方が、
火の回りが良いから、今日はちょうど良かった。
一面真っ黒に焼けた後で、トラクターを入れて耕します。
土手草を焼いたら、藤つるが這いずり回っているのが露出。
唐鍬で起こして、竹の子掘り鍬で根を断ち切ります。
放っておくと土手一面に勢力を伸ばす厄介者です。
庭先の取り残したフキノトウが大きくなって咲いていました。
フキノトウは蕗(ふき)のつぼみなので、全部とってしまうと生きる力を失ってしまう。
今シーズンは100個くらいは採ったかな。
もう少し多く残してやればよかったかも。
2007年04月11日
・県議選のかってな総括

限られた時間と能力では、限定された情報と考察にならざるを得ませんでした。
批判した候補が落選したり、評価していた候補が当選したこともありましたが、
全般的には、村井県政の監視機能が県議の仕事との浸透は今ひとつでした。
県民の投票行動の分析がマスコミ各社から報道されましたので、
これを元に、勝手な総括をしてみようと思います。
1.村井知事を支持しない女性
1)当選組み
村井知事・県政に対する姿勢のアンケートで、支持しないと答えたのは8人。
共産党の6人とあおぞらの1人は当然として、民主党新人が際立っている。
民主党公認で当選した高島氏だが、知らぬ中ではありません。
しかし、今回は党の公認候補だったので、ちょっと離れて見守っていました。
4人の子育てと県議の職務を両立させ、さらに県議会では知事に反旗を翻す。
当選した女性議員の中でも注目度が高まるのは当然だと思います。
2)落選組み
伊那市区で落選した井口氏は、ゴミ焼却場問題に取り組んでいる立場から見知っていました。
告示直前の電撃出馬だったにもかかわらず、全投票の1/4近くを集めた大健闘でした。
福祉・環境・教育を重視して大型公共事業から転換を図る。将来に豊かな自然を残す・・・。
前県政が長野県の悪弊を断ち切ろうとした流れがおぼつかなくなったとの危機感が後押しして、
まったくの無名候補が準備なしで臨んだ選挙で一定の得票を得たのは、理念が継続されたと評価したい。
2.政策よりも好き嫌い
1)政策・公約を重視
上伊那郡区で当選した小林氏に投票した人の選択基準は、「政策・公約」が最も多く40%、
「地元の候補」は8%で、地元への利益誘導よりも県議会での監視・監督を期待された良識ある判断。
一方で、同区の垣内氏では、「地元の候補」が67%を占め、得票の74%が地元の辰野からの票でした。
評判の悪い(駒ヶ根に想う調べ)候補ほど、政策よりも地元の票固めで勝ち残ったようです。
2)資質・人柄とは政党色?
駒ヶ根市区で当選した佐々木氏に投票した人の選択基準で「政策・公約」は20%と低い。
これを上回ったのが「資質・人柄」ですが、陣営の選挙戦術「赤でいいのか」が効果を挙げた結果です。
激突した林氏とは政策論争を避け、「共産党」を槍玉に挙げて非難に終始したことが、
投票行動に現われて「当選」の大きな要因となっています。
一方の林氏への投票は、「村井県政の監視姿勢」を選択基準に上げた人の73%を占めています。
「村井県政への近さ」を基準に選んだ人の97%が佐々木氏に投票したのとは対照的です。
権力との近さを武器に、所属する政党を攻撃した人を選んだ駒ヶ根の有権者が、
一般社会からどのように評価されるのか、今後注目です。
2007年04月10日
・兼業農家の春が始まる

先日、草刈機の整備をして今シーズンの草刈も準備OK。
今日は、農業用水路がところどころで流れがつかえていたので
井さらいを90mと畦畔の草刈をしました。
冬の間に、モグラが土を軟らかくしてしまい路肩が崩れてきたので、
ミニバックホーを使って、地固めも40mほど。
田んぼ脇の池には、マツモムシが水生昆虫第一号として棲みつきました。
2007年04月10日
・お父さんが入れる候補は負ける
家族団らんで朝ごはんを食べている時も県議選が話題に。
何時から投票できるのかな_と入場券を確認してると、
子供がポツリ、
「お父さんが入れる人って負けるよね」
「・・・・・」
当たってるだけに、なんと答えたら良いのか。
最近の主要な選挙を顧みると、田中知事が当選した時以外は、ほとんど落選した候補に入れている。
「お父さんは欲で投票しないからね」
子供にそう言ってもらえると、親としては気が休まります。
でも、現実には有権者の欲を満たすことで当選することが多い。
目先の欲求を満たしてやれば、少なからず票が手に入るのが選挙というものなのだろう。
先のことを考えれば、違う選択がよい結果を生む場合でも、
先のことより、今の自分がおかれた環境を何とかしてくれることを期待してしまう一票が、
知事選、県議選と選択肢を誤らせていると思います。
誤っていると思うのは、負けた候補に入れた有権者であって、
大勢が認めた勝った候補が正しいのだと、多くの人は考えるかもしれません。
しかし、無欲で投票してるかな?
お願いされて、「情」だったり、「仕事」だったり、「好き嫌い」で選んだ人が多いいんじゃないかな。
現実の選挙は、こんなもので左右されるんだけれど、
お父さんとしては、子供が親になった時の地域社会と地球環境を考えて投票しているつもり。
だからずっと先のことを考える人を選ぶんで、目先の利益をちらつかせる人に入れません。
すると、「お父さんの入れる人って負けるね」がつづく。
2007年04月09日
・戦いではなく選択だったのですが
チェックした要点が、候補選択の決め手にはなりませんでした。
理由は明確で、選挙は、県議としてどんな仕事をするのか見極めて、
有権者の理念や信条に近い候補を「選択」する機会のはずが、
実態は、選挙戦という「戦い」を勝つための戦術が先行して、
本質である政治が論点から排除されてしまったことにあると思います。
今回の駒ヶ根市区で当選された佐々木氏は、元県議としての所業や、候補者として村井知事に密着した政治姿勢が、このブログの主張から批判されるべき対象となっていました。
また、佐々木氏の選挙戦術が、政策論争ではなく、相手候補の林氏が共産党員であることの一点を批判し、有権者の関心を偏らせたことも、正しい選択が求められる選挙にふさわしくないと感じていました。
しかし、結果として佐々木陣営の対共産党戦術が功を奏して県議の地位を獲得できたことは、有権者が、県議として県議会でどのように活躍するかよりも、選挙戦で事の成り行きとしての「旗色」ではなく、そのものずばりの「旗の色」が好きか嫌いかで選択した傾向が強く出てしまいました。
私は一連の県議選特集で、候補者個人を応援したり批判しているつもりはなく、県議としての適格性を見極めるために、できるだけ事実に基づき、県議会において活躍するにふさわしいかどうかを判断するための情報を集めてきました。
調べてを進めるにしたがって、佐々木氏の政治理念がこのブログと相反していることが明確になるにつれて、批判の度合いが高まりました。
佐々木陣営からは敵対する勢力と見られたかもしれませんし、林陣営からは支援者として考えられたことでしょう。
しかし、あくまでも私個人が、これまで駒ヶ根から社会を考えて述べてきた実績から判断したものであって、それ以上でもそれ以下でもありません。
それは、これからの「駒ヶ根に想う」でも変わらずに続けるつもりです。
駒ヶ根に暮らす一市民が、駒ヶ根の地から社会を見る目線を表現するのがこのブログの主題です。
選挙の時には、選挙という社会システムを一市民の目線で捉えて「正しいと考える選択」を表現する。
地球温暖化が進行する現状を危惧して、温暖化防止に役立つ情報を示し、自らの体験を紹介する。
子供の安全、教育環境をより良くするために、何が求められているのかを考え、現状を分析し正しいと考える解決策を見出していく。
駒ヶ根市や長野県が行っている政治の良いところは、御用マスコミが紹介しますので、マスコミが報道しない裏の部分を表に出す努力を続ける。
市民が、県民が、今が良ければとの視点ではなく、将来の子孫を幸せにするための選択の参考になればと願っています。
2007年04月09日
・ブログでできたこと、できないこと

多くの方に利用していただきました。
また、この地域限定ブログサイト「ナガブロ」にも出向き、
より多くの長野県民に情報の提供を試みました。
結果は、選挙期間中のPVが一万件に達し、読者実数(IP)は延べ4000人になりました。
選挙結果を左右する大きな力はありませんが、個人の意見にこれだけの多くの方が関心を示してくれたことに感謝します。
投票日にも1500件程度のアクセスがあり、投票前に参考にしてくれた方もいるのではないかと思います。
個人の思考を表現する場としての活動ですから、これで十分なのだと思いますが、
県民により多くの情報を伝えるためには、他の多数の情報源の誕生が待たれます。
しかし、新聞やテレビは「公平、公正」が厳密に求められるので、本当に有権者が知りたい情報を伝えることができません。
そこで、一つの助けとなるのがチラシやインターネットを介した情報提供です。
ブログは、その有力な手段だと思います。
個人による情報発信だから好き嫌いがあったり、偏りがあっても仕方がないと思いますが、
より多くの情報が有権者に提示され、有権者が取捨選択して精査することにより、
投票行動を後押しする手助けになり得るのではないでしょうか。
昨日行われた東京都知事選挙では、石原陣営がブロガーを味方につけたことが勝因の一つに挙げられていました。
弊害としては、このようにより多くのブログを扇動し、風を吹かせることで自陣営に有利にしようと工作される側面です。
弊害を無くすことはできないでしょうが、そのブログの日常を観察することで、選挙目当てなのか、ブログの本論なのかは見当がつくとも考えられます。
選挙活動のためではなく、市民の目線に立った日常から政治を見られる窓口がもっと広がれば、
有権者の選択にこれまでとは違った広い視野が生まれるのではないかと思っています。
日常の記事に「政治」を入れると、気軽に立ち寄れない雰囲気が強くなるのが欠点です。
仲間を増やすことに重点をおいて、差し障りのないブログも結構ですが、
政治理念が共感できるブログがあったら、リンクを張るくらいのことはできると思います。
一人一人は小さな力でたいしたことはできませんが、ネットの強みはつながりにあるのですから、
市民生活の将来を左右する大事な局面では、一歩踏み出して連携しましょう
2007年04月08日
・駒ヶ根から長野県を考える議員とは

長野県の行く末を案じて、県議選特集で臨んできましたが、
その成果が試される審判の日であります。
私自身、長野県議とは、県民にとってどのような存在であって、
県民からは何を託されているのか考える良い機会となりました。
仕上げとして、投票するに際し、選択のための要点をまとめてみます。
県議に託すべき仕事とは何か、はっきりさせます。
①県議の仕事とは
○議会の役割
民主主義の基本となる三権分立によって司法、立法、行政に役割が分担されています。
「議会」は「決定機関」としての「立法」を司っており、法律を制定する最高機関として位置づけられています。

「行政」に対しては、予算承認権、監視・監督のための様々な権限を持ち、
・提出された議案に対する議決権
・条例の制定、改廃
・予算の決定、決算の認定
・執行機関の事務に関する検閲、検査権(第98条第1項)
・監査委員に対し監査を求めること(第98条第2項)
・国会又は関係行政庁に意見書を提出すること(第99条)
・普通地方公共団体の事務に関する調査権(第100条):百条委員会
などを職務としています。
○県議の本来の職務
要するに行政をチェックする監視・監督の機能が最も重要なはずです。
県の行政の長は知事ですから、知事を監視・監督できるのは県議会の特権であるはずです。
では、知事と共同歩調を取る県議は、本来の仕事ができるのでしょうか。
前県政のときに田中知事がとんでもないことをしても、知事与党の一部の県議は「非」を突きつけられませんでした。
知事が万能であるはずはないのですから、間違った方向性を示した時に、
真っ先に諌めるのが理念を同じくする県議の仕事だったと感じています。

村井知事とともに歩む議員は、田中知事のそれとは比べ物にならないほど多数です。
県が間違った方向に傾いた時に、機能不全に陥ることは目に見えていると思います。
県議に求められる適性は、知事と対峙し、一定の距離を置いて監視・監督できるかどうかに尽きる。
吉村県政の時代は、県の提出する議案はほとんど議会で「監視・監督」されることなく、
素通りしてしまった結果が、全国一位の最悪の公債費比率を生んでしまった事を教訓としたい。
②地元県議に託す願いとは
○地元の代表
県議は地域ごとに選ばれますから、すべての地域に地元選出の県議がいます。
県のお金で道を通す、施設を作る、これらが県議の働きを示すバロメータとされてきましたが、
県と市町村・県民を繋ぐホットラインが用意されたことで、県議の働きとはみなされなくなってきました。
もちろん、地元に関連する県の施策には、他の地域の県議よりも熱心に監視・監督することが求められます。

県議に託す県民の願いは、地元の県民の目線で県の施策を考えることです。
長野県の県益となる事業で、地元が必要とするものを監督することが必要なのであって、
地元に有利な事業や開発を引き込む調整役を県議に求めるのは、議員と利権を結びつける危険性をはらんでいます。
○地元民と一体で考える
しかし現実には、県の予算から地元への開発事業を引き込むことを県議に求める支援者が後を絶ちません。
県議となるためには支援者の働きが欠かせないので、仲介業に精力的に働かざるを得なくなります。
県議に本来の仕事をさせていないのは、支援者のエゴなんだと思います。
県民から県議に託されるべきものは、金への要望ではなく、県の施策を見抜く力です。
県議と地元が一体となって、県がすすめる施策を考え、県議会でこれを質す。
考える基本は、自分の利益ではなく、将来の子孫の利益です。
③これからの長野県が目指すべき道
○長野県は地球にある
長野県は日本の地方自治体で、日本は地球に存在する国家です。
今、地球温暖化が急速に悪化することによって、地球上のあらゆるところで異変が生じています。
恐ろしいのは、これらの異変が恒常化し、地球環境そのものが変化してしまう事態です。

現代の人間が生活する基盤となっている「経済」と地球環境は反比例の関係にあります。
経済規模が地球の許容量に納まっていた時代には、経済発展によって人類は豊かになりました。
しかし、地球の許容量を越えた現在では、経済が発展すれば地球環境は確実に悪化します。
地球環境に関心がある人なら、地球温暖化を防止するには地球規模で経済レベルを下げるしかないことは知っています。
経済は国力と密接な関係があるので簡単には下がりませんが、下がらなければ結果として国の環境が破壊され国力が低下します。
○温暖化防止が命題の産業育成
このことは、日本の地方自治体である長野県にも当てはまります。
福祉・教育には資金が必要だからと、利潤を求めて産業に投資し、公共事業を増やせば、確実に長野県の環境は悪化します。
ところが、福祉や教育に直接投資すれば県民の生活は守られても、環境の悪化を抑えられます。

経済レベルを上げて、そこで生じる差益で福祉や教育を向上させようとする考え方は、
今日の地球温暖化の制約を受ける状況下では、村井知事たちが考えている成果を挙げることはできません。
県は必要最小限の事業にとどめ、民間も環境負荷に直結するハード事業から生活を豊かにするソフト事業への転換を促すことで、
地球が許容する経済規模へのなだらかな低下を受け入れる必要があります。
○適正な産業育成
河川の治水に必要だからと巨大なコンクリートダムを作れば、建設業者や資材業者、これらの関係者は潤います。
さらに、一旦作ってしまえば、多額の費用をかけて管理することが求められます。
ハード事業は、連鎖的に金を消費する仕組みになっていて、そこが利権を生む要因となっています。

長野県民に必要なのは、大型土木事業ではなく県民の生活環境を豊かにする福祉事業です。
県民の福祉を充足するために必要な県内産業の育成を考えるべきです。
適正な産業育成が、良好な長野県の生活環境を育むと考えれば、
過剰な数の建設業者を潤すための大型公共投資の弊害が理解されると思います。
○子供たちの将来の目線で考える
長野県民が長野県の将来を考える時には、自分ではなく子供、孫の時代に置き換えて見る必要性があります。
ダムはやがて取り壊すことになりますが、壊す費用とこれに伴う環境負荷は孫の世代が負担します。
しかし、ダム建設で得られた利益が、孫の世代まで受け継がれるでしょうか。
それはありえません。これまでに溜まった借金の返済に回されてなくなってしまいます。
小さな行政を目指すのが、今の私達に与えられた選択の指針です。
子供たちに負担を残さない選択とは、分かりやすく言えば地球温暖化を防ぐためにハード事業を抑制することだと思います。
県議になる人には、国の補助があるとか、有利な借金だとかの観点ではなく、事業の良し悪しを見極められる資質が求められます

長野県が地球温暖化防止をおざなりにした公共投資依存型に陥らないように監督し、
あるべき道を歩ませるように監視するのが県議に託す仕事です。
県知事と対峙し、共に歩むのではなく、共にけん制しあう、緊張関係を保てる人を県議として選択したい。